赤の他人だからこそできる育児アシスト

公共の場で騒ぐ子ども。必死になって静かにさせようとするお母さん。でもお母さんでは限界。そんなとき、子どもの行動を劇的に改善できる存在がある。私たち、赤の他人だ。
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shinshinohara @ShinShinohara

電車の中で子どもが大騒ぎ。お母さんは必死に「シーッ!静かにして!」って言ってるのに、子どもは楽しくなっちゃって止まらない。車内には、静かにしろよ、という険悪な空気。それが分かるだけにお母さんは肩身が狭そうに、必死に子どもを静かにさせようとするのだけど、子どもは聞いちゃいない。

2019-08-07 16:57:48
shinshinohara @ShinShinohara

そこで私が近づき、子どもに直接「楽しいところ、ごめんな。実はな、電車の中には、疲れてるおじさんがたくさんおってな。ちょっと眠りたいんで、少し静かにしてくれると助かる。悪いな」と頼みにいくと、ビックリした顔で、でも頷いてくれる。以後、ピタッと静かになる。

2019-08-07 17:01:20
shinshinohara @ShinShinohara

降車するとき、「ありがとうな。よう静かにしてくれたな」と一声かけると、知らないオッサンにまた声かけられたとビビりつつも、頷いてくれる。 こうした経験をすると、子どもは以後、電車の中では静かに過ごすようになるだろう。

2019-08-07 17:03:46
shinshinohara @ShinShinohara

柴田先生の本にもあるように、子どもにとって、電車の中の大人たちは「背景」でしかない。お母さんがいくら「ご迷惑でしょ!」と注意しても、背景が動くはずがない、と思ってる。そして事実、ほとんどの大人は「背景」化して動かない。「親が何とかすべき」から動かない。 amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%8…

2019-08-07 17:07:19
shinshinohara @ShinShinohara

しかし、お母さんの力だけでは限界。背景でしかないものを人間とみなし、それに配慮しろって、子どもには無理。 だから私は、「背景」から飛び出して、実は生きた人間でした、ということで、子どもたちの前に現れる。そして、理由を述べた上で「静かにしてくれるとありがたい」と頼む。

2019-08-07 17:09:49
shinshinohara @ShinShinohara

すると幼児はビックリする。背景だと思ってたら、人間が出てきた!しかもお母さん通じてじゃなく、僕に直接語りかけてきた!このインパクトは大きい。だから必要以上に威を感じて、言うことを聞いてくれる。だから、怖がらせる必要もない。静かに頼めばよいだけ。

2019-08-07 17:12:14
shinshinohara @ShinShinohara

こうした経験をすると、「いつ背景から人間(オッサン)が飛び出してくるかわからない、と思うようになり、お母さんの「静かにして!」という注意が、バツグンに効果を示すようになる。こうした育児のアシストは、赤の他人だからこそできること。お母さんたちの育児が、ずいぶん楽になる。

2019-08-07 17:14:32
shinshinohara @ShinShinohara

うるさく走り回る子どもがいたら、現代の日本では「親がしっかりしつけろよ」と考える人が多い。しかし、都会生活が大半になり、他人との接触が極めて少なくなった現代では、電車に乗り合わせた他人は、決して介入してこない「背景」と化している。背景が恐いはずがない。

2019-08-07 17:17:07
shinshinohara @ShinShinohara

子どもが公共のところで騒ぐのは、親がしつけていないのではない。赤の他人である私たち大人が、「背景」になりきって、子どもと関わろうとしないからだ。つまり、責任は、親ではない。親にすべてを押しつけている私たちに多分に責任がある。

2019-08-07 17:20:08
shinshinohara @ShinShinohara

幸いに私たちは「赤の他人」だ。だから、「おじさんの頼みを聞いてくれないかな」と頼むだけで十分、子どもはビビってる。幼児の場合、その後はビックリするくらい、言うことを聞いてくれる。だから私は別れる間際に子どもに「ありがとう」という。

2019-08-07 17:22:24
shinshinohara @ShinShinohara

赤の他人だからこそ、子育てに難渋してるお母さんをアシストし、以後の育児を楽にする道筋を提供することができる。柴田先生の本、読んでほしい。

2019-08-07 17:24:14