ノモンハン事件でソ連軍の損害がどれだけであろうと、その結果、国境線がどう引かれたかを見れば勝敗は明白。

結果の出ない勝利など無く、戦闘でかなり贔屓目に見て善戦健闘が見られたといったところで戦争はスポーツではなく負けは負け。偏った上っ面の数字に目が曇ってしまっては情けない。
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Bunzo @Kominebunzo

ノモンハン事件の日本陸軍機は戦闘消耗(戦闘による損失、空襲被害も含む)と自然消耗(事故と飛行時間超過による返納も含む)が記録されているけれどもソ連軍側の損失は自然消耗機の比率が異常に少なく疑問が残る。記録されている損失の定義が違うためにこうした食い違いが起こるのかもしれない。

2019-08-01 03:02:37
Bunzo @Kominebunzo

日本陸軍が自然消耗という言葉を使う理由は航空部隊を運用していると平時でも戦闘機隊であれば年間最大100%程度の補充予算を必要としていたから。存在するだけで自然に発生する消耗なので自然という言葉が使われる。こうした事はソ連空軍も日本以上に理解しているのでまだ情報が出てくる余地がある。

2019-08-01 03:06:15
Bunzo @Kominebunzo

ノモンハン航空戦についての陸軍の評価は「苦戦」以外に無い。その理由は日本のマニアのように何機撃墜した、何機やられた、といった星取り勘定などではなく、大東亜戦争期に戦隊長候補となるべき若手幹部が多く失われた事が大きな理由。陸軍機が防弾装備導入で海軍に先んじたのもこうした事情がある。

2019-08-01 03:16:57
Bunzo @Kominebunzo

加藤隼戦闘隊の加藤建夫中佐が数え年40歳で64戦隊を率いて南方に向かったのもノモンハンでの人材消耗の影響と言えなくもない。色々と問題を残し運用にも無理があると考えられた一式戦装備の戦隊を率いるに当り加藤戦隊長が経験と実績では十分とはいえ、本当に適任だったかどうかは何とも言えない。

2019-08-01 03:30:02
Bunzo @Kominebunzo

ノモンハン事件でソ連軍の損害がどれだけであろうと、その結果、国境線がどう引かれたかを見れば勝敗は明白。結果の出ない勝利など無く、戦闘でかなり贔屓目に見て善戦健闘が見られたといったところで戦争はスポーツではなく負けは負け。偏った上っ面の数字に目が曇ってしまっては情けない。

2019-08-01 05:02:39
Bunzo @Kominebunzo

赤城から酸素吸入装置を母艦機にも供給してくれと要求が出るのが昭和十四年度の演習。その後に標準装備になるので、ノモンハンの陸軍戦闘機に酸素吸入装置がなく、高高度を飛ぶ重爆以外は完備していなかったしても不思議はない。

2019-08-02 00:37:38