- evenifall_shun
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「本作」(ほんさく) 文明本節用集(室町時代中期)には既にあった言葉のようです。 「山姥切長義」の場合は②よりも①の方の意味でしょうか。 ① 名のある工人、作家などの本人がつくった作品。 ② この作品。
2019-07-23 23:20:14○「本作」(ほんさく) 名のある刀匠本人が作った作(刀) →名工:長義が作った刀です。 ○「本作」(もとのさく)、または(もとさく) もと(元)の作(刀)とも解釈できます。 →元の刀は長義です。
2019-07-24 20:07:56(左)山姥切国広 (右)山姥切長義 「長」の字も本当に大きく異なっています。 pic.twitter.com/yO1dm2ok0k
2019-07-24 20:28:33「山姥切国広」と「山姥切長義」の書風は大きくことなっていますが、銘字においても「国」の字が2振では全く違っています。 「山姥切国広」の方は自らが製作した自身作なので通常の銘振りです。 「山姥切長義」の方は切付銘の為かとても異風です、本来なら年代的にも存在しない銘振りです。
2019-07-24 20:45:30(左)山姥切国広 (右)山姥切長義 「国広」の二字を拡大してみました。 pic.twitter.com/meMorgwARz
2019-07-24 21:10:19(左)山姥切国広 (右)山姥切長義 国広の「国」の一字を拡大してみました。 ○国広の方は自身銘なので天正15~19年頃の典型的な銘です。 ○長義の方は切付銘なのでかなり異風です。 いくつかのポイントで違いがあります。 この年代や、国広の作品を全期で通してみても他に存在しません。 pic.twitter.com/5jhsvlWOgW
2019-07-24 21:16:09(左)山姥切国広 自身銘(通常) (右)山姥切長義 切付銘(異風) ○国構え(口) 4片のうち下部の1片(緑線)の右側にアタリ(赤線)があります。 国広は横線(緑線)の下から跳ね上げています。 長義は横線(緑線)の上に横に切っています (長義のアタリの位置は全期を通して存在しません) pic.twitter.com/MwXpsRJIcK
2019-07-24 21:32:38○国構え(口) 4隅の右上が国広は角張っています。 (天正頃は角張るのが通例です。 天正14年の1部の作品にやや丸みのあるもの有り) 長義は角張らずに隅(黄線)を切っています。 (天正頃にはまず見られないもので慶長頃に入ってからみられます。慶長4年より) pic.twitter.com/klD2QJgVTF
2019-07-24 21:44:40○或 国広はアタリ(紫線)が1本の通例。 長義はアタリ(紫線)が2本になっています。 (これも自身銘では全期を通してみても存在しません) pic.twitter.com/zTZxiUYYVA
2019-07-24 21:51:23