2019.8.9付記事「NHK 原発事故の起きた福島で暮らすために|サイカルジャーナル」と「9月20日パブコメ締切ICRP勧告草案」について(2019.8.16作成)

まとめました。
東京電力福島第一原発事故 社会 避難指示解除 ICRP 実効線量 空間線量 線量限度
1
リンク NHK NEWS WEB 42 原発事故の起きた福島で暮らすために|サイカルジャーナル|NHKオンライン <strong>「できるだけ被ばくなんてしたくない。でも、ふるさとで暮らしたい」</strong> 原発事故からの8年間で、福島の人たちが、多かれ少なかれ感じてきたことです。 多くの地域で避難指示は解除されてきましたが、帰還しない住民の中には放射線が不安という人も少なくありません。 でも実は、日本には原発事故のあとに住民の被ばくをどの程度までに抑えるかという基準はないんです。ある意味、住民まかせにされているような状況です。 先日、そんな状況に一石を投じる文書が公表されました。できるだけ多くの人が、安心して
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
うーん、事故後8年に何があったのかをぜんぜん把握してない感じなのが悲しい😢 状況が見える記者が確実に減ってることを如実に表してる気がする。避難指示区域はどう決まったのか、その後にどう再編されて、解除に至ったのか。知ってたら支援チームにこんなこと言わせない。 nhk.or.jp/d-navi/sci_cul…
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
原発事故の起きた福島で暮らすために「できるだけ被ばくなんてしたくない。でも、ふるさとで暮らしたい」 nhk.or.jp/d-navi/sci_cul… 福島県の現在の汚染の深刻さをごまかした記事。今でも20mSv/年を超える場所は、指示解除された地域にも散在する。その事実に基づかない虚偽なので「報道」ではない。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
気になる点をちょと並べてみようかな。 1)ICRPの勧告について、「事故が起きたあとの地域で暮らす住民の被ばくをどのように抑えていくか」の考えをまとめたものとある。確かに建前はそうなんだけど、日本政府はこれを「いかに避難させずに済むか」に利用してきたのが実態。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
2)避難解除の基準が20mSvになっている理由について、「改訂前のICRPの文書で、避難指示などを出す際の目安として示されていた100mSvから20mSvという範囲の下限」とあるけど、これは内閣府原子力被災者生活支援チーム(実態は経産省)がそう主張してるだけで、実際は安全委文書とは齟齬がある。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
避難指示は、ICRPの2007年勧告にある緊急時被ばく状況(年間20〜100mSv)をもとにして1年で20mSvに達するおそれのある地域を指定(計画的避難区域等)していた(2011年4月10日)。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
この時、同時に文科省は現存被ばく状況(年間1〜20mSv)と緊急時被ばく状況は併存できるという独自解釈をして、年間20mSv以下なら学校校庭を使えると通知。これには強い反発が起きて(あたりまえです)、事態を収めるために文科省は、「当面、年間1ミリシーベルト以下を目指す」という通知を追加。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
後に安全委の避難解除基準時に書かれた、長期的に1mSvを目指すという文言はこの数字をベースにしていると考えられる。年間1mSvを目指すという言葉が出たのは文科省の通知が最初で、この後の施策の基準がここからハズレるわけにいかないのは、霞が関としては自然な思考。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
文科省文書も、形式上は安全委がOKしたものだし。 で、2011年7月19日に安全委は「今後の避難解除や復興に向けた放射線防護に関する基本的な考え方」 を決定。ここで「緊急時被ばく状況から現存被ばく状況への移行は、避難等の解除のための必要条件である」 と記載した。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
その後、安全委は原災本部の依頼を受けて、8月4日に「東京電力株式会社福島第一原子力発電所における緊急防護措置の解除に関する考え方」を決定した。この文書にけっこう大事なことが書いてある。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
「住民が受ける被ばく線量が、解除日以降年間20ミリシーベルト以下になることが確実であり、年間 1〜20 ミリシーベルトの範囲で長期的には参考レベルとして年間1ミリシーベルトを目指して、合理的に達成可能な限り低減する努力がなされること」というのがそれ。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
