黒橋研究室について真鍋宏史が感じたこと

タイトル通りです。研究室選択の一助になれば。 (うっかりレスを削除してしまったため再作成しました)
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Hiroshi Manabe @takeda25

黒橋・河原研(以下黒橋研)について、自分の感じたことを列挙してみる。「真鍋宏史」という一つのフィルタを通した情報であるという前提で。もちろんそのフィルタには偏りがあるけど、そのことを知った上で読めば誰かの役に立つかもしれないと思うので。

2011-04-02 17:58:40
Hiroshi Manabe @takeda25

望んでいるのはより多い情報とよりよいマッチング。研究室受験時、内部の人間が感じていることを事前に知ることができれば、よりよい選択ができていたと思っている。自分が何か書くことにより、より黒橋研にマッチした人が黒橋研に行ってほしいし、そうでない人は別の選択肢を探すようになってほしい。

2011-04-02 17:59:16
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研悪い点1)モチベーション管理・人間関係の調整という概念がない:学生を褒めるなど、モチベーションに繋がることをあまりしない。精神的に追いつめられたり無理しすぎている学生がいても上の人がそれに無関心。また、人間関係がうまくいっていないことを何とかするべきこととは思っていない。

2011-04-02 17:59:50
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研悪い点2)人間関係が猿山的:組織の上下関係が、研究を進めるために必要なレベルに留まらず、下の人間が上に逆らいにくい雰囲気ができている。中間の人間が上の顔色ばかり窺っている。

2011-04-02 18:00:29
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研悪い点3)馴れ合いが強い(特に、助教と特定研究員):助教と特定研究員が「おい○○」とふざけて呼び合うなど、学生的なノリが強い。輪の外の人間に対して排他的な雰囲気ができている。また指導する立場にある人間がノリの合う学生とだけ関わり、合わない学生との関わりを避けている。

2011-04-02 18:01:12
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研悪い点4)勉強会が形式的:M1やB4が担当する英語テキストの勉強会は、担当者によるが、しょぼい間に合わせの配付資料に英文直訳をぼそぼそ読むというしょっぱいものになっていることが多く、しかもそれが問題視されない。

2011-04-02 18:01:54
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研悪い点5)論文紹介・レベルの高い勉強会が「わかっている人」同士で進み、わからない人が取り残されることが多い。基本的なところでつまづいている学生が質問をできるような雰囲気がない。

2011-04-02 18:02:33
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研悪い点6)大学内部の事情で、電気系の学部から学生が入ってくる:情報系研究室なのに、B4 は電気系から来るようになっている。

2011-04-02 18:03:11
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研悪い点7)内向きで、成果物を積極的に公開して使ってもらおうという気持ちが薄い:公開しているものは JUMAN や KNP といった古のツールや、それに関わるものが主体。現在の研究室で、他人に使ってもらえるものを出そうという雰囲気は薄い。

2011-04-02 18:03:41
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研悪い点8)懸案となっていることが放置されている:プログラムのUnicode対応・現代的バージョン管理システムの導入などを誰かが持ち出しても、消極的な理由(時間がない・周知させるのが大変)で否定される。結局、JUMAN・KNPは内部がEUC コード。バージョン管理はCVS。

2011-04-02 18:04:38
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研悪い点9)ビジョンが下の人間に伝わらない:研究室のビジョンがスタッフの間でのみ議論されて、下の人間にはその結果のみが天下り的にもたらされるようになっている。その結果、下の人間は自分のしていることの意義がつかみにくい。

2011-04-02 18:05:23
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研悪い点10)頭の悪い人間を軽蔑する空気がある:個人的な経験だが、勉強会で質問をしたら、ある特定研究員に「はい、それは残念ですが中学数学の範囲です」と言われたことがある。自分の感覚では、どのような関係の相手のどのような質問に対しても、このような態度は好ましくない。

2011-04-02 18:05:55
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研良い点1)計算機環境がいい:2011年 3月時点で、メモリが一番多い計算機は 128GB積んでいる。クラスタも豊富で、4CPU・8CPUの機械が80台以上あり、常時更新されている。

2011-04-02 18:06:22
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研良い点2)予算が多い:必要なもの(書籍・備品等)が手に入らないという思いはあまりしないですむ。

2011-04-02 18:06:54
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研良い点3)ネームバリューがある:「京都大学」というだけで、外部の人間にはすごいと思われる。倍率は 1.1倍程度(自分の年度)と難しくないので、いわゆる「学歴ロンダリング」ができる。

2011-04-02 18:07:28
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研良い点4)研究モラルの高さ:研究に関しては、スタッフ・ドクターのほとんどは真剣に取り組んでいる。

2011-04-02 18:08:05
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研良い点5)能力が高い人が多いので相談できる:スタッフ・ドクターの研究能力は高い。たいていのテーマに関して、誰か聞ける人はいる。

2011-04-02 18:08:38
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研良い点6)上に見放されたら好き勝手できる:自分の場合、好き勝手していたらそのうちに「見放され」状態になり、誰からも何も言われないようになった。こうなると、自分のしたい研究を自由にできる。

2011-04-02 18:09:05
Hiroshi Manabe @takeda25

(黒橋研良い点7)研究内容の質はそれほど問われず卒業できる:卒業させないさせない詐欺が横行しているものの、実際に進級・卒業できなさそうな人がいると、(見放され状態でなければ)無理にでもフォローする。場合によっては先輩にレポートや論文を手伝わせることも厭わない。

2011-04-02 18:09:44
Hiroshi Manabe @takeda25

以上の中で、「良い点」「悪い点」はキャッチーにするための方便で、実際はすべて「黒橋研の特徴(と自分が感じたもの)」とするほうが正確。どれを良い点と考え、どれを悪い点と考えるかは読み手の解釈に任せる。

2011-04-02 18:10:17
Hiroshi Manabe @takeda25

これらの中で、一番ポイントだと思うのは「頭の悪い人間を軽蔑する」というところ。人によっては、「え?当たり前だろ、頭が悪い人間を軽蔑しないで誰を軽蔑するんだ」と感じる人もいると思う。自分としては、そう素で感じるような人にぜひ黒橋研に行ってほしい。そうなれば誰も不幸にならないと思う。

2011-04-02 18:11:07
Hiroshi Manabe @takeda25

自分にとっては、ある人を軽蔑するというのは、持って生まれた資質についてではなく、その人自身が選んだ行為・発言が他人のことを尊重していない場合だけ。同じ意見の人は、黒橋研に行かないほうが幸せになれると思う。

2011-04-02 18:11:44
Hiroshi Manabe @takeda25

自分の所属していた場所について思ったことを書くのはなぜか。いろんな研究室や企業について、そこを去った人がそこで感じたことを伝えるのが当たり前になれば、「いい場所だと思われるためには、実際にいい場所にするしかない」という考え方が広まるようになるのではないかという希望によるもの。

2011-04-02 18:12:20
Hiroshi Manabe @takeda25

以上、すべて自分(真鍋宏史)の主観。この真鍋宏史というフィルタに言いたいことがある人も多いだろうけど、こう感じたということは事実。違う感じ方をしている人は、「その人の目から見た黒橋研」を描写してほしいと思う。いろいろなフィルタを通した情報があったほうがいいと思うので。

2011-04-02 18:12:55
Hiroshi Manabe @takeda25

最後に。これらの連続ツイートの文責はすべて真鍋宏史( @takeda25 )にあるが、主観的になることをできるだけ避けるため、複数の同期の学生に内容をチェックしてもらっている。

2011-04-02 18:13:30