
きまぐれオレンジ☆ロード感想録。
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terry_rice88
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ぴえろ40周年企画で来ると思ってて、待ってたのがついに来た。少年ジャンプとスタジオぴえろの長いお付き合いはここから始まった。今見るとここまでヤンキー色が強かったのかと目を見開かされる。 きまぐれオレンジ★ロード 第1話「転校生! 恥ずかしながら初恋します」 gyao.yahoo.co.jp/p/00173/v12170…
2019-03-22 01:06:16
当時の流れもあるけど、本作のメインヒロインの鮎川まどかと檜山ひかるのキャラクター造形って非常に少年漫画的なテイストというか、どちらも今で言うところの「強い女」属性を携えたキャラクターなのが興味深い。まどかはスケ番でひかるはその取り巻きでどっちも興味のない野郎には強気の態度なのね。
2019-03-22 01:30:00
そういった男の思い通りにならないヒロインであることでキャラが立っているので、男として頼りなさのある主人公、春日恭介には超能力が備わっているのは彼女たちに負けないような肉付けだったというのも頷ける(後にほとんど死に設定になるみたいだけど)。
2019-03-22 01:30:00
しかしまどかはおろかひかるも現代でも通用しそうな魅力があるので、当時の少年誌作品のキャラとしては斬新というか先鋭的だったんではないかと思う。今見るとまつもと泉の絵柄ももろに高橋留美子経由の高田明美さん(本作キャラデザイン)とあだち充がミックスされた絵なのにも気づく。
2019-03-22 01:30:01
両者(三者?)のいいとこ取りなのもあって、それらの中間点で魅力のある絵柄になっているし、影響元だろう一人に作品を担当してもらっているのは僥倖じゃないかと。アニメの方は小林治監督のモノローグの独特な使い方が興味深かった。絵は総作画監督が後藤真砂子さんなので折り紙つきかと。
2019-03-22 01:30:01
あ、念のため、小林治監督は「Beck」や「Paradise Kiss」などの作品の監督した小林治さんとは同姓同名の別人です。東映動画で芝山努監督と同期だった方です。
2019-03-22 01:34:11
恭介とまどかとひかるのビミョーな三角関係の始まりを丹念な高校生活描写で表したエピソード。恭介はまどかに、ひかるは恭介に、まどかは…?といった感じでシチュエーションの組み立てがお見事。きまぐれオレンジ★ロード 第2話「あの娘にちょっぴりレモンのキスを」 gyao.yahoo.co.jp/player/00173/v…
2019-03-25 22:51:09
なんというか今見ると恭介たち男子生徒の行動がいちいち古臭いというかステロタイプな行動をしてるので、そこだけ時代がかってる感じがしてしまうな。まあ昔の少年漫画のラブコメだから仕方ないところではあるけども。しかしまあ、よくタバコの出てくるアニメだなあ。
2019-03-25 22:51:10
前回でも話したとおり、ヤンキー(スケバン)要素が今見ると強め(当時しい時代背景でもある)なので、まどかやひかるは教師にも反抗する存在として目されて恭介のクラスメートの小松や八田がまどかに目もくれていないという描きが興味深い。不良のレッテルを貼られたくないという「空気」が蔓延してる
2019-03-25 22:51:10
恭介は転校生だからそこを突き崩していくわけだけど、相変わらず超能力を持っているけど、性格がなよっちいし、変に生真面目だからなんか歯がゆい感じもあるか。彼女たちに対してまっすぐな眼差しで見ているのが良くも悪くも主人公らしいところではあるけど。
2019-03-25 22:53:55
彼女たちが学校のつまはじき者にされているからこそ、超能力者である恭介は「つまはじかれる」感覚を理解してるんだろうけど、今の所はまだ関係がさほど動いてないから、なんとも言えないか。しかしひかるは随分と惚れっぽいキャラクターなんだな…。
2019-03-25 22:54:29
作画の方は亜細亜堂グロス回(コンテ演出も須田裕美子さん)で柳田義明さん作監という布陣だったので安定感は抜群だった。学園ドラマらしい何気ない描写とシチュエーションがとても丁寧だったなと思う。
2019-03-25 22:58:16
