あー何もしないでピチピチ爆乳褐色清楚姉さん女房がほしー!

はーほしいな20前後のワンコ系メス男子嫁がよ(誰も読まないところに本音を書く)
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帽子男 @alkali_acid

あー何もしないでピチピチ爆乳褐色清楚姉さん女房がほしー!!ほしーよー!!ピチピチ爆乳褐色清楚姉さん女房がないと死んじゃうよー!!えーんえーん!

2019-08-18 20:30:21
帽子男 @alkali_acid

いや厳密には婚姻届とそのほかの書類記入は必要だった。

2019-08-18 20:31:03
帽子男 @alkali_acid

でもマッチングアプリも見合いもナンパも職場恋愛も必要なかった。 ただ 「お嫁さんをもらいませんか?」 と聞かれて 「はい」 みたいに答えたらすっと貰えた。

2019-08-18 20:32:30
帽子男 @alkali_acid

ピチピチ爆乳褐色清楚姉さん女房がな。 いや姉さん女房と言っても実年齢は解らない。 書類上は四十八歳ってなってるけど絶対嘘でしょ。 ピチピチだもん。 大丈夫騙されてない騙されてない。

2019-08-18 20:34:05
帽子男 @alkali_acid

こっちの言葉は結構話せる。 え?いや褐色だし。そりゃね。 国籍はあれですよ。でもピチピチやよ?爆乳やよ?

2019-08-18 20:35:06
帽子男 @alkali_acid

名前はキャサリン。 何その顔。何その顔。 絶対偽名だと思ってるでしょ。 まじで書類にはキャサリンて書いてあるから。 ちなみに母語は英語ではないです。中国語でもない。

2019-08-18 20:36:29
帽子男 @alkali_acid

キャサリンの実家は…作り酒屋というのかな。まあ向こうのね。 いいお酒を造る。でたいへんいいとこのお嬢さんなんですよ。 ね。仲介してくれた人がそう言ってた。 マコト君は、あこれは旦那さんになった人の名前ですけど、マコト君は小さい頃から海外のお酒に目がなくてね。

2019-08-18 20:40:28
帽子男 @alkali_acid

キダマコト君はね。いや別にワインとかウィスキーが好きっていうじゃないんだ。むしろ下戸なんだ。どこそこの銘柄の何年と言われても解らない。 そうじゃなくて小さい頃飲んだ、蜂蜜色の何でできてるかも知らない酒がとても好きだった。え?二十歳になる前に飲んでるのまずい?じゃあ青森はなんだよ。

2019-08-18 20:46:10
帽子男 @alkali_acid

マコト君は昼間はしがないガススタ、今はエネルギーステーションていうのかな、の店員です。別にお店も雇いたくなかったんだけど、なんか携行缶で変なことする人が増えてね。人がいないのはだめみたいなね。空気になったので仕方なくね。

2019-08-18 20:47:48
帽子男 @alkali_acid

別に特に車が好きとかでもないがほかに就職先なくてね。 特技もないし、高校時代は勉強も運動もできなかったし、両親は離婚して引き取った父が酒屑で金なかったしね。

2019-08-18 20:50:30
帽子男 @alkali_acid

高卒だけど別にマイルドヤンキーみたいなタフさも横のつながりもない。オタクみたいな一芸や情熱もない。ただ生きて飯食ってうんこしてるだけ。仕事もいつなくすか解らん。まだ若いからいいけど将来どうなんのかな。

2019-08-18 20:51:49
帽子男 @alkali_acid

いちおう通信制の大学みたいの入ろうかなと思うけどお金ないんだよねやっぱ。職場には原付で通ってる。 あ、家だけは、ただ市街空洞化対策とかコンパクトシティとかいうあれで街中のアパートが安く借りられてる。あんま人住んでなくてたまに漏水とか断線とかするけど。

2019-08-18 20:54:48
帽子男 @alkali_acid

楽しみがない訳じゃない。 街中でふとなつかしい匂いがしてふらふらと入ったバーで、あのお酒に巡り合ったんだな。 「いらっしゃいませ」 褐色のイケオジがバーテンダー。

