《「街宣右翼」は、どのような人たちによるものなのか》

自己ツイートに加え、最後に辺野古の話を書きました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

経験上、得た知識ですが。 右翼が街宣車を仕立てて活動する場合、彼らにお金を支払って依頼するスポンサーがいます。街宣車を維持するのにも、服をそろえるのに、カネがかかりますから。 今回の場合、対象がステロタイプなので、旧来からのスポンサーが依頼したのでしょう。 twitter.com/arihatsuzawa/s…

2019-08-03 17:01:33
初沢亜利 @arihatsuzawa

#あいちトリエンナーレ のメイン会場前に3日昼頃から右翼の街宣車が2台登場し、 「#津田大介 出てこい!」と叫びながら15分間隔で周辺を回っている。 彼らが世論を代弁しているはずがない。屈する必要など、どこにもない。様々な圧力を乗り越え、展示を続けて欲しい。 pic.twitter.com/Hydd2wb37F

2019-08-03 15:10:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

かつて街宣右翼を取材した人のルポ等を読むと、 活動する地域の、零細ではない企業の経営者が多かったはずです。 支払いは毎回、一日単位なので、一回の支払いは多くても100万円未満です。 twitter.com/zxcvbn7531/sta…

2019-08-03 17:36:28
アッチ @zxcvbn7531

どこがバックだろうね 1,000万円単位から払える組織 なんとか財団とか限られるよな まさか我々の税金からでは まさかが安倍政権になってから多すぎるからね t.co/CjTTZ6hWCc

2019-08-03 17:32:11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

街宣右翼の皆さんに関する知識が、 おそらくネットにも情報が少ないからだと思いますが、 現在生きている人たちに伝わっていないようなので、以下、連ツイします。

2019-08-04 00:35:23
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

敗戦後、日本の再軍備を求める勢力がありました。 その中で、「現場」で、いかにも「軍隊」を連想させる服装と音楽、音声で、 反戦・護憲を訴える人々を威嚇する人たちが求められるようになりました。 そこで、現在の街宣右翼につながる人たちが形成されたと思われます。

2019-08-04 00:35:24
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「街宣右翼」の人たちは、平日であっても現場に行かなければなりません。 他の人を威嚇できるような体格、形相が要望されます。 恥ずかしがらずに、軍隊を連想される服装をし、軍歌を拡声し、威圧的な演説を行わなければなりません。 他に仕事を持っている人たちでは、続けることが困難です。

2019-08-04 00:35:24
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

そこで、彼らは一つの顔として「政治結社」を名乗ります。 ここからが少し分かれます。 彼らの政治思想に賛同して、一年中の生活費と活動費を与えてくれるスポンサーが獲得できるような、しっかりした(ように見える)政治的主張を持ち、他人を引き付けるような演説ができるリーダーがいる組織が一つ。

2019-08-04 00:35:24
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

そういう組織が赤尾敏党首を代表とする「日本愛国党」のようなものです。彼らは街頭宣伝車を駆使し、街頭宣伝も行います。その他に、常時印刷して様々な(法律違反の場所にさえ)貼りだせるようなビラを印刷、発行し、電柱や陸橋の柱など、所かまわず貼りまわります。

2019-08-04 00:35:24
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

彼らの主張の中心は、対米同盟を積極的に進めながら、日本の再軍備を進める事。同時に、敗戦前の大日本帝国軍が行った行動を全て正当化する事。再軍備反対を主張する人々に反論する事。労働組合運動への弾圧を呼びかける事。後半は、敗戦後は実行すれば法律違反になることを呼びかけることになります。

2019-08-04 00:35:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

以上のような、日常的な政治活動を伴う街宣右翼は、赤尾敏氏の死去(1990年)後、殆ど姿を見なくなりました。バブル崩壊と共に出資者もいなくなったのかもしれません。日本皇民党など、細々ですが残っている組織もあります。 その後、私が見かける街宣右翼は殆どが日常の政治活動を行わない人々です。

