水懸論破【企画終了】
@Wttoronpa
▽光を多量に含んだ向こう側の景色は、その眩しさに慣れていない瞳を容赦なく攻撃する。あなたたちの目は、瞼を開いていたとしても、柔らかな闇に覆われる。
2019-09-02 23:02:21
水懸論破【企画終了】
@Wttoronpa
▽──さらさらと、水の流れる音が聞こえる。 ▽次に感じたのは、雨上がりのコンクリート特有の湿った匂い。ペトリコールと呼ばれる心地の良いそれは、あなたたちの鼻腔をくすぐった。
2019-09-02 23:03:29
水懸論破【企画終了】
@Wttoronpa
▽戸惑いながらも1歩踏み出せば、足裏の靴越しに伝わる、湿った木の床。まだ暑さの残る気温の割には冷たく涼しい風が頬を撫でる。
2019-09-02 23:03:56
水懸論破【企画終了】
@Wttoronpa
▽──闇になれた瞳が、ようやく景色をはっきりと映した。 ▽まず目に入ったものは、どこまでも広がる青空と ▽──それから。
2019-09-02 23:04:33
水懸論破【企画終了】
@Wttoronpa
▽きっぱりとした眩しい青と白のコントラストの中に、まるでそこだけコラージュか何かのように、文字通り、島が『浮いていた』。 pic.twitter.com/jILMqCJeCV
2019-09-02 23:04:58
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水懸論破【企画終了】
@Wttoronpa
▽遠くには、まるで床が抜け落ちかのようにどこまでも水が広がっている。ここが孤島であることをあなたたちは察することだろう。
2019-09-02 23:05:33
水懸論破【企画終了】
@Wttoronpa
▽足元に伝わる、僅かな揺れ。それは、この場所が海の上であることを証明していた。 ▽あなたたちのいる場所は、船だった。
2019-09-02 23:06:45
水懸論破【企画終了】
@Wttoronpa
▽あなたたちは、その場にいるお互いの服装に違和感を感じる。違和感、というか、奇抜というか──ああ、時代錯誤。時代錯誤だ。
2019-09-02 23:08:48