Level7記事『東日本大震災の三年前、 JAEA、「明治三陸型」大津波を茨城沖で想定していた』 添田孝史さん(2019.7.29作成) #東京電力福島第一原発事故

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リンク level7 JAEA、「明治三陸型」大津波を茨城沖で想定していた - level7 東日本大震災の前に、明治三陸地震(1896年)と同じタイプの地震を福島沖から茨城沖でも想定して備えておくべきだったのか。それが東電福島原発事故を巡る裁判において争点となっている。国や東京電力は「明治三陸型が福島沖以南で発生するという予測は、客観的かつ合理的根拠がなかった」という趣旨の主 … 46
添田孝史 @sayawudon

地震本部が予測(2002)した明治三陸級大津波を、事故3年前にJAEAが「採用する」と判断して対策を検討していたことが、JAEAの内部文書でわかりました。東電は「ただの試し計算」、国も「根拠がなかった」と主張していますが、JAEAは地震本部対応は必須と考えていたようです。level7online.jp/?p=3901

2019-07-29 20:46:55
添田孝史 @sayawudon

地震本部の長期評価(2002)は、日本海溝沿いのどこでも、明治三陸クラスの津波地震が起こりうると予測していました。これにしたがって、JAEAは福島沖から茨城沖に明治三陸の波源モデルを置いて、浸水予測をしています。 pic.twitter.com/3WNoWhkaUW

2019-07-29 20:50:16
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添田孝史 @sayawudon

東電も同様の計算をして、福島第一で15.7mという結果を得ていました。裁判では「あれは試し計算」「対策のもとにするものではない」と主張しています。

2019-07-29 21:08:44
添田孝史 @sayawudon

今回、JAEAが開示した中に、JAEAと東電設計の2008年6月4日の打ち合わせ記録があり(開示文書19核サの方のp.271)これが貴重です。検討結果について「現段階では、推本による検討方針も採用するとしている」と書かれており、「試し計算」という位置付けとは明らかに異なります。

2019-07-29 21:15:01
添田孝史 @sayawudon

また、大変興味深いのが、「今後の予定」のところで、「他電力の動向に合わせて整理していくこととなる。そのため、工期延長が予定されている」。バックチェック報告書を出す時には工事が終わっていないといけないのですが、「他電力と調整するから、工期遅れる」と書いている。原子力村談合の告白

2019-07-29 21:18:20
添田孝史 @sayawudon

東電設計は、東電との打ち合わせ記録でも「津波の数値下下げられないかと要請があった」「確率低くならないかと言われた」など赤裸々な文言を残しており、事件の解明に貢献しています。ひどい施主と対応する技師は、きちんと記録残しておくこと大事。

2019-07-29 21:20:46
添田孝史 @sayawudon

この記事、本当は2011年に書かれていてもおかしくないものです。「JAEAがどんな津波を想定していたか開示請求してみよう」とは、だーれも思いつかなかったところが本邦科学ジャーナリズムのレベルの高さを示しております😅

2019-07-29 21:37:03