- alkali_acid
- 6557
- 5
- 0
- 0
前の話
以下続き
はー褐色ガチムチで横幅もしっかりあるムキムキの料理人お姉さんほしいね。牛みたいに頑丈で笑い方があけっぴろげで、つまみ食いに厳しいけど仲良くなると味見させてくれる。
2019-08-10 13:36:06でも負ける。負けるんだよなあ。 エロの宿命として負ける。そういうのが良いよね。 攻略対象と関係なさそうなガッチリ系姐さんがンホォ堕ちするのが見たい。 男の娘メイドとかに堕とされる。 でも鼠みたいなちょこまかした男の娘メイドに牛さんみたいな大柄な料理人が組み伏せられるかね。
2019-08-10 13:39:26できる。できるのだ。 男の娘メイドが双子なら。前後から挟み撃ちにしてサンドイッチで堕とす。 二対一ならな。 「かなかな?ウチらの勝ちかな?」 「でしょでしょ。勝ちでしょ」 双子の男の娘メイドはミドルティーンぐらいか。そんな小さくないが、見た目はまるっきりフェミニン。
2019-08-10 13:41:22短いスカートからレースの下着とか見せながらバカエロっぽく戦う。 三節デッキブラシとか、チェーンハタキとかで。 女料理人は包丁とかぶんぶん。フライパンゴイン! 「いい加減にしなガキども!これ以上、アタシの台所を散らかすなら、首の骨へしおるよ」
2019-08-10 13:44:05「かなかな。牛さんまだがんばる気かな」 「でしょでしょ。汗のにおい。疲れてるでしょ」 男の娘メイドの方が体力あるの。 「小ネズミども!」 「かなかな。ここ任せていいかなチイ」 「でしょでしょ。お役目はたすでしょミイ」
2019-08-10 13:46:01双子の片割れがびゅっと消える。 料理人は舌打ち。 「いかせないよ!」 「でしょでしょ。牛さんの相手はウチでしょ」 ガギンガインと掃除用具と厨房器具がぶつかりあう。 謎の喧嘩だ。でも見えないぐらい早い。
2019-08-10 13:47:10猛然と押し込む料理人お姉さんを飛び回ってかわしつつ、すきをついてまた反撃する男の娘。 「でしょでしょ。牛さん、やっぱりおっぱい大きいでしょ」 「マセガキっ」 「でしょ?このあとすごーく楽しみでしょ」 鉄鍋がいきなり、手裏剣みたいにくるくる回転してチイの頭を切り飛ばしかける。
2019-08-10 13:50:12なんとかかわした男の娘メイドだけど、スカートだの袖だのにだだだっとキッチンナイフが刺さって昆虫のピン留めみたい。 「でしょ!?おっきいのに早すぎでしょ」 「手こずらせんじゃないよ…ああこしちゃ居られない…旦那さん!!」 とどめもささずに厨房を出ようとする料理人に出入口から拍手。
2019-08-10 13:51:54「すごいね。やっぱり一流の使用人はちがう」 銀髪赤目透ける肌の少年。きちんとした大家の令息らしい身なり。 「…よその屋敷にあがりこむのは感心しませんね」 「そう?とーそーしんがあるのも、当主の条件じゃない?」 「やり方がいけないね。アタシはつまみ食いとかズルとかは嫌いでね!」
2019-08-10 13:54:58「僕、お姉さんのことはつまみ食いなんかするつもりないよ…しっかり食べつくすつもり」 少年はにっこりする。 そばに若い男が転がる。 「旦那さん!」 駆け寄ろうとする女料理人を、いつのまにか戻ってきた男の娘メイドの片割れが遮る。
2019-08-10 13:57:09「マリ!!た、助けてくれ!!こんなの聞いてない。人殺しだ…強盗…」 チェーンハタキで縛られて情けない悲鳴を上げる青年。やはり上等なみなりをしている。でも表情は真っ青。 少年は肩をすくめる。 「相続順位、三十五位がこれじゃね。ふさわしくない主を持って気の毒だったねマリ」
2019-08-10 13:58:47少年のそばにピン止めを脱した男の娘メイドのもう一方が合流、ずたずたになったスカートでも優雅にもう一方と並んでお辞儀をする。 「チイ、ミイ、ご苦労様」 「かしらかしら。楽勝かしら」 「でしょでしょ。若様の指図があれば楽勝でしょ」 若様と飛ばれた銀髪の仔は歯噛みする褐色お姉さんを一瞥。
2019-08-10 14:00:25「今日から僕に仕えなよマリ。僕なら君をちゃんと生かせるよ」 「ふざけるんじゃないよ!あたしは旦那さんを守るように言いつかってるんだ」 マリがつっぱねると、少年は苦笑。 「そんな価値ないよ。こいつにはね」
2019-08-10 14:02:00若様はちらりと足元の旦那を眺めやる。 「ねえ、お兄さんはもうおとなだから、後見人なしで、相続権を放棄できるし、僕を推薦できるよね」 「そ、そんなことするか…俺だって一族の…」 「命とどっちが大事なの?」 料理人がフライパンを突き付ける。 「旦那さん。口車に乗るんじゃない」
2019-08-10 14:03:27「あたしが必ず助け出すからね」 双子が掌を合わせてキャッキャする。 「かしらかしら。気丈かしら」 「でしょでしょ。一本気でしょ」 若様はうなずく。 「できるかもね。でもその前に手足か目か鼻はなくなるかもよ。半身不随になるかも。それでいいかな?」
2019-08-10 14:05:00「公平のために言うと、財団の病院なら怪我は治せると思うけど。くすくす…覚悟があるならやってみる?」 若者は自分の使用人と、えたいのしれない子供達を見比べて唾をのんだ。 「この…」 なおも怒ろうとする大柄な司厨から、主は目を逸らした。 「わ、わかった」
2019-08-10 14:07:08「相続権は放棄する。推薦もしてやる…だが、俺にだって少し取り分を」 「がっかりだな。お前なんかと同じ血をひいてるのは」 若様は一発革靴で男の鼻面を蹴り上げてから、料理人に向き直る。 「さあマリ。おいでよ」 「ふざけるんじゃ…」 だが褐色の巨女に最前までの気迫はなかった。
2019-08-10 14:09:26「強い使用人は好きだけど、生意気なのは好きじゃないな、チイ、ミイ。その牛、躾け直しておいて」 双子が即座に跳躍して、がっしりした獲物を前後から挟んだ。 「かしらかしら。おっきな上等の肉布団」 「でしょでしょ。これから毎晩かわいがってあげるでしょ」 「できるもんならやってみな!」
2019-08-10 14:11:35とまあ、とある大金持ちの財産をめぐる相続争いがあってから、財産を管理する財団では、処理をめぐって理事会が開かれていた。 サウンドオンリーでね。今どき遠隔会議ですわ。 「相続順位、三十五位は権利を放棄、十位を推薦」 「繰り上がりを認めましょう」 「しかし無法な行いがありました」
2019-08-10 14:15:13