批判と嫌味はどう違う？SMマトリックス概論３

めんたね @mentane

【SMマトリックス概論】9. 力のライン、愛のライン、自由のライン、快楽のライン #SMマトリックス

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SMマトリックス4分類において、表ラインと裏ラインの２本のラインが対角線上にかみ合う組み合わせとして存在し、それぞれのラインが得意とするコミュニケーションの目的があるという話をした。８分類になってもかみ合うパターンは180度反対の対角上にあり、４本のラインができる 。#SMマトリックス pic.twitter.com/5ipysAK8UB

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ハード支配S、ハード服従Мのラインを「力のライン」と呼ぶ。力のあるもの、正しいものの指示に絶対服従する。軍隊の規律のような世界だ。とにかく、素早く物事を動かしたいとき、絶対に守るべきルールや規範などが存在するとき、上下関係がハッキリしているときなどによく使われる。#SMマトリックス pic.twitter.com/DO29RnMlN6

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ソフト支配型S、ソフト服従型Мのラインを「自由のライン」と呼ぶ。断る自由がある前提の依頼など、対等な関係、横の関係で使われる。自分の主張を相手に伝えるなど、文字通りの情報伝達もこの自由のラインに属し、相手がその主張を受け入れるかどうかは問題としない。#SMマトリックス pic.twitter.com/QlbvTZn9r8

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力と自由のラインはどちらも文字通り言葉でハッキリと指示、依頼、主張を行う。力のラインはハードなshould「当然の権利・義務、～すべし」感覚をベースとするが、自由のラインはソフトなwant to「個人的な望み・～してほしい」の感覚にとどまり権利・義務関係を認めない。#SMマトリックス pic.twitter.com/G8A1l93PUs

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上司「明日、絶対遅刻するなよ」（ハード支配S） 部下「うーん、そうですねえ……まあ、遅刻せずに行ってもいいかな。行けると思いますよ」（ソフト服従М） 上司（お前に選択の余地はないんだよ！） 同じ支配S、服従Mでもハードとソフトでラインがズレると、かみ合わなさが生じる。 pic.twitter.com/f4sWVUu4qM

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上司「可能だったらこの仕事手伝ってもらってもいい？」（ソフト支配S） 部下「（忙しいけど断われない……）はい！大丈夫です！」（ハード服従М） これは支配側がソフト、服従側がハードなズレ。権力関係があると、支配側がソフトなつもりでも服従側はハードな対応になりやすい。#SMマトリックス pic.twitter.com/O0nh7tft6e

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こういう風に上司がソフトなつもりであっても、部下にはハードな指示として届いてしまうということが多くあるから、権力勾配を配慮して権力側に強く自重を求める形でハラスメントなどのルールが出来上がってきているといえる。#SMマトリックス pic.twitter.com/S4Wsz30Rob

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ハード支配М、ハード服従Sのラインを「愛のライン」と呼ぶ。支配側の期待をその態度、表情、言葉の文脈などから服従側が裏読みし、対応することをshould「当然の権利・義務」感覚で捉える。期待に応えてもらえないと支配側は「愛されていない」「大切にされていない」と傷つく。#SMマトリックス pic.twitter.com/H6BEeRmIc2

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ソフト支配M、ソフト服従Sのラインが「快楽のライン」。忖度対応なのは愛のラインと同じだが、権利・義務感覚が乗らず、冗談などの気軽なやり取りに多い。服従側には完全に支配側のメタメッセージをスルーする自由があり、支配側もスルーされて当然、応じてくれたらラッキーと喜ぶ。#SMマトリックス pic.twitter.com/XLkX803aWo

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愛のラインはスルーすると関係が悪化するため、濃厚で重い人間関係、快楽のラインはスルーOKで拾えればキャッキャッの薄くて軽い気楽な人間関係といえる。支配側から不機嫌さ、必死さの表出があるときには背後に強い不満感があり、ハードさの表れ、愛のラインと考えてよい。#SMマトリックス pic.twitter.com/0n0uZ0o17Y

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カップルの電話 女「すごく寂しくて……もうダメかも」（ハード支配М）（今すぐ会いに来て！） 男「じゃあ来週にでも会う？俺も仕事落ち着くし」（ソフト服従型S）（やれる範囲・やりたい範囲の対応） 女（愛が足りない……） ハード支配Мをソフト服従Sで受けると支配側が物足りない #SMマトリックス pic.twitter.com/cNloIELPBz

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実話（客と妻） 客「お土産どうぞ。ゆかり（名古屋の煎餅）です」 妻「ゆかり！私、ゆかり大好き！ゆかり！わーい！わーい！」（飛び跳ねて喜ぶ）（ソフト支配М） 「気を使わなくてもいい」と何度言っても、次からその人は毎回必ずゆかりを買ってくるようになった（ハード服従S） #SMマトリックス pic.twitter.com/5ST6OWw5Ad

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各ラインの中でやり取りしているときにはそのやり取りは相補的でかみ合っている。そこは1つの文化を形成しているともいえる。力・自由・愛・快楽、それぞれのラインがそれぞれの文化を持つ。ラインがズレると文化のすれ違い、かみ合わなさが生じる。#SMマトリックス pic.twitter.com/kxF01t7pFI

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1人の人間が支配性を発揮するときと服従性を発揮するときに同じラインの中で移動することは多い。たとえば「ハード支配М・ハード服従S（愛のライン）」など。自分が相手に期待することを自分も相手に対してやるということであり、ここにはある種のフェアネスがある。#SMマトリックス pic.twitter.