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Bunzo @Kominebunzo
ロジスティクスを「兵站」と訳すのはどうかと思う。大戦中の米軍が使うロジスティクスという用語はもっと広範囲で立体的なもので、日本陸軍の兵站概念に対応するとは言い難い。限定された註釈つきの狭義のロジスティクスが「兵站」だろうと思う。
Bunzo @Kominebunzo
日本陸軍にも兵站という概念があり重要さが説かれているのは間違いなく、補給品を戦地に届けるための輸送と調達の仕組みもあるので、教範を見て「兵站を重視している」と考え、その破綻は敵の攻撃によるもの、と解釈できるかもしれない。けれども実際の破綻は敵の活動とは無関係に発生したものも多い。
Bunzo @Kominebunzo
例えば第二次アキャブ戦でラングーンからインド国境地帯までの補給路を見ると鉄道と自動車、船舶とそれぞれの結節点で滞貨が生じ、末端には何も届かない事態となる。これは空襲被害ではなく各輸送手段への見積の甘さによるもの。敵が何もしなくとも前線が飢える脆弱なシステムを兵站の軽視と呼ぶ。
Bunzo @Kominebunzo
一日の補給量は何トン、それを運ぶ手段は何、と計画を詰めて行く際に、例えば自動車輸送についても消耗を考慮せず輸送開始当日の能力が何週間も維持できるといった楽観的な考えに支配されていたことがビルマ方面軍兵站関係者の回想からも読み取れる。紙上で作った計画にしか見えないのはとても残念。
minelayer @minelayer11
旧軍(特に陸)のマニュアル化、補給の定数とか輜重の編制を見て軽視してはいないと言う向きはあるようだけど、乗船時の縮小編成で輜重段列がガッツリ縮小編成になったり、遊兵の後送・再編成を担当するような組織が前進しないとか編成を見ると贔屓も過ぎると思うわなぁ
minelayer @minelayer11
師団から兵站監他を切り離して、分進合撃のために中隊単位にまで分割して畔道まで上手く分担して浸透、迂回できるのに段列が倉庫まで帰ってくるための復路専用の並行路を確保しない(全て前進用)から後続部隊とガチンコしたら渋滞とか、渡河ポイントでも復路の空トラック、馬車の乗船は空いたら乗れ
minelayer @minelayer11
程度のスケジュールだから門橋に乗れても対岸で上がったら道路に入れない(前進部隊が待機地、進入路で待機してて道が無い)とか、そうした滞留の回避に対する管理能力が個々人のノウハウ(と裁量範囲)に限定されている以上は「軽視」だろうにねぇ
minelayer @minelayer11
ついでに言っておくけど、海上護衛に自身ニキ達がよく引用する「米軍は南方への部隊展開に使用した輸送船の復路を空とせずに三角輸送していればと指摘」だって、シンガポール戦の復路に仏印米運び込んだ時も、「岸壁前の倉庫に入ってたものを積めた」「蚕棚とバラストのために積み付けが」
minelayer @minelayer11
内地着後にとりあえず岸壁にぶん投げたけど、岸壁潰してしまって糞詰り、待機器材を船にも詰めず、待機器材が動かないから倉庫にも鉄道貨車積みもできなくて大混乱を引き起こしてスケジュールが余計に狂ったからやらない方がましだった(配給は気持ち増えたけど)との状況は知っておいていいとは思うぞ
minelayer @minelayer11
倉庫が空かないから貨車から荷卸しできない貨物線ごと死亡2編成目が進入してきて分岐ポイントまではみだし埠頭の貨物線全体死亡 とかの事例を見ると、「輸送をどこかで止める(待機させる)」「空の貨車を吐き出すまで入れない」「荷役能力から逆算して進入本数を限定する」権限まで見てみんとな
竹光からま@秋例にー24ab @takemitu37
そういや、たしかガダルカナルの主計将校の人だったと思うけど、直属の部下がほんの数人(2、3人だったような)しかいなくて物資は集積所に積まれてるのにどうすることもできず、もし直属の部隊が自分にあれば運ぶことができたのに・・・って書き残してたなあ
