- moonsnark19
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(あらすじ)一人の女性が審神者となったその瞬間、その場に一人の男がいた。政府職員のその男は、彼女の今後を危ぶみ、そして憂いながらも日々に奔走ふる。 ある日、審神者となった女性が「審神者を辞める」ことになり…
2019-08-26 08:28:07人命を前に「マニュアルがなかったのだから仕方がなかったんだ」というのは、はっきり言って非人道以外のなにものでもない。まして自分は彼女の「教官」でもあった。彼女は「教え子」でもあった。それなのにどうして助けなかったのだ、自分の手足は、口は、どうして彼女を助けようと動かなかったのか。
2019-08-26 08:36:36怖かったのだ。それをして「今の立場」が危うくなるのだ。 恐ろしかったのだ。それをして「この職」を失うのが。 怯えたのだ。それをして、「周囲の目」が変わることに。」 ああ、ああ、彼女よりもよほど時間を生きているというのに、なんて自分は、ああ、ああ、 ああそうだ。自分は、俺は。
2019-08-26 08:46:52「許してくれ……、許してくれ、許してくれ。俺は、俺が一番大事なんだ、俺が一番可愛いんだ。許してくれ……!」 誰もいない火葬場で、彼女に謝罪した。声はがらんどうの部屋へと反響して、自分の謝罪がそのまま自分への糾弾になって降り注いだ。 ああ、許してくれ、頼む、許してくれ。
2019-08-26 08:46:52@moonsnark19 「審神者をやめたい」ってずっと言ってた辞職ちゃんのSOSに本当は気づいてたんだよ。でもマニュアルにないからとか勝手に動くわけにもいかないからとか前例にないことはしてはいけないとか被検体に感情移入しちゃいけないとか色々言い訳重ねてたんだよこのおっさん。
2019-08-26 13:27:43@moonsnark19 守秘義務があるから誰にも愚痴れないんだけど新橋あたりで酒飲みながら「俺はさ、きっと地獄に落ちちまうんだ。落ちたさきであの子から、きっと責められちまうんだ。どうして助けてくれなかったんだ、ってな。俺だってな、助けられるなら助けたかったよ……、助けてもらいたかったよ。」ってボヤいてる
2019-08-26 13:32:02@moonsnark19 辞職ちゃんの葬儀っていうか火葬場には親族だれも立ち入れないから誰も水を代えてあげる人がいなくて、「しんどいよなぁ、喉乾いたよなぁ、だれかいてやらねえと、寂しいよなぁ」って泣きながら水をかえるおっさんの姿が。そしてこのあとおっさんの尽力により、刀剣が火葬に立ち会えることになる。
2019-08-26 13:34:57@moonsnark19 おっちゃん、辞職ちゃんのSOS無視してたのに辞職ちゃんが死んでどう思っただろうな。そしてどんな気持ちであの会議に出席してたんだろうな。でもあの会議って辞職ちゃんの火葬まで全部終わったあとに行われてそうだなっておもったら、悔やんでも悔やみきれないのに死体蹴りな会議内容で…
2019-08-26 13:43:59@moonsnark19 おっちゃん、辞職ちゃんのSOS無視してたのに辞職ちゃんが死んでどう思っただろうな。そしてどんな気持ちであの会議に出席してたんだろうな。でもあの会議って辞職ちゃんの火葬まで全部終わったあとに行われてそうだなっておもったら、悔やんでも悔やみきれないのに死体蹴りな会議内容で…
2019-08-26 13:43:59説明しよう! 娘ネタとは! 辞職ちゃんの余命が仮にもうちょい伸びてたとして政府側が用意した男性と結婚して子供設けたらその子供はどうなるかというネタだ!ちなみに辞職ちゃんは子供を産んで割とすぐに死ぬから気をつけろ!!!
2019-08-26 14:04:21@moonsnark19 そういうのより「子供の頃によく遊んでくれたおじいちゃんがいたんだ」って不意に語る娘の話のほうがダメージでかくね? 俺らへのダメージがな!!!!
2019-08-26 14:07:16@moonsnark19 優しいおじいちゃんだったんだよ。施設にいる私のこといっつも気遣ってくれて、いろんなの買ってくれたの。本当のおじいちゃんみたいで、「私のおじいちゃんになって!」って何回もお願いして困らせたなぁ…。もう随分とまえに亡くなって……、すごく寂しくて泣いちゃった。 って語る娘ちゃんアアアア
2019-08-26 14:12:03@moonsnark19 でもその事実を知っている人間はこの世にもういない。誰ひとりとして、そのと男と、その娘、そして昔に亡くなった女の関係など、知る由もないし、そもそも興味すらないのだから。
2019-08-26 14:16:31