この両方を併せて読むと、解除の条件はまず、緊急時被ばく状況から現存被ばく状況になることが条件で、その後に、年間20mSv以下になることが確実であること、という条件がつく。ところで、現存被ばく状況は年間1〜20mSvの下方から選択することになっている(ICRP2009年勧告)から、避難指示解除の……
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
ために「緊急時被ばく状況から現存被ばく状況へ」移行したことを認めるなら、1〜20mSvの下方から選択しないといけない。 でも避難指示解除の基準は20mSv。ということは、政府は現存被ばく状況の上限値をとっていると考えたほうがいいはずなんだけども、そうはらない。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
なぜかというと、政府は、「避難指示を解除した場所が現存被ばく状況」という本末転倒な理屈で解除基準を作ったからだ。厳密にいうと安全委の考え方とも異なるので、もう、屁理屈としか言いようがない。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
でも日本では、無理が通れば道理が引っ込むので、結局、20mSv基準はそのまま今に至る。加えてICRPの勧告では、本来は段階的に基準を引き下げていくことを勧めているのに、日本政府は事故から8年経っても上限値の20mSvで解除をし続け、帰還困難区域にも適用している。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
日本はまだ勧告を受け入れてないとはいえ、勧告の考え方をまるっきり無視してるとしか見えない。 こんな状態にあるのに、避難指示解除基準は「100ミリから20ミリという範囲の下限を取っている」と言い切ってしまうのはいかがなものかと思う。状況をミスリードしてしまう危険性が高いから。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
で、(3)です。 記事はICRPの2019年原案について、事故直後の緊急対応時期を過ぎた後は「1ミリと20ミリの間で、被ばくを抑える目標値を決めるべきだと提言しているのです。そして、その目標値は「年間10ミリシーベルトを超える必要はないだろう」としています」としてる。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
れも少し疑問がある。記事が、改訂前のICRP勧告としている2007年勧告では、現存被ばく状況の考え方が図示されている(6.3.現存被ばく状況 P.71)。これを見ると、そもそも参考レベルは予想される被ばく線量の上限に設定するものではなく、……
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
時間の経過と共に徐々に参考レベルを下回る人数も増えるのでそこにあわせて数値を下げていくものということがわかる。 でも日本では、そのどちらもきちんと踏襲されていない。この辺のICRP勧告受け入れは承認していないので、日本独自のやり方で被ばく防護をしていると言った方がいいかもしれない。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
見方によっては、今回の勧告原案で10mSvという数字が出たことで、福島の20mSvが替わるのではないかという期待もできそうだけど、実態としては、政府(決めているのは内閣府原子力被災者生活支援チーム=実態は経産省)は8年間も現存被ばく状況の上限値、20mSvを変えないままだ。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
今、10mSvに下げたところで状況に違いはないのではないかと思う。 チェルノブイリ原発事故では、事故から5年後に年間5mSvを超える地域を移住の権利ありに指定した。これと比べると、事故から8年で避難基準が20mSvというのがいかに高いかわかるかもしれない。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
半減期で自然に放射能は減るのに、そこは全く考慮されてないし。 そんなわけで、ICRPの新勧告にも疑問があって、どうもすっきりしない。まあでも、新勧告以前に、前の勧告(2007年勧告や、2009年のPub.109と111)が重要ポイントにし、今回も入っている「ステークホルダーの参加合意」も政府は無視……
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
してるので、新勧告も利用できる部分だけつまみ食いしそう。そこは間違いないだろうなと思う。 事故から8年、日本政府の姿勢は何も変わらず、とにかく早く避難指示を解除して、事故を過去のことにする方策に注力してるだけだなあと思う。
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi
避難指示解除の経緯は、これがわかりやすいかもです。 「福島第一原発事故の避難指示解除の基準をめぐる経緯」参議院 環境委員会調査室 大嶋健志 (PDF) sangiin.go.jp/japanese/annai…
白石草 @hamemen
政府もNHKは、線量基準問題を避けてきたのに、こんな風にICRPのアップデイトをPRするとは。今回の報告書の怖さを示してる。 twitter.com/karitoshi2011/…
残りを読む(20)

コメント

内田 @uchida_kawasaki 2019年8月16日
アワプラ記事リンク追加しました。