地理的なまちの見方とは?

地域全体を見る/一つのテーマに絞って見る、地図から地域を見る、あえて知らない場所を歩く…など、様々なまちの見方に関する議論をまとめました。
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ジオ鹿 @GeoDeer9215c

銅メダルを獲得した中尾さんの指摘 「日本の地理教育は『地域の物知り学』のようにガラパゴス化している」 非常に良い気づきを得て帰って来てくれたと思います。 日本の地理教育は「ガラパゴス化」 国際地理五輪代表 kyobun.co.jp/news/20190808_… @kyoiku_shimbunより

2019-08-24 00:53:28
M.小林 @oigawa2

事象の面的把握ど分析こそ地理学で、地域の事象の羅列的丸暗記は地理学ではない… 少なくとも系統地理学についてはこう言い切って構わないだろう。

2019-08-24 00:58:48
M.小林 @oigawa2

地誌学となると話が変わってきて、そう行った要素も出てくる。大学受験までの地理はほぼ全て地誌学と言っていいだろう。

2019-08-24 01:00:36
M.小林 @oigawa2

kyobun.co.jp/news/20190808_… 日本の子供は地図が読めても書くことができない。小学校では地域を実際に歩いて学ぶ活動があるが、中学校や高校ではほとんど行われていない。これでは世界標準に追いつかない。小学校から高校までをつないだスパイラルな実践が求められている

2019-08-24 01:02:16
M.小林 @oigawa2

地理学の四大分野として 系統地理学 地誌学 地図学 地理教育 があげられるが、地誌学一辺倒な感は否めない。

2019-08-24 01:04:30
M.小林 @oigawa2

ちなみに自分が今飯の種にしてる測量学は地理学ではなかったり。

2019-08-24 01:05:21
ジオ鹿 @GeoDeer9215c

自論ですが、 「自分が探検家になって、空間を記述化してみる」ことが地理学の導入で必要なんじゃないかと感じています。 地理学の学問発展の流れと同じようなアプローチをしてあげるのです(それが都市の観察につながってくるんですが)

2019-08-24 01:05:40
M.小林 @oigawa2

地域のレイヤー分割こそが地理学だと思っているから全レイヤーを重ねた結果だけを見るのはあまり好まない。しかし今の地理はそうなっている。 全レイヤーをまとめて見て、その状態で目につくものだけ見てる節がある。

2019-08-24 01:13:07
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

高校地理は扱うスケールが大きいから地誌寄りになるのかなーと。世界スケールの統計地図だと分布よりは各国の地誌的知識が求められるだろうし。中心-周縁、セクターみたいな分布の考察に力点を置くなら都市圏以下のスケールのほうが適していそう。

2019-08-24 01:18:18
ジオ鹿 @GeoDeer9215c

最初は別に地誌学とか系統地理学とかぶっちゃけ関係ないんすよね 「空間ってこうやって観察して、こういうことが読み取れるんだ!」ということを知るのが1番大事だと考えています

2019-08-24 01:21:54
M.小林 @oigawa2

自分がやるまち歩き(巡検)としては基本的に1レイヤーを主題にするようにしている。まあ歩きながら他のレイヤーの話も紹介はするが。

2019-08-24 01:15:28
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

「全レイヤーから目立つものを選んで学ぶ」のは「範列学習」とか呼ばれるやつですかね。かつては工業なり一つのレイヤーを選んで全地域を見ることもされていたけど、そこまで網羅的にやる必要はないとかで現在の方式に落ち着いたみたいな話が地理教育であったはず。

2019-08-24 01:26:06
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

【戦後地理教育の流れ】 1947年、最初の社会科学習指導要領。「人文地理」が誕生。 1955~65年、系統地理が主流。 1960年、「人文地理」→「地理」となる。地理Aと地理Bに分かれる。必修。中学校の社会科に地理的分野が誕生。内容は地誌が中心。

2019-08-24 01:30:39
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

1965~75年、地理A(系統地理)と地理B(世界地誌) 1975~85年、A、Bが統合され「地理」となる 1989年、地理歴史科の一部となる 1998~2008年、事例学習が中心。方法知。 2008年以降、内容知が重視。地誌が中心。 参考:村山祐司編『21世紀の地理:新しい地理教育』

2019-08-24 01:30:39
ジオ鹿 @GeoDeer9215c

地理教育の文脈というよりかは、[高校生)大学生〜社会人向け講習会で役立ちそうなアプローチです twitter.com/geodeer9215c/s…

2019-08-24 01:35:40
ジオ鹿 @GeoDeer9215c

今の「勉強」は以前の「研究」をなぞること つまり、学問に触れるときも、研究の進化の過程をなぞってあげることが理解を促進する?(それが学史ということですかね?) pic.twitter.com/6ppkwDBbPf

2019-08-24 01:40:17
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永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

そういえば地理系の市民講座って全然無いよなぁ。歴史はたくさんあるのに。まあ地理の場合は研究者よりその地域に長く住んでる人のほうが詳しいこともあるし、むしろ普段の研究ではそういう人に聞き取りをするわけだから、わざわざ教えるのもおかしな話か。

2019-08-24 01:48:03
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

地理系のイベントは研究者よりむしろ地図・測量系の現場の人が担ってる気がする。GIS講習会とか。東京のことは分からないけど、カルカルとかでやる地理系イベントは他分野の趣味人が主体なのかね。

2019-08-24 01:53:45
ジオ鹿 @GeoDeer9215c

@Naga_Kyoto TABICAや新潮講座の文脈で街歩きはやってますが、 案内人がスリバチ学会関連の方々だったりしますね(アカデミックな世界とは一線を画します) 個人的には、その地域のことはいくらでも調べりゃ出てくるので、「方法論」を提案するのが効果的かと思ってる

2019-08-24 01:55:23
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

@GeoDeer9215c やっぱり地理のイベントはフィールドワークが多いのかねー。スリバチの皆川さん・石川さんは建築・ランドスケープの人だし、まち歩きは工学系の人のほうが積極的な印象。地理学から伝えられる方法論ってなんなんだろなー。

2019-08-24 02:00:19
ジオ鹿 @GeoDeer9215c

@Naga_Kyoto 結局そうなんだよねぇ。。。 フィールドワークが楽しいんでしょうけど、「知識をつけることが目的」なのか「歩くのが目的」なのか、「コミュニティを形成するため」なのかイマイチわからんですよね。。 地理学ができる方法論の提案は、いま模索中。。 永太郎さん是非都市の観察来てくださいな!!

2019-08-24 02:05:49
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

@GeoDeer9215c まあその辺は全部ひっくるめてやってらっしゃるんだろうなぁ。地理だったらなんだろう。地図…?都市の観察も…いつか行きます…。フットワーク重いもので…

2019-08-24 02:14:51
ジオ鹿 @GeoDeer9215c

@Naga_Kyoto 模索中の中で考えてるのは、「地図の言葉化」っすね ここに何がある、アレがあるコレがあるみたいなことを、あえて言葉化する事で、地図を観察することを強化できるかなと感じてます その上で、該当する範囲の空間を巡ってみると、さらなる発見(地図と現実世界の一対一対応)みたいなこともできるかな

2019-08-24 02:19:37
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

社会学から多数の社会調査ハンドブックが出ているのに比べると、地域調査の本はあまり充実していないから、地理総合を機に手引き書が増えればいいなと思ってます。まあ実際は社会調査とかなりの部分が重なるんだろうけど。

2019-08-24 02:05:11