2019-08-18 20:58:00
帽子男 @alkali_acid

こっちの言葉は流暢だったね。 キダマコト君は、きょろきょろ見回して、どうぞ、と勧められてカウンターの席についてメニューを見る。こっちの言葉と知らない言葉が併記してあるるが、英語じゃないっぽいのは解る。 目当ての酒がどれか解らない。 「…あの、金色の…お酒が飲みたいんですが」

2019-08-18 21:00:04
帽子男 @alkali_acid

「*****、黄金酒ですね」 「それ、お願いします」 「******、地元の方ですよね。お体の方は大丈夫ですか?」 「あー大丈夫です。休みなんで」 「そうですか。ではまず小さな杯で」

2019-08-18 21:02:16
帽子男 @alkali_acid

とりあえず一杯飲む。 舌が痺れるような感じ。 なつかしい。

2019-08-18 22:10:04
帽子男 @alkali_acid

「…これ、何の酒なんですか」 マコト君は口下手なのだが、つい尋ねてみる。 「岩の酒です」 「岩?」 「産地には大きな岩がたくさんあって、黄金色をした蜜の層が走っていましてね。それを掘り出して水に溶かして、発酵させて作るんです」 「へー」 「お体がよろしければ、もう一杯どうですか」

2019-08-18 22:13:55
帽子男 @alkali_acid

もらう。二杯目は痺れるような感じは弱まって、少し舌に甘さを覚える。 岩の蜜の酒と利いたせいかもしれない。酒の味は結構先入観で変わる。 マコト君はそこまで細かく考えた訳ではないが、とにかくじっくり味わった。 「…あ」 小さな涙が目の端に浮かんでいる。

2019-08-18 22:16:16
帽子男 @alkali_acid

一瞬、岩が見えた気がした。 黄昏に染まる野原にあまた突きささる黒っぽい槍のような岩。 斜めに差しこんだ陽射しを反射し、ぎらっと稲妻のように金色の層が閃く。 まるで本当にその場に立って眺めているようで、草の海を波打たせる肌寒い夕の風、かすかに漂う甘やかな香りまで感じられそうだった。

2019-08-18 22:22:42
帽子男 @alkali_acid

「お水を」 「どうも」 ふつうのお冷をもらう。

2019-08-18 22:22:55
帽子男 @alkali_acid

「お口にあったようで何よりです」 「ごちそう、さまです」 マコト君はふと黄金酒を注いだ杯を見る。ガラスではないようだ。半透明で重い。表面に見知らぬ昆虫の彫刻が施してあった。ちゃんと知識があれば、素材は輝石の一種だと解ったのだろうけど、高卒コミュ障のガススタ臨時店員にはさっぱり。

2019-08-18 22:25:43
帽子男 @alkali_acid

黄金酒というのはすごく高かった。 あまり給料をもらっていないので、かなり厳しい出費。 でもよかった。また飲めて。 ほかにお金も使わないのでまた来ようと思った。父は酒屑のせいで母に出てゆかれたが、マコト君は独り身だし。人生に特に希望もない。というのは若いと考えがちだが。

2019-08-18 22:27:27
帽子男 @alkali_acid

何度もバーに通うようになった。就活のときに買った安いスーツを着て。ネクタイを締めて。ほかにちゃんとした服って高校のときの制服ぐらいしか持ってない。 店内には色々海外の地図とか本とか土産品とかも置いてあって勉強になる。 黄金酒の現地名も覚えた。ティル・カト・タ。

2019-08-18 22:29:44
帽子男 @alkali_acid

ちなみにマコト君は英語の成績くっそ悪かった。ABCDも全部書けるか怪しい。でも不思議と好きな酒に関することだけは知りたいと思ったし、疲れていても頭に入った。三回目に行くころにはちゃんとメニュー見て現地名で注文できるようになっていた。 「以前向こうにいらしたんですか?」

2019-08-18 22:31:56
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