クリスチャンの信仰の中心であるイエス・キリストの十字架の意味についての説明

イエス・キリストの十字架はクリスチャンの信仰の中心にあります.そこにどんな意味があるのか,概略を説明してみました.
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森下 真道 @Truth_morishita

クリスチャンにとってその信仰の中心はなんといってもイエス・キリストの十字架です.十字架刑は2000年ほど前にローマ帝国で行われていた残酷で非常な苦痛を伴う死刑の方法でした.

2019-08-17 22:04:59
森下 真道 @Truth_morishita

なぜキリストはこのような残酷な方法で死ななければならなかったのか.それは神の前に罪を犯し,滅ぶべき存在となった人類の身代わりになるためだった,というのが私たちクリスチャンの信じる十字架の意味です.

2019-08-17 22:05:00
森下 真道 @Truth_morishita

とはいえ,キリストの十字架が神の前に罪人である人類の身代わりと言われても,何も知らない人にとっては意味がわからないのではないかと思います.なぜキリストの十字架が全人類の身代わりなのか,そこには色々な前提がまずあります.

2019-08-17 22:05:00
森下 真道 @Truth_morishita

まず,人類は創造者である唯一まことの神によって造られた存在です.そして神は人間を最初良いものとして造られましたが,有名なアダムとイブが神から食べることを禁じられた木の実を食べてしまったことで罪が生じ,堕落したために神様との関係が破壊され,それが代々現代に至るまで続いていています.

2019-08-17 22:05:00
森下 真道 @Truth_morishita

聖書では「罪」というものが重要な要素として書かれています.聖書でいう罪とは,神との関係が破壊されて断絶してしまっていることが本質にあります.ただ道徳的・法律的に悪いことをするのが罪なのではなく,それらも含めて神から離れ去った状態,神の御心にかなわない方に向かう性質・行為が罪です.

2019-08-17 22:05:01
森下 真道 @Truth_morishita

ですから,人類にとって罪とは例外なく誰もが抱えている問題であり,古今東西全世界の全人類が神の前に罪を犯した罪人である,ということになります.そして神は正しいお方なので,罪を放置することができません.罪人は裁きを受け有罪ならその刑罰を受けなければなりません.

2019-08-17 22:05:01
森下 真道 @Truth_morishita

聖書は死後の裁きを教えます.これがいわゆる「最後の審判」と呼ばれるもので,罪人は神による刑罰を受けることになります.いわゆる地獄のことです(聖書の用語で言うなら燃える火の池,ゲヘナと呼ばれるところです).

2019-08-17 22:05:01
森下 真道 @Truth_morishita

しかし,神は正しい方であると同時に愛なる方でもあり,罪人が滅びることを望みません.なんとかして人間を救いたいと思われた神が用意した方法,それが全人類の身代わりに一人の人が神の刑罰を受けること――すなわちイエス・キリストの十字架だったのです.

2019-08-17 22:05:02
森下 真道 @Truth_morishita

なぜ,2000年前のパレスチナ地域で生まれた一人の人間の死刑が全人類の身代わりなのか.それはイエス・キリストはただの人間ではなく,神の子であったからです.

2019-08-17 22:05:02
森下 真道 @Truth_morishita

クリスチャンの信仰する事柄の中で,最も分かりにくい教義の一つにに三位一体があります.神は父なる神,子なる神,聖霊なる神の三つが一つである方であるというものです(3人の神がいるのではなく,1人の神が三役を使い分けているわけでもなく,3つでいながら1つ).

2019-08-17 22:05:03
森下 真道 @Truth_morishita

そしてイエス・キリストとは,この三位一体の中の子なる神が父なる神から地上に遣わされ,人間の肉体を持った存在です.しかも,単に人間の皮をかぶった神になったのではなくて,100%の神でありながら100%の人間でもある方として現れました.

2019-08-17 22:05:03
森下 真道 @Truth_morishita

なぜわざわざ100%人間になったかというと,それは人類の代表として刑罰を受けるためです.人間となった神の子は,完全な人間として神の前に完全に罪のない潔白な生涯をまっとうし,それにより全人類の完全な身代わりとしてその刑罰を受けつくしました.

2019-08-17 22:05:03
森下 真道 @Truth_morishita

イエス・キリストが十字架にかかったのは,当時の社会の指導者層から憎まれ,陥れられたことが原因ではありました.しかし,人間の意図や思惑とは別に,全ての事柄において神による人類救済のご計画がその背後で働いていたことを聖書は教えています.

2019-08-17 22:05:04
森下 真道 @Truth_morishita

十字架刑は単純に肉体的にも苦しいものであり,また丸裸にされたり罵倒されたりなどの辱めもあります.イエス・キリストの場合は愛した弟子からの裏切りもありました.しかしそれ以上にイエス・キリストは十字架の上で暗黒の中での苦しみ,神からの裁きを受ける苦しみがありました.

2019-08-17 22:05:04
森下 真道 @Truth_morishita

こうしてキリストは十字架の上で神の刑罰を私達人類の身代わりに受け尽くし,死んで墓に葬られました.しかし,それで終わりではなく,聖書はキリストが死んで三日目に墓からよみがえったことを伝えています.死者がよみがえる,これも一般的には荒唐無稽に思えることですが,復活は必然でした.

2019-08-17 22:05:04
森下 真道 @Truth_morishita

なぜなら私たちが経験する「死」というものは,アダムとイヴの堕落の時に罪によって生じたものだからです.人はなぜ死ぬのか,それは罪があるからだと聖書は教えています.死は元々この世界にはなかったもので,人類の堕落と密接に関係しています.

2019-08-17 22:05:05
森下 真道 @Truth_morishita

人類が罪に対する神の裁きから救われるということは,罪によって生じた死の問題を解決するということでもあります.イエス・キリストの十字架が人類が抱えている罪の問題を解決するものだとすれば,それは死の問題をも同時に解決するものではなくてはなりません.そして実際,キリストは復活しました.

2019-08-17 22:05:05
森下 真道 @Truth_morishita

キリストの復活,それはキリストの十字架が確かに罪の問題を解決し,同時に死の問題をも解決したということを示すためのものです.人類の代表となったキリストが復活したことで,そこに連なる信仰者たちも復活が約束されました.

2019-08-17 22:05:05
森下 真道 @Truth_morishita

キリストは復活後,天に帰られましたが,やがてもう一度,信じる者たちを迎えに来られます.その時が信じる者たちの復活の時です.

2019-08-17 22:05:06
森下 真道 @Truth_morishita

クリスチャンの信仰の中心であるイエス・キリストの十字架について,その信仰内容と様々な前提について概略を説明してみました.こうして説明してみると自分でも思っていた以上に複雑に感じてしまいますが,「身代わり」という核心的なことについては,誰でも理解可能な部分なのではないでしょうか.

2019-08-17 22:05:06