竹光からま@秋例にー24ab @takemitu37
海上交通になんの問題も無かった日中戦争の時点で陸路の輸送が上手くいってなかったという問題がねえ・・・ なんで中国奥地に陸路で進撃できなかったのか、沿岸部分からちょっと進んだところで進撃が止まったのか、を考えないと
竹光からま@秋例にー24ab @takemitu37
旧軍の兵站の失敗を海上護衛の失敗と言われもするけど、実際には海路が途絶えるのは優勢な敵勢力圏下に孤立した拠点やどうしようもなくなった後期のことで、42~43年度中に海路の補給が届かない問題は起きてないのですよね
竹光からま@秋例にー24ab @takemitu37
輸送船で物資を陸揚げしても、敵の攻撃圏内にいると爆撃や艦砲射撃で焼き払われたり、倉庫も満足にないから雨晒しで置いとくしか無くて腐らせたり、大規模に運ぶ手段がないからこまごまとしか送れなかったりと、そんなのばっかりなんじゃ・・・
竹光からま@秋例にー24ab @takemitu37
日本軍の兵站の問題、日本軍自身のミスと根本的にどうしようもない部分とがコンボ決めてるから、やっぱ戦争やらないが正解になってしまう
BARSERGA @BARSERGA
輸送コストは一般的に、海>>陸>>空となる。トンあたりのコスト面で言えば海が圧倒的に輸送コストがかからない。欧州の補強事情を考えれば、河川水運とか日本でも都市部は水運があるところが有利だったように。陸上コストを軽減するためには整備された道路・鉄道が必要になるからしょうがないね。
BARSERGA @BARSERGA
馬が運べるに荷物…えっと、記憶だけど、大体直接積んで120kg前後(米俵2つ)。街道が正しく整備されていれば大八車でこれが米俵三つ。ただ、馬車(カート)でもっと多くなる。1tなんで16つかな。川船だと小型でも45個が運べたそうな。圧倒的ですね>>輸送コスト
BARSERGA @BARSERGA
しかも、馬の場合馬丁が一頭一人ずついるわけで、これがまた大変。川船だと一人で輸送できるし、馬舟として馬が一頭でひっぱるのもあるので、輸送コストは平野部・整備された道路があっても大体陸上輸送の15倍(!)となるわけです。陸地の輸送なんて車ができるまで悪夢だし、車があっても悪夢。
BARSERGA @BARSERGA
河川輸送がこの国でどう発達していったか、ってはなしは、以下でも語られてます。上の大八車とかの数字はここからです。 「江戸期の河川舟運にお ける川舟の運航方法と河岸の立地に関する研究」 jstage.jst.go.jp/article/logist…
BARSERGA @BARSERGA
まぁ、陸地深く、海と接続していない場所なんて現在米軍だってアフガンでこっぴどい目にあってるわけで(しかも鉄道もないわけでしょ?)、日本軍が早々と大陸で補給が追い付かないとか色々面倒な羽目になるにはそれだけの理由もあるわけで、戦争っていやね、ほんと。
BARSERGA @BARSERGA
ちなみに米軍のFM(教本)では補給について、輸送及び部隊行動中に関する物資の損耗及び到達とか、はたまた死傷者率の目安もちゃんとかいてあったりするので、うひゃっと思うこと請け合いです。あと、船へパレット積みする手順もまとめられている(みたい汗;;)。いやはやー。
BARSERGA @BARSERGA
物流とかの考えは別に電卓叩けばイメージが湧く問題でもある。兵站を軽視した。と簡単に思う前に、配送拠点やホームセンターとかのバックヤードとか見て箱を見て、電卓叩くとうへえぇぇぇと思うし、さらに背景にあるトラック運転手たちの苦労とかね、思うと、色々考えることはありますよ、ほんと。
BARSERGA @BARSERGA
おおっと、いけね。輸送コストという点では海>>陸>>空だけど、時間という点ではこれが逆転する。ちなみにWW2の太平洋戦線、米軍が硫黄島とか沖縄上陸にあたり必要な物資が手元に届くのは大体120日間のリードタイムを必要としていた。本土で準備、貨物輸送で港まで、積み込み、そして届くまでね。
BARSERGA @BARSERGA
ああ、話が前後しちゃうけど、そういう観点で言えば牛に兵站物資引かせようとしたどこかの国のどこかの軍隊、一体全体ナニ考えてたんだということになります。牛が食べる草、青草の場合は1日に60kgぐらい、乾燥した草の場合は約15kgを食べるそうなんで、どこにそんなの準備できるんだ、あーん、と。
BARSERGA @BARSERGA
朝鮮戦争ではこれが劇的に短縮される。一つは日本が後方支援基地となって生産、整備、輸送をまかなえて、しかも輸送するまで数日になったこと。本国から輸送される荷物もコンテナ(の元祖)が使われてリードタイムも圧縮されたそうな。ちなみに輸送に使う木製のパレット(台)は硫黄島から使用されたそうな
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コメント

時計じかけのミカン @mkn_inv 2019年8月20日
物事は「何をやるかより、どうやってやるかが重要」なんだよね。ところが日本は会社でもそうだけど何をやるか・やりたいかで思考が止まってしまって、後は現場丸投げってパターン。やってみて初めて不備が分かり、それに対処する為の追加の資源や予算が無いって事が多い。これは昔も今も日本人の欠陥なのかな。
やまだ @sakusakutoux 2019年8月21日
>日本陸軍にも兵站という概念があり重要さが説かれているのは間違いなく←これねw今の日本だとこんな一番単純な事すら知らないやつが殆どだし専門家でさえこのレベルんんだよな 多少調べれば戦前の軍隊だって兵站の重要性なんて皆知ってたし頑張ったただ問題はその頑張り方もう少しなんとかならなかったのか?って話なのにそれを知らずにただひたすら日本軍は兵站を軽視した馬鹿な軍隊だって神話だけが広がって常識になってるんだよな
やまだ @sakusakutoux 2019年8月21日
これ何が問題かってモテないやつが何でもかんでも全てを一括にして俺はモテないんだって嘆いて何もしないのと同じで思考停止してるだけなんだよな 本当は日本軍も兵站の重要性を理解して頑張ったしかし実際はあらゆる問題が起きて結果ああなりましたって事実を認めて で何が問題だったのかそして二度とそうならないようにはどうすれば良いのかって話すのがほんとうの意味で太平洋戦争を振り返る二度と過ちを侵さないって事なのに今の日本だとそれすら無いwホント間抜けすぎる
夜更至ヒルネスキー @hiruneskey 2019年8月21日
動的兵站で動站とか消耗式回復基盤で消盤とか言われてたら分かり易かったって事なのかな>兵站
さどはらめぐる @M__Sadohara 2019年8月21日
実際のところ、ロシア・アメリカ・中国みたいなだだっ広い土地のある国の兵站と、ドイツ・フランス・日本みたいな狭い国の兵站の考え方は根本的に異なるので、侵略側の国の兵站の常識が先方で通用しなかっただけの話でしょ。
m.t @Ellfas3 2019年8月21日
20年後のベトナム戦争ですら1965年冬、たった6万人の米兵宛の補給でサイゴンが閉塞し、シーランドがコンテナを持ち込むまで改善されなかった訳で当時の中国の内陸のインフラを考えれば日中戦争の混乱は「当たり前」なんでは?感がある。
無意識ファンネル🇯🇵🇫🇮⚓ @muishiki_fun2 2019年8月21日
単に事前の理論と実行段階で乖離があるってだけで、その事自体はどの国も同じでしょ。 アメリカさえもその鉄則からは逃れられなかったし。
両棲装〇戦闘車太郎 @d2N5Q4GciZtsa2e 2019年8月21日
バトルマニュアルとして「どうするか・どうやるか」を共通化できてないという点では、旧軍からこちら全体的に本邦の組織システムは全般に弱い印象ある。 逆に、ソコが妙に強い組織ってだいたい世界に出ても互角以上で戦えてるよね
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