ストレイトロード:ルート140(43周目)

オリジナル短編「ストレイトロード」のコンビが毎日お届けしている、掌編という名の習作。今回は2101~2150+イベントレポートなど。 終盤のリクエスト回を除き、共通のテーマとして「クリーチャー(※)以外の生き物」を設定していました。 今後も引き続き1日1組つぶやいていきます。 続きを読む
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今回のテーマは「生き物」ですが、まずはこちらをご覧ください。

単に見せびらかしたかっただけです。失礼しました。

さて、今回の本編はこちら。

Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
荒野縦断の途中、色褪せた看板の前で藍は停車を命じた。そして後部座席から一冊の児童書を取って車を降りた。「この話のモデルらしいの」怪物と人が共存する異世界への道標、まず一つ。写真を欲しがる友達の為に藍は次の目印を探した。「次はあの、変な岩」目をつけたのは蟻塚だ。破壊しないと良いが。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
140文字で描く練習、2101。蟻塚。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
生け簀の水面を魚が跳ねた。ただそれだけで歓声が上がった。「当分は絶滅しないでしょうね」怪物の巣穴を突き止めたのは藍だが、その後はヒントも与えていない。生活を諦めなかった若者が共存を模索し、商売を続ける方法を編み出し、実現してみせた。「これが守ることよ、って言いたい相手が多すぎる」
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
140文字で描く練習、2102。生け簀。 微妙に修正して再投稿。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
市場から戻ると、いつの間に出てきた蝉が羽化を始めていた。タイヤの側面にしがみつく見慣れない生物を藍は困惑した様子で見ている。「本当に生きてる?」「もちろん」「いつ終わるの」触れてはいけないと言われたことに納得していない。滅多に見られない幻想的な白色を壊さず移す方法があれば良いが。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
140文字で描く練習、2103。羽化。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
山を越える道が途中で封鎖されていた。車を降りて真新しい看板を読み、背筋が凍った。「これは出発前に聞いているべき話です」「みんなも知らなかったりして」藍に解るよう内容を説明すると、すぐ引き返せと言われた。往復の間に疫病発生の一報は麓へ伝わっており、親切だった人々は混乱に陥っていた。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
140文字で描く練習、2104。疫病。 情報の遅れが引き起こす事件もある。 通信や報道が弱くなった世界の片隅で。
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言われるまま窓を開けた途端、全力の雄叫びが聞こえてきた。攻撃的だが凶暴な印象は受けない。「今のは人か、猿か。どっちだと思う?」山小屋の娘によれば両者が競っているらしい。藍は日没後の森をしばらく睨み、首を振った。「暗くてよく見えない」風に乗った絶叫が再び届いた。勢いが少し弱かった。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
140文字で描く練習、2105。雄叫び。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
一部だけ残る街路樹はそこに広い道路があったことを今に伝えている。人に日陰を、鳥に休息を与える点は昔と変わらないようだが、時代の変化は確かにあった。「見て!」藍が上空を指した直後、樹が大きく揺れ、鳥が一斉に逃げ出した。音が収まってから距離を取ると、怪物の幼体が枝葉を覆う姿が見えた。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
140文字で描く練習、2106。街路樹。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
怪物に襲われていたのは保護施設の職員だった。それと知らず小さな個体を拾い、人間に慣れさせないよう着ぐるみ姿で世話をしていたという。「この写真の?本物みたい」細かく作り込まれた外見に製作者の気合いを感じた。だが。「匂いはどうやってごまかしたの?」藍の一言を受けて職員は天井を仰いだ。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
140文字で描く練習、2107。着ぐるみ。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
村の入口で見かけた花は柵と防犯カメラに守られていた。昔は地域の各所に自生していたが、開発計画と怪物襲来による混乱を経て一株だけ生き残ったという。「本当は山の奥でもいっぱい咲いてるの」藍が車の窓を閉めた。風は群生地を知っているらしい。「でも言わない。あれを大事にしなくなりそうだし」
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
140文字で描く練習、2108。群生地。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
怪物が落としたコンテナは二軒の民家の庭を跨ぐように破壊した。住民の一方は泣き喚き、もう一方は警察官に詰め寄っていた。「ああいう人なのよ」毛色が合わない隣人の口論は近隣でも有名だったらしい。「ペットの好みは似てるのに」藍は人間を見ていなかった。同じ毛色の犬が別々に運び出されていた。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
140文字で描く練習、2109。毛色。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
鈴が外れた仔猫の捜索はなくした道具を探すより格段に難しかった。家人も客も総出で知恵を絞ったが見つからず、やがて提案は出尽くした。その直後、藍が静まりかえった室内に小さな物音を聞き取った。部屋の隅でゴミ箱が小刻みに揺れている。藍は視線で皆の動きを制してから、そっと標的を持ち上げた。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
140文字で描く練習、2110。ゴミ箱。
Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
駐車場でトラックの運転手に声をかけられた。この先にいる野盗の噂が怖いらしい。「得意先に運ぶ荷物が……これだけはどうしても取られるわけにいかなくて」荷台の覆いをめくると笹の匂いが広がった。「パンダが待っているんです」「送っていきましょうよ」藍が手を挙げた。護衛ついでに見学する気だ。
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