サブカル・サブカルチャー・オタクに奔放そうな人ほど日本の混沌国家っぷりにドン引きしてしまう3つの理由

高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

日本人の多くは外国をオタクに開放的だと思い込みがちだ。 確かにサブカルやサブカルチャーなど、日本ではありえないような大胆なオタク描写がちりばめられたものが多い。オタク的ユーモア満載のブラックコメディもある。

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オジサン世代なら若い頃は模型のような「造形美への信仰」がシンボルで、カード収集すらケシカランと否定する日本式の封建社会の論理を忌み嫌った。

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なので多くの日本人は、欧米社会から日本のほうがよほど文化的にフシダラ、あるいは社会倫理上に非常にナンセンスな非常識がまかり通っていると思われていることを知ると驚くものだ。

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日本で珍奇なオタクカルチャーが発生するたびに、BBCのような欧米メディアがヒヤカシ感覚で取り上げるものだし、ヤンキー文化やネトウヨといった社会の問題にかかわるコンテンツを問題視する時は、

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日本ではグレーゾーンで許容されているものでさえ、まるで反社会的勢力や薬物犯罪やカルト集団を報じる時のような厳しいトーンになってしまう。 なぜオタク文化に奔放そうな外国人とくに欧米人ほど日本の混沌国家っぷりにドン引きしてしまうのか。その理由を私はこう分析する。

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外国ではあらゆるもののゾーニングを徹底するものである。例えば街並み。商業地区や住宅地区などの空間の区分けがしっかりなされていて、それも住宅地にはビルが建てられないとかそんなレベルの話ではなく、屋根の色や軒先の装飾まで細かく規制されてチェックされたりしている。

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モラルのゾーニングだってそうだ。 たとえば中国の場合、鉄道沿線に高層住宅を建てる行為が国鉄沿線では認められなかったりする。鉄道好きがJR新幹線沿線のマンション高層階に住む大人たちの光景などありえないものだ。

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ネットに関しても同様なのである。たとえば欧米社会にはネット原住民解放区が存在している場所もあって日本人には驚いてしまうが、そこはあくまで底辺であることを許容する人たちが集まる場所であり、エリートはアクセスできないし、子供の利用も固く禁じられている。

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つまり外国の奔放そうにみえることは万人の公共空間と断絶した特別な領域でルールを設けた上で行われる文化・表現にすぎない。公共空間でのモラルの制約は日本の街中よりはるかに高く、その代わり、解放区の存在が際立つということだ。

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外国の学校事情に詳しい人ならわかると思うが、学校に鉄道サークルがほとんどない。日本では私の出身高校より上の一流高校でさえそうで、

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オタク同然の学生がいるが、そうした娯楽集団でさえそもそもいないのだから、外国人は日本の高校に鉄道部があることや、ネット原住民の解放区がないことにはカルチャーショックを受けるはずだ。

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アメリカではセガの主流ゲームをR指定仕様にしたゲームが生産されている。 ブラックコメディ系のような、性的ネタも政治ネタも何でもありのようなものもあるが、それは未成年の消費できない環境で販売されることで成り立っている。

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日本の龍が如くや喧嘩番長といったゲームは実質すべてが全年齢対象である前提で作られているので、作中で不良や反社会系への批判表現がなっていないならお堅くて怖い人たちから猛バッシングされることは必至だが、

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アメリカでは最初から子どもが遊ばない特別空間のコンテンツとして反社会的要素のあるゲームを作るので、批判を受けることもない。それをルールに反して遊ぶ子どもがいれば、悪いのはその子どもだ。

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なので日本では万人の目に入ることを前提にした上で抑えた反社会的表現が街中やメディアに氾濫しているが、欧米基準ではそれも万人に見られている時点でアウトになるわけだ。「なんで向こうはこんなブッ飛んだ表現がいくらでもできるのに、

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ヤンキーやギャルに対する描写程度でケシカランというのか？」という人がいるのなら、それはゾーニングされているか否かの問題でしかないとしか言いようがない。

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日本の多くの消費サブカル、万人向けの前提で作られたコンテンツの中での表現を見ていると、多くが不公正な構造で成り立っていると言える。

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欧米の消費サブカルは多数派と少数派がコミュニケーションを楽しむような感覚のものが多い。大衆も前向きに参加しているようなものである。

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しかし日本のそれは、少数が多数を強引に行為に引きずりこむものが多い。多数派が後ろめたい表情で少数派を見る光景ばかりだ。NOと言われるほど少数は一方的に無理強いをし続け、コトを済ます。 まるで逆なのである。

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日本のサブカルは明らかに関係性がおかしいと思う。 私は日本人の左派的な大人でオタク歴もあるが、日本のサブカル空間を見ても正直に話、気の毒でならない。自分がもし真逆の立場だったなら、一方的に○力されるような内容のコンテンツが大量に作られている現実を不気味に思うだろう。

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ゲームなら、勉強盛りの学生をターゲットにして引きこもりにさせるようなもの。スマホで消費されるのは消費者が明確な無宗教的ノンポリであることを前提としたもの。とにかく作り手から使い手までの後継が原爆攻撃や東京大戦災のような卑劣で一方的なものが多い。

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こういう日本のひどいサブカル環境の行き着いた先が、韓国での日本コンテンツボイコットだったり、悲惨なアニメ会社放火テロだったり、欧米におけるゲーム離れだったり、日本人のオタク離れだったりするのではないか。

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日本の消費文化は産業規模は大きいが、その構造は不公正と支配欲と現実逃避で成り立っていて、大衆への配慮とか弱者への尊厳を何も感じられないものばかりだ。