
える会長(@orit_ter)の放射線夜話 第三夜

最近、福島の子供たちにポケット線量計やサーベイメータをとにかく配れ。というtweetをよく見かけます。気持ちはよーくわかります。しかし、事態は常に推移しています。配るだけではかえってお母さんたちの不安を煽ることになります。
2011-05-22 23:59:43
以前、福島の子供たちの疎開を強く訴えていた時はI-131が大量に撒き散らされていた時の話。それもとりあえずは収まったようです。福島中通りの方達がそのまま暮らし続けようとし始めた今、今度は市民全員の長期の低線量被ばく対策と子供達の徹底した内部被ばく防護に集中すべきです。
2011-05-23 00:04:01
チェルノブイリの評価でさえ、今まだ学者たちの間では議論が続いているのです。そんな中で福島の皆さんにとって大切なことは、福島の皆さんが過度に怯えるとなく、また過信することなく放射線と向き合っていくことだと思います。
2011-05-23 00:09:42
ナウシカと腐海の森。人はどのような過酷な環境でも、たくましく生きようとするものです。しかし相手は放射線。胞子や瘴気と違って、人間の五感で捉えることができない。イツノマニカ浴ビテイル。これは精神的に結構なストレスだ。
2011-05-23 00:13:04
私は、研究でPo-210を使っている。危険な放射性物質ですが微量なんで研究中はあまり気にしていない。ところが帰宅して子どもに触れる直前にものすごく不安になる。きちんと測定器を使ってモニターしていても気になる。福島のお母さんたちは飲食物まで気にしなければならない。心労も相当だろう。
2011-05-23 00:18:36
それだけじゃない。さらに、一年に一回、毎年、新規の時よりは少し短い時間でいいんだけど再教育訓練を受けなければならない。健康診断も。医師の問診でだいぶ検査項目を省略できるけど。とにかくずーっとだ。
2011-05-23 00:28:23
三ヶ月で1.3mSvを超えるところは法令上「管理区域」。これを拡大解釈すればいいとおもう。今現在の数値で、管理区域相当のところはどれくらいか。
2011-05-23 00:42:56
ガラスバッジは月に一回支給され、一ヶ月間の積算の被ばく量を業者が測定。そのコストは、京大で一人一ヶ月五百円程度。測定結果は放射線関連施設ごとに永久に記録が保管される。もちろん、各個人にも測定結果が通知される。異常な数値であれば、放射線取扱主任者の助言のもとで、処置がなされる。
2011-05-23 00:48:14
この一連の流れ、めんどくさい!って思うかもしれませんが、私のような放射線をガンガン使うものにとって、どれだけ心強いことか。経験者であればきっとわかっていただけると思います。
2011-05-23 00:50:10
福島大の先生にもこの三点セットの重要さがご理解いただけたようで、理工学類の学部長さんまではご賛同いただけたとのこと。後は学長を説得するのみとのこと。しかしいくら一月一人五百円といっても学生全員となると相当な額です。はたして学長を説得できるかどうか。。。
2011-05-23 00:52:54
でももし、この三点セットの効果を福島大の学生さんが実感してくれれば、いずれ周囲の市民の皆さんにも伝わるのではないかと思っています。
2011-05-23 00:54:26
最後です。長期の低線量被ばくが決定しているエリアでは、放射線障害防止法や労働安全衛生法電離則における放射線取扱業務従事者に準じた個人被ばく量の管理をすべきです。すなわち、個人被ばく線量の測定+定期健診診断+個人被ばく線量計の携行 の三点セットだ。この三つのどれを欠いてもいけない。
2011-05-23 00:54:59
今夜の気分はこの歌サァ。永沢くんアイコンにも妙にあうよ。。。 http://www.youtube.com/watch?v=hfzxpHnIRis
2011-05-23 01:02:47