アルバム感想文:第1回『Queen(邦題 戦慄の王女)』

Hg（水銀） @Hg0161324

｢作品が好きになりたいんだったら感想文書け｣という記事を読んでいたことを思い出したのでせっかくだからやろうと思います。1日一アルバム。三日坊主にならないことを祈る

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という訳で最初は最近ハマったQueenのアルバム行ってみよう。国会と被っちゃった（？）けど、まずは1作目の『Queen(邦題:戦慄の王女)』。 music.apple.com/jp/album/queen…

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まず契約が来ない、レコーディングは1流スタジオとはいえツギハギ、音質も良くない、レコード会社に見向きもされないといった困難があり発表に2年かかってしまったファーストアルバム。メンバーは後知恵で不満があったらしい。誰が言ったか、｢キチガイの多重人格なアルバム｣（マジで誰なんだろ）

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ちなみにQueenの曲はMVもMVない奴も全部公式チャンネルで聴けます。福祉が厚い

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まず1曲目『Keep Yourself Alive（邦題:炎のロックンロール）』。これはペンギンになりたい男ブライアン・メイの曲。王道なハードロックって感じで、歌詞も所謂前のめり、初っ端に相応しい曲。しかしブリッジでは｢いいや、墓場に二歩ずつ近づいてるだけ｣と結構思わせな所。皮肉にも聞こえるし、

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逆に｢それでも生きる事が大切なのさ｣という強調表現にも聞こえる。あのQueenの1stアルバム、しかもその1曲目とワクワクしながら再生ボタンを押した瞬間、イヤホンの向からドンドコドコドコ。よく言われてはいるけども、ブライアン、三味線みたいなギター弾くよね。

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2曲目、『Doing All Light』。 ボ・ラプのサントラにある通り、元はQueenの全身SMILEの時代に作曲されたもの。かなーり甘い香りの漂う旋律、歌詞も何だか幻想的ー、から突如としてギターが嘶き暴れ出す！正直かなり情緒不安定でちょっとヤクの禁断症状くさいので人間だったら友達にしたくないタイプ。

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本当に最初の辺りが噎せ返るくらい甘いので、周期的じゃないと聴き返せない。なのにハードロックパート？のおかげで全体としては割と締まった印象があって、初期クイーンの向かおうとしてる所を示している感じがする。即ち、クラシカルなメロディ、重厚なコーラス、それと混ざり合うハードロック、多分

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3曲目『Great King Rat』 来ました！フレディ作曲の宗教色がかなり強い1曲。この曲で｢Queenってもしかしてめちゃくちゃイイのでは！？｣となった。腹の底から突き上げる様なエネルギッシュかつ幻想的なメロディ、それを見事に昇華させたギターオーケストラ。ドラムの掛け合いも非常に綺麗で世界観の

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汚さと見事に調和。提示、展開、再現の見事な三段構造も非常に甘い。この曲を代表として、このアルバムはくどくどしいけれどそれでいてしっかりと纏まった、かつ舌に強烈に残るような複雑な甘味を持った曲が多いと思う。これが和食に慣れていた自分の舌には強烈で、かなり驚いた思い出がある。

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表現力と語彙力、そして言語化能力がないとこういうよくわらから無い文を書いてしまう。一応読書感想文では5回市か符の賞貰ってたんだけどな、小学生までだけど

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4曲目『My Fairly King』 こちらもフレディのファンタジー臭いがかなり強い作品。フレディの母親（自称）、名前の由来となった｢Mother Mercury｣がここで登場。 ていうかロジャー凄いな。流石聖歌隊出身。レスぺのギターらしさの無さの他に、ディーキーのベースが開花しはじめる、てる気がする

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これでノーシンセサイザーってやっぱり凄いなペンギンになりたい男ブライアン・メイ。歌詞としてはかなりドラマティックで、美しき楽園に一人の男が紛れ込み、その世界をめちゃくちゃにするっていう歌詞。今見るとなかなか不思議な歌詞ではある。

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あとuDiscoverや伝記によると既にこの頃からライの国の描写は出てたみたい。気が付かなかったけど。妹カシミラと創り上げた七つの海を携えたライの国。それははたして、フレディの故郷、ザンジバルの光景であったのだろうか……？

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5曲目『Lair』 ライアー！でお馴染み、Queen初期の名曲ライアー。ある翻訳サイトによると、このLairという文字はかなり向こうの方で重くて罵倒の意味が強い言葉だそうな。かなり叫ばれまくってるので、それだけ重い嘘をついたのかもしれない。因みにQueenではかなり珍しくディーキーがコーラスに参加

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ラスサビとその前とで話者が変わってる気がする。しかしかなり追い詰められてるなコイツ。最後｢お前は皆がそうさせる前に自分で死ぬ事も出来るんだぜ｣って言われてるし。甘ったるい雰囲気のアルバムでもかなり纏まってる曲ですね。ギターオーケストラ、ドラムス、ベースがそれぞれの持ち場で最大限の

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活躍を見せてる。うーん、紛うことなき名曲。そして感想が尽きる。眠いんですよ！

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6曲目、『The Night Comes Down』 一般的にはドラッグソングと言われてる、らしい。イントロや中間のギターの抵抗感が非常にツボ。この擦れた感じがたまらないんや。サビのコーラスも非常に綺麗で、ここでもロジャーのハイトーンが大活躍。

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ボヘミアンラプソディでもう分かるけど、このバンド、3人の感触の違う声が混ざりあって非常に良い効果を生み出してる。ジョンは歌手じゃないんで参加してません。（ぶっちゃけるとこの3人のせいで入るとかなり声が浮いてしまうというのがある。）まあ、そんな感じ（適当）

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7曲目、『Modern Time Rock'N Roll』 多分このアルバムで唯一のフレディ以外のボーカルかな？ロジャーのロックンローラー願望（と表現していいのか）はこの曲から既に始まってる。バンド初期、このバンドで成功していくんだと最初から心に決めてたのはフレディとロジャー。ブライアンは一応

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学業もしつつ中学教師で生活費を稼ぎ、ジョンはまあ半分趣味だった。ロジャーのそういう所、かなり好きよ。メンバー全員好きだけどな！曲の感想じゃねぇなこれ

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7曲目『Son and Daughter』 まさかの博士作曲。ペンギンだけじゃないんだね（しつこい）。というか、博士はあの人柄なのにこういう曲書く所が一番すごいと思う。彼は当時業界屈指の天文学者である。ギター、ベースの力強いリフとロジャーのハイトーン光る（ｎ回目）イントロ。

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ギターオーケストレーション（文字数取るなコイツ）控えめで、ギターとベースをほぼ常時ユニゾンさせることで力強さを演出。こうみるとB面からは割と違った形の曲も収録してんのね。多重人格の由縁はここからか。

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9曲目『Jesus』 これは甘さ程々。ないかもしれない。サビのメロディに対して三通りのフレディの対旋律が噛みごたえを出してる。実は結構好き。前曲と同様にギターベースユニゾンで締まった感じを出し、ギターソロではここまで以上に大胆にギターオーケストレーションを使いこなす。

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次曲がイントロかつインストゥメンタルなのを踏まえると実質的にはラストになる訳だけど、アルバムを通して色んな方向に行っていたのを上手いこと纏めたかなーって思いました まる 途中で自信なくなった。まあラストとしてはいい塩梅なのかもしれない。次回作に期待を持たせつつ幕が閉じていきます。