フィアスコ(Fiasco)天羅万象テストプレイレポ20190718

登場人物紹介

双炎（ソウエン）：自称天才の老陰陽師。世界のバランスを崩しかねない遺失技術のかたまり、《明鏡》の劣化コピーを自力で完成させてしまい、「すっげーの出来ちゃった！」とかつての知り合いである禮に見せて自慢するために旅をしている。マッド気質で、手段のために目的を選ばないやべーやつ。

禮　天夢（レイ　テンム）： 宿場町のはずれに工房を構えるヨロイ鍛冶（ジョブ的には陰陽師）。双炎とはかつての同門。一人で大量のヨロイ(機動兵器）を動かせるようにしようと研究している。生命の真理を解き明かしたいと望み、そのためならどんな犠牲もキニシナイやべーやつ二号。

ノカゼ：装飾品の行商人に成りすまして旅をする忍。かつて禮とは敵対勢力に所属して戦っていたが、所属していた国が滅んだため争う理由がなくなり和解した経緯を持つ。たまたま行く方向が同じだったため、双炎と道連れになったが、神宮家（天羅を支配している謎の一族）を全力で敵に回しかねないじじい二人の所業を見守ることしかできないかわいそうな人。

第一幕

陰陽師、双炎と一緒に祭り中の宿場町へやってきたノカゼはかつて敵対勢力に所属していたヨロイ鍛冶の禮 天夢と再会する。

双炎は禮に自分が作った《明鏡》の複製品を見せ、禮も双炎に開発中の新型ヨロイを見せる。そのヨロイはメインとなる機体からネットワーク接続で複数のヨロイを同時に制御できるという画期的なもの。

だが、完成させるには明鏡に人間の魂を組み込む必要があった。双炎は肉体など器に過ぎないという自らの持論を証明すべく、自らの魂を《明鏡》に組み込むよう申し出る。

ノカゼは禮から警護を依頼されたので一応情報収集するために宿場町へ向かったが、既に不正な《明鏡》と神宮家の許可がないヨロイの開発を察知していた神宮家は金剛機（ヤベーイ機械化兵）の群れを派遣していた。祭りで沸く宿場町に危険が迫る。

第二幕

神宮家から派遣されてきた金剛機軍団が禮の工房を襲撃。応戦する双炎だったが、ヨロイを制御しきれず結果宿場町は壊滅する。

神宮家からは、陰陽師二人の技術を生かすために神宮家へ下るよう降伏勧告がくる。遺失技術を独占し秘匿している神宮家に入れば生命の真理を知る一端に触れられるかもしれない。その言葉に惹かれた禮と双炎はあっさり矛を収めて連行されていった。

二人の研究は明らかに神宮家への反逆行為と見なされており、成行き上手伝うことになったノカゼも見つかれば死刑は免れない。ノカゼは神宮家に存在を察知されないうちにこっそりその場を去るのだった。

ちなみに零とWARは初代天羅の未来を舞台にしたTRPGシステム。

実は双炎と禮がやろうとしたこと(明鏡の量産化と複数機体の同時制御）は天羅零の時代には実現していたりする…。早すぎたんや…。

エピローグ

禮　天夢：神宮家に連行されて明鏡に魂を封じられ、死ぬこともできずに延々金剛機のネジを締めるお仕事にこき使われる日々。ふと気づくと、数百年後、天羅とテラが戦争を始めたころ、激戦区の前線に戦闘用機体の制御コンピューターとして投入されていた。
（戦争の経緯については『天羅WAR』を読んでね！）

双炎：神宮家に接触できたことでずっと探し求めてきた「生命、世界、全ての答え」に至るが、明鏡に封じられた身ではもはやそれを誰かに伝える術を持たないのだった。それでも誰かに世界の真実を教えたくて明鏡ネットワークを通じてあちこちのヨロイにちょっかいをかけた結果、影響を受けたヨロイ乗りが次々発狂する事態を引き起こし、無事悪霊として退治されたのだった。

ノカゼ：神宮家の目を避けて行商人として息をひそめながら旅をする日々。その後彼女の消息について知る者は誰もいない。