2019-08-04 00:35:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今も生き残っている「街宣右翼」の殆どは、もう一つの顔を持っている人たちです。(例外は存在する、と思いますが) 彼らは、街宣活動を行わない日は、それぞれの生活場所で、収入になる仕事をしています。彼らは「任侠組織」組員や準構成員として生活しています。 要請があった時に街宣右翼になります

2019-08-04 00:35:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

街宣右翼に依頼をする人や組織は、主にこれまでも依頼をしたことがある人や組織です。そこから紹介された人や組織から依頼を受けることもあります。 私が以前に聞いた相場では、1人一日1万5千円から2万円でしたが、現在の相場は違っているかもしれません。街宣車の台数と参加人数を依頼に合わせます。

2019-08-04 00:35:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

依頼主からの依頼に合わせて、依頼通りの街宣を行います。 街宣の内容も、依頼主の要望通りにします。 日数と時間も依頼に合わせるし、街宣場所も依頼に合わせます。 そこまで実行することが依頼内容ですから。

2019-08-04 00:35:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

有名で、記録に残っている街宣としては、自民党竹下登氏、金丸信氏に対する日本皇民党による褒め殺し街宣です。この街宣は、日本皇民党が「義憤」で実行したと言われ、浜田幸一氏による金銭授受を伴う説得にも応じなかったことから、金目当てのものではない、とされています。

2019-08-04 00:35:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

他の人々による街宣も、見た目は日本皇民党と大差ないように、外部からは見えるかもしれません。が、現在実施されている街宣の殆どは、依頼主からの依頼にこたえて、ノルマを達成することで終わる類のものです。 相手に恐怖感や嫌悪感を与えなければならないし、訴えの中には彼らの真実も含まれます。

2019-08-04 00:35:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

例えば、教職員組合の全国集会に合わせてやってくる街宣の中には、実際に以前彼らが受けた教師による不当な対応への怒りも含まれるでしょう。が、そこまで来る経費とその日の活動の日当は、依頼主から出ています。敗戦右翼の自発的な活動ではないことが多いのです。

2019-08-04 00:35:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

先ほど書いたように、街宣右翼の大半は、日常的には「任侠集団」の組員と準構成員です。彼らが生活する地域の警察は、彼らの顔写真と姓名のリストを持っています。 それに対する対策かどうかは知りませんが、街宣右翼は、日常生活圏から離れたところで活動することが多いようです。

2019-08-04 00:35:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

街宣右翼が凱旋する場所を管轄する警察署は、離れた所からくる右翼組織の構成員を知らないかもしれません。が、彼らが「政治結社」を名乗る以上、拠点にする生活地域があります。知りたければ、警察は組織の地元警察に紹介し、活動者を特定できるでしょう。

2019-08-04 00:35:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

しかし、警察と右翼「政治結社」は、丸腰の日大全学連を一緒に袋叩きにした時以来の、いわば「戦友」です。その後も、政府に反対する学生運動や労組に対して、同じ向きで対応してきた「仲間」です。もしかしたら、また、何かの機会に、反政府活動に対して共同で行動するかもしれません。

2019-08-04 00:35:27

例えば、沖縄辺野古の埋め立てに反対する人々を威圧する街宣右翼が、その現在の姿です。
行政が依頼した警備会社と、まるで連携をとるかのように反対行動する市民を威圧します。
街宣右翼の方は、日当などを得ているので、反対行動の人々も同様に報酬を得ていると錯覚して、難癖をつけたりします。街宣右翼を支持する人々の中には、その様子を録画し、ネットにアップしたりします。そうなると「オイ!沖縄の辺野古反対運動に来てるのは、沖縄以外からのカネをもらってる連中だぞ!」と反応する人たちが生まれます。
このように、問題が焦点化される局面では、今でも街宣右翼に対する需要はあるのです。