編集部イチオシ

独身男性の孤独

独身男性は、警戒されることが多い。その問題を考える。
187
shinshinohara @ShinShinohara

弟が一人暮らししていた頃、近所付き合いはほとんどなかったという。ところが結婚すると、なんやかやと野菜を持ってきてくれたり、急にご近所との付き合いが増えたという。嫁さんの社交性もあるけれど、その変化に驚いたそうな。

2019-08-17 07:06:29
shinshinohara @ShinShinohara

私にも覚えが。勤め先にややつっけんどんな女性職員がいた。突き放したような物の言い方する人だなあ、と思っていた。結婚すると、「何か困ったことはないか?」といろいろ気遣いしてくれるようになり、子どもができたらチャイルドシートをくれたり、本当に親切に。

2019-08-17 07:09:35
shinshinohara @ShinShinohara

どうやら独身男性というのは、「不気味な生物」であるらしい。何しでかすか分からない、どこか攻撃性を含んだ存在感を示すらしい。それが、結婚すると、程よく中和された感じがするようで、声のかけやすい存在に変わるらしい。ウーム。

2019-08-17 07:12:24
shinshinohara @ShinShinohara

そういえば、嫁さんが出産のために実家に帰っている間、私は一人暮らしになっていたが、ご近所との付き合いはビックリするくらい減った。まあ、職場から帰ってこないのだからしかたないけど、ドアノブに野菜が引っかかってることはなかった。嫁さん戻ってきたら、どっさり野菜が来た。

2019-08-17 07:15:06
shinshinohara @ShinShinohara

「独身(独りでいる)男性の不気味さ」という現実は、どうやらあるようだ。女性が、独り身の男性に声をかけづらいのはよくわかる。けれど、年配者にとっても、どうやら親しみづらいところがあるらしい。 このことは、男性が孤独をかこちやすい生き物だということを示している。

2019-08-17 07:18:15
shinshinohara @ShinShinohara

孤独はつらい。人間はいくつになっても、「視線を食べる生き物」だから。子どもが「見て、見て!」と始終言うように、親の視線が自分から離れると、親の視線を奪い返そうと大騒ぎするように、子どもは視線が大好き。このことは、思春期に入ると変わる。が、何の視線もない孤独には耐えられない。

2019-08-17 07:22:02
shinshinohara @ShinShinohara

凶悪犯罪を犯した人間の言葉を聞くと、強い「孤独」を感じる。たとえ重大犯罪であっても、残虐な行為であっても、それで自分に「視線」を取り戻せるなら、という歪んだ動機を感じる。歪んでいるかもしれないけれど、やはり孤独であり、視線への渇望がそこにあるように思う。

2019-08-17 07:25:23
shinshinohara @ShinShinohara

知人で「非モテ」を自任し、そのキャラで語るのがいる。いろいろ考えさせられる。今回バズった「電車の声かけ」の件でも、「非モテ男が声をかけると通報されるのです」と、自虐的に語っていた。私は独身の時から声かけしてたから必ずしもそうではないのだが、その不安は分かる気がする。

2019-08-17 07:28:45
shinshinohara @ShinShinohara

嫁さん子どもがいる、と宣言すると、女性の警戒レベルがかなり低くなるのは実感としてある。独りでいる男性への、女性に与える圧迫感というのは、かなりあるらしい。 あと、女性慣れ、子ども慣れしてるかも大きい。不慣れかどうかは、雰囲気ですぐばれる。

2019-08-17 07:32:21
shinshinohara @ShinShinohara

結婚もしてるし子どももいるし孫もいるおじさんだけど、その人が声をかけると子どもが硬直する。うちの子は人慣れしてるが、そのオジサンには硬直した。話す内容から察するに、年を取ってるけど、子供の世話をほとんどしたことがない様子。子どもは、そのことを雰囲気から敏感に察知するらしい。

2019-08-17 07:35:21
shinshinohara @ShinShinohara

ところが、子どもに慣れてる人の場合、独身男性であっても、子どもたちはすぐに親しむ。だから、独身かどうかというよりも、子ども慣れしてるがどうかが大きいらしい。 子ども慣れしてない男性は、心の中で、どうしたらよいのか分からないという緊張を抱えてる。子どもはその緊張を敏感に察知する。

2019-08-17 07:38:10
shinshinohara @ShinShinohara

嫁さんが通っていた育児支援室では、興味深いことが行われていた。近所の中学生に、赤ちゃんを抱いてもらうというイベント。もちろん賛同するお母さんだけが出席するのだけど、主催者のことをとても信頼してるので、ほぼ全員が出席希望。

2019-08-17 07:40:40
shinshinohara @ShinShinohara

ほとんどの中学生が、赤ちゃんを初めて抱く。特に男子学生は、下に弟妹がいない場合は、ほぼ全員が未経験者。不慣れだから泣いたりする。でも慌ててお母さんに返そうとしたり。 たった一度の経験が、子供と大人の境界線にある彼らに、深い刻印を与える。「今度抱っこするときは、もっと上手に」。

2019-08-17 07:44:03
shinshinohara @ShinShinohara

私の家に遊びに来る学生には、全員赤ちゃんを抱っこしてもらった。ほとんどが初体験で、おっかなびっくり。でも不思議なもので、しばらく日をおいてもう一度抱かせると、脳内練習を知らぬ間に重ねたのか、落ち着いて抱っこする。緊張がないので赤ちゃんも安心。それが学生の自信にもなる。

2019-08-17 07:46:24
shinshinohara @ShinShinohara

中学生くらいの頃に、たった一度でも、赤ちゃんを抱っこした経験があるかどうかは大きい。また、その頃に、小さな子どもと遊んだり世話したりした経験は大きい。もしそうした経験をしていたら、男性と言えど、かなり変わるように思う。「あの体験は何だったのか」と、考えるようになる。

2019-08-17 07:49:15
shinshinohara @ShinShinohara

嫁さんの通っていた育児支援室にくる中学生は、夏休みの宿題として、赤ちゃんや幼児に渡すオモチャを作ることになってる。ヤクルトを2つ重ねたマラカスや、人形。案外、力のこもったものが多い。 これを作るときは、赤ちゃんを思い浮かべながら作ったはず。その時間も大切。

2019-08-17 07:52:07
shinshinohara @ShinShinohara

人間は、か弱きものに初めて会うと戸惑う。どうしたらよいか分からない。もしかしたら、最初の出会いはうまくやれないまま終わるかもしれない。けれどそれを周囲が笑顔で見守って、「赤ちゃんってこんなものよ」と伝えることは、とても大きいことのように思う。

2019-08-17 07:54:11
shinshinohara @ShinShinohara

いないいないばあ、一つとっても、簡単なようで、やってみないとうまくできない。けれど、30分ほど赤ちゃんと同じ空間に身をおいて、赤ちゃんをあやそうとした経験があれば、それはきっと、少年から青年へと変貌しようとしてる彼らに、大きな刻印を残す。きっと、いないいないばあがうまくなる。

2019-08-17 07:56:42
shinshinohara @ShinShinohara

中学生くらいに、赤ちゃんと接する機会を設けてはどうだろう。赤ちゃんに接した体験があるかどうかは、子どもへの視線が変わるのですぐわかる。孤独をかこちやすい男性、攻撃的に見られやすい男性だが、視線はきっと優しいものに変わる。

2019-08-17 07:59:28