初デート回?コンテ演出が郷満になってるけど、たぶん本郷みつるさんの変名だと思う。3話にして早くも春日恭介の優柔不断さというか場の流されっぷりがすさまじい事になって来ている…。 きまぐれオレンジ★ロード 第3話「気分はゆれて ローリング初デート」 gyao.yahoo.co.jp/player/00173/v…
2019-03-28 00:55:33
いろいろ説明は省くが、悪友二人に誘われてまどか行きつけのディスコにやってきた恭介はまずひかるに出くわして、チークダンスを踊る羽目に→それをまどかに目撃される→あてつけにトッポい男とチークを踊りだす→恭介、ひかるにデートに誘われる(続く)
2019-03-28 00:55:34
当日待ち合わせの公園に早く来すぎた恭介、一人でボート乗る→同じ場所でサックスを練習するまどかに出くわす→ひかるとの約束すっぽかしでまどかとボートデート→雨が降ってきて、喫茶店で雨宿りするいい雰囲気の中、恭介、ひかるとの待ち合わせだったことをまどかの前で口に出す どうよ、これ…。
2019-03-28 00:55:34
結局、虻蜂取らずになってデートはおじゃんになるわけだけど、平成の世も終わろうとする現代の観点から見ると、恭介の行動は結構クレイジーな領域だよなあ。こういうのを見ると30年という月日の中で描きが変わってきてるのを実感するわけだけど、さすがにまどかもひかるも男に都合が良すぎる…。
2019-03-28 00:58:42
興味深かったのはむしろ当時の風俗のほうで。バブル期のディスコの雰囲気とかちょっと怪しげだけど憧れの場所というところにヒロインが通ってるという辺りの危うさがそのままキャラの魅力としても付加されてる感じが興味深い所。この作品、ヒロインの描写は近くて遠い存在というのがよく表現されてる。
2019-03-28 01:02:08
あと小松と八田の「ゴム風船」の下りとか、セクシャルな暗喩を逃げてないのが面白い。今ここまで直截なことしたら批判が来るだろうなあとか(それを言ってしまうと、この回の描写全体的がジェンダー論的に際どい気もするが)、今と当時を比較してみると色々興味深かったりする。
2019-03-28 01:07:17
今のところ、ヒロインのキャラクターが今見ても魅力的な反面、恭介という主人公の描きに古臭さを感じてしまうところが悩ましさがあるか。作画的にはとても安定してて、見てて保養になるんだけど。
2019-03-28 01:07:17
ラブコメの定番、勘違いのあらぬ噂が広まる騒動回。西澤晋さんと下田正美さんが原画参加しておられた。なんかこう春日恭介○ねという感情がふつふつと…。きまぐれオレンジ★ロード 第4話「ひかるちゃん!? お騒がせのC体験」 gyao.yahoo.co.jp/player/00173/v…
2019-04-03 22:59:25
軟弱さと優柔不断が服着て歩いているような恭介に思いを寄せるひかるとその光ると恭介の中に入り込みづらさを感じて、反発して距離を置こうとするまどか。というのは良いんだけど話の展開が「Cしたのしないの」っていう割と時代がかった軽薄な男女意識の話になってるので流石に目を覆いたくなる感じ…
2019-04-03 22:59:25
今もそういった話題がないとは言わないけど、恭介の妹・姉妹にしろ、恭介の同級生にしろ、周囲の生徒たちにしろ、下世話な軽薄さが隔世の感を覚える。こういうノリが今見てるとキッツイのは時代を経た進歩があったってことなんだろうけども。
2019-04-03 22:59:25
それにしても恭介のどっちつかなさが鼻についてしまうのは確か。まどかとひかるがヒロインとしてキャラが立ちすぎている分、余計に少年誌的な優柔不断な主人公像にもやもやしてしまうなあ。作画や演出はとても良いんだけども。ひかるの語るまどかとの思い出と映画館で言い寄られたまどかのシーンとか。
2019-04-03 22:59:25
映像のカット割とかかなり意欲に見える分、恭介のキャラクターが今見ると古すぎるのがかなり作品として痛手のように思う。そこだけで他の魅力を押し殺してしまってる感じがあるなあ…。
2019-04-03 22:59:25
GWのアルバイト回。配信期限ぎりぎりだったので危なかったけど、前回描かれた価値観の古臭さに比べると、今回は80'sポップカルチャーの洒脱さを感じるエピソードだったようにも。きまぐれオレンジ★ロード 第5話「2人のひみつ とまどいアルバイト」 gyao.yahoo.co.jp/player/00173/v…
2019-04-06 00:24:53