長編 ) 安田くんと文化祭! ( Shota . )

2
やんちゃる @Okt__75

今日からは文化祭編をゆるゆる〜っと投稿していきます🔖💖 twitter.com/Okt__75/status…

2019-06-06 13:02:49
やんちゃる @Okt__75

: 「 文化祭、一緒にまわろうや 」 pic.twitter.com/0qKvcWpx6u

2019-06-06 17:49:57
拡大
拡大
拡大
拡大
やんちゃる @Okt__75

---------- 文化祭準備日 〈○○、錦戸くん呼んでる〉 ドアの方を見れば、 看板の案の紙を持った錦戸くんがいて。 近くにいた子達に「行ってくる」と伝えて錦戸くんに駆け寄った。 錦「看板作りしたいねんけど、今手あいとる?」 振り向いて確認すれば、目が合ったその中の1人が「大丈夫だよ〜」と一言

2019-06-06 21:03:15
やんちゃる @Okt__75

「うん!あいてる!」錦「よかったあ。皆んなあいてへんくてさ〜」 錦戸くんと肩を並べながら、看板作りの為に体育館に入る。 錦「美術部の人達が看板作ってくれたから、後は塗るだけやねんけど…」 「…おっきいね」錦「2人で終わるか?(笑)」「とりあえず頑張ろ!(笑)」

2019-06-06 21:03:18
やんちゃる @Okt__75

錦「ん、」「?」 錦戸くんの手には、[錦戸]と書かれたジャージ。 錦「制服汚れたらあかんから」ああ、そういうことか… 「でも錦戸くんが汚れちゃう」錦「俺はええから」ぐいぐいと私にジャージを押し付ける錦戸くんに負けてそのジャージを受け取った。 「…でかい」

2019-06-06 21:22:53
やんちゃる @Okt__75

錦「俺自分のクラスに一回戻らんとあかんから、美術室に行ってペンキ貰って来てくれへん?」「分かった〜」 錦戸くんと途中まで一緒に行って、別れて1人になると 『○○』「…安田くん」『も〜章大って呼んでやあ』ふわふわと笑いながら安田くんが近づいて来たけど、直ぐに真顔になって私の腕を掴む

2019-06-06 21:22:57
やんちゃる @Okt__75

「ちょ、」『何で亮の着てるん?』 さっきまでふわふわしていたのに、眉間に皺を寄せて一気にチンピラになる安田くん。怖い。 「看板作りの時に汚れたらダメだからって…」『だからって彼氏以外の男から借りる?』「…」『いくら彼氏出来たことなくても分かるやろ?俺が怒るってことくらい』

2019-06-06 21:22:57
やんちゃる @Okt__75

安田くんの掴む力は強くなるし、周りからの目は痛いし。私はとにかくその場から離れたくて、 「…ごめんなさい」小さく謝った。 パッと離れた手に安心していれば『どこ行くん?』またにこにこ、と優しく笑う。(この人、二重人格なんじゃ?) 「美術室」『俺も行く』「え、いいよ…」あ、また苛ついた

2019-06-06 22:11:11
やんちゃる @Okt__75

結局安田くんも美術室に行く事になって、特に何も話さず歩く。 美術室に向かうまで色んな人が安田くんに話しかけて、私の存在を聞く人達にはちゃんと「彼女」って言ってくれて。嬉しいような、恥ずかしいような…『ペンキやんな?』「うん」『何色が必要なんやろー…あ、ドア閉めて』「?うん」

2019-06-06 22:11:12
やんちゃる @Okt__75

安田くんに言われた通りドアを締めれば、ちょいちょいと手招きされて素直にそれに従い近づく。 「?!」ちゅ、と触れた唇に驚いて腰を引けば『もー慣れてよ(笑)』 安田くんはここでする?って時にするから心臓に悪い。初めては信号待ちだったし… 『…ほんまそのジャージ腹立つ』「っ、安田く、」

2019-06-06 22:11:12
やんちゃる @Okt__75

『章大』「…章大、」 名前を呼べば、満足そうに笑う安田くん。また重ねられた唇は、さっきまでとは違うくらい深くて、甘い。 『とりあえずあるやつでええか』「…そう、だね」『顔あっか(笑)』「うるさい」む、と睨めば肩に腕を回されて『ほんまええわ〜』 くしゃ、と頭を撫でられた。

2019-06-06 22:49:03
やんちゃる @Okt__75

( 安田side. ) ペンキを持って○○と体育館に向かえば、亮が座り込みながら携帯をいじってた。錦「○○遅い…って、章ちゃんやん!どしたん?」『お手伝い〜』錦「あーそっか2人付き合ってるんやもんな」亮がにこにこしながら聞いてくるけど、それに上手く笑い返せん。知ってて貸したん?

