「平成の歪みは破綻を迎えた」創作・芸能界隈の騒動に関する自論

破綻は起きるべくして起きた。ただし最悪の形で。
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あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

今年に入ってからの創作・芸能界隈のごたごたについて。 個々の事案として捉えると 「偶然時期が重なって、各所で事案が発生している」 というように見えるが、実際には押さえ込んできたものが同時に破裂したと言える。 見流す娯楽で横暴な運営がまかり通ってきた事実が、とうとう表面に出てきたのだ。

2019-07-24 10:17:29
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

わかりやすい部分で言えばタレントや役者の出演に対する圧力、委託料金の水準の低さといったところだろう。 業界自体で動く金額は大きいのに、実務にあたる人間は制約を受け、本来食うに必要な収入も得られない。 その苦境をしのぐために独自の販路を開拓せざるを得なくなり、トラブルに巻き込まれる。

2019-07-24 10:17:29
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

あるいは掟が厳しい界隈と距離を置き、自分たちの作品を発表できる場を選んでいるのに周囲から煙たがられるという歪んだ風潮。 京都アニメーションが焼き討ちにあった時、悲しみの声が多く寄せられる一方で自業自得と突き放す声もまたあった。 それは慣習と距離を置いた彼らへの恨み言ではなかったか。

2019-07-24 10:17:29
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

平成30年間は失われた時代とまで言われてきたが、本当は奪い虐げた結果の衰退ではないのか。 作り手を貶め、報酬を掠め取り、市場に流れていたであろう金銭を関係者でがめてきた30年。 それこそが悪の根本ではないか。 令和に入り炎上の火が大きくなる状況を眺めていると、そう思わずにはいられない。

2019-07-24 10:17:30
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

ただ、消費者もまたこの状況を良しとしてきた。 安く手に入ること、誰もが作品を楽しめることを求めてきたのは事実であり、時として作り手に不当な条件を呑ませる一因になったことは否めない。 また、商業デビューはかくあるべきという共有された観念が新人の行き場攻め方の選択を狭めてもいる。

2019-07-24 10:17:30
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

「書籍にならなければ金を払う価値はない」 「彼らの作品は趣味や遊びの域を出ていない」 「ウェブで活動する人間に金銭を渡すのはいかがなものか」 今でこそ異端になりつつあるが、ほんの数年前はこちらの観念の方が主流だったことを忘れてはいけない。 我々もまた、無意識に酷い言葉をぶつけていた。

2019-07-24 10:21:38
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

創作活動、表現活動にとって大事なことが2つある。 ひとつは「表現をすること自体が認められ、決して不当な扱いを受けない」ということ。 要は表現の自由であり、言論の自由でもある。 当然、表現したものに対するカウンター的な表現もまた自由を保障される必要がある。 これは比較的浸透してきた。

2019-07-24 10:24:46
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

だが、もうひとつの要素は今までないがしろにされ続けてきたものだ。 それは「表現をすることが生業として成り立ち、生活をしていける」ということ。 たとえ自由な発言が許されていても、びた一文貰えないままでは立ち行かない。 そうして段々と「食える表現」「金払いのある言論」に傾いていく。

2019-07-24 10:27:43
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

そうした界隈に表現者の意思はどこまで反映されるだろうか。 パトロンが一方的な生殺与奪を握り、彼らに都合の良いよう「注文」を付けた時、どこまで抗うことができるだろうか。 我々は「表現者が自由であること」を求めながら、出資者の「自由には表現できない環境」を黙認してきてはいないだろうか。

2019-07-24 10:30:40
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

ここ最近の騒動は、そうした黙認の中で溜まってきた歪みが限界を迎え、破裂したものだ。 「自分のやり方で食っていけない」という不自由を背負いきれなくなった者達の心からの訴え。 「自分のやり方で食っていこう」と足掻く人々に対する、心の囚われた人間の凶行。 一時の騒動と済ますべきではない。

2019-07-24 10:33:53
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

これまでのやり方はもう終わったのだと、作り手も受け手も認めよう。 その上で、ちゃんと食っていける界隈を作るために必要なものを考えよう。 法律もそう、報酬や依頼料の水準もそう。 作り手達の意思表明を支援する組織、政党も必要となるだろう。 壊れた今こそ、そうしたものを一から考えるべきだ。

2019-07-24 10:37:24