2019-06-06 22:49:06
やんちゃる @Okt__75

いくら亮でも腹立つんやけど… 「ペンキ!持って来た!」錦「ん、そこ置いて〜」○○と亮に言われた場所に置く。錦「とりあえずここが青やから〜…」「じゃあ私黄色塗る!」『…』錦「ちょ、章ちゃんも塗ってや〜」『え?ああ、何色塗ればええ?』錦「緑頼むわ!」『了解〜』

2019-06-06 22:49:07
やんちゃる @Okt__75

俺、○○、亮の並びで塗っていく。 チラッと横目で○○を見たら、楽しそうに塗っていて頬が緩んだ。子どもやん…可愛すぎん?確か文化祭好きとか言ってたっけ… 「あ、」亮のが大きすぎるのか下がって来た袖。それにわたわたする○○が困った顔で俺を見つめる。(…なんか彼女っぽいやん)

2019-06-06 22:49:08
やんちゃる @Okt__75

『ん』「…ありがとう」袖をくるくると捲れば、照れ笑いして言った○○。 …ほんまに可愛い。 『…』キスしたくなって顔を近づければ、錦「おいそこ、イチャつくな」「イチャついてないから!」亮に邪魔された。ムスッとした俺は頬を膨らませて○○を睨むけど、「早くやって」そっぽ向かれたし。

2019-06-07 21:54:53
やんちゃる @Okt__75

(○○side.) 錦「俺こっちやから!」 看板作りを半分だけ終わらせて、3人で帰っていれば曲がり角で錦戸くんが私たちに手を振って帰って行った。 その後ろ姿を安田くんと見送っていれば、お腹に回った男らしい腕。安田くんに後ろから抱きしめられていると分かって、顔に熱が集中した。

2019-06-07 21:54:54
やんちゃる @Okt__75

『…はよくっつきたかった』「…外だよ安田くん」『ええやん誰も見てへんし』確かに誰もいないけど…!!人通りが少ない道で良かった、と心の中でため息を吐き出す。『俺さ、』「うん…?」『○○に付き合ってって言った日、好きちゃうとか言ったけど今もうめちゃくちゃ好きやねん』

2019-06-07 21:54:54
やんちゃる @Okt__75

安田くんの真っ直ぐな言葉に、私の心臓は今までにないくらい鼓動が早くなる。『嫉妬…もするし、可愛いな〜って思うし、誰にも渡したない、し』「…」『○○は?』私をゆっくりと離して、顔を覗き込む安田くん。安田くんの瞳は、どこか不安げで。『俺のこと、好き?』その質問に、私は小さく頷いた

2019-06-07 21:54:55
やんちゃる @Okt__75

『…ほんま、ずっこいで自分?』くるり、と男の子の力で振り向かせられて近づく安田くんの顔。 「近い、」『当たり前やんちゅーするんやから』「こんなにするものなの?ちゅー、って…」『…え、』「安田くんは慣れてるかもしれないけど、私は慣れてないから…」なんか、恥ずかしくなってきた…

2019-06-07 23:04:58
やんちゃる @Okt__75

「私も、彼氏の1人くらい居たら良かったのかな…」『…アホか』 むに、と私の頬をつねった安田くんはちょっと怒った顔をしていて。 『俺が初めてやから嬉しいのに、俺以外にチューされたとか想像しただけで無理。元カレ殺したいってなるわ』「…そういうもの?」『そういうもの』

2019-06-07 23:04:59
やんちゃる @Okt__75

「…じゃあ私も、安田くんの元カノやだ」『じゃあって何?(笑)』安田くんがケラケラ笑いながら私の頭を優しく撫でる。 『あ、そうや』「ん?」『文化祭、一緒にまわらん?』安田くんに誘われて断る女っているのだろうか。「私で、いいなら…」『謙虚やな〜俺の彼女なんやから自信持ち?』

2019-06-08 12:54:59
やんちゃる @Okt__75

自信… 「頑張る…」『頑張ってな』 ゆっくりと唇が重なって、私はそれにビクッと反応しながらも制服のシャツを小さく握った。 (あかん、ほんまに可愛い…) 看板作りも終わらせ、あっという間に文化祭前日。明日何食べようかな〜って考えながら自分のクラスのポスターを貼っていれば、〈先輩っ〉

2019-06-08 20:30:28
やんちゃる @Okt__75

高い所に貼ろうと背伸びをしていれば話しかけられて振り向くと、「田中くん?」〈樹でいいっすよ、やります貸してください〉素直に田中くんに渡して、隣で眺めてれば大倉くんの声が聞こえて。もしかしたら安田くんもいるかなって振り向けば、「…え」確かに安田くんもいた。いたけど。

2019-06-08 20:30:29
やんちゃる @Okt__75

女の子2人と大倉くんと安田くん。よく見る仲良しグループ。だけどその女の子の1人が安田くんのジャージを着てて。ちょっと。いやかなり嫌な気持ちになって、悲しくなった。〈…先輩?〉「あ、ごめん。ありがとう助かった」〈その残りのやつも手伝いましょうか?〉「あー…」

2019-06-08 20:30:30
やんちゃる @Okt__75

私は安田くんに気づかれたくなくて、「お願いしようかな」さり気なく田中くんの腕を引いて、気づかないように逆方向へ引っ張った。 忠「あれ、今の…」『ん?』忠「…いや、なんもない」『?』忠(まさかな…俺の勘違いかもしれへんし…○○ちゃんがそんな事するようには見えへんもん)

2019-06-08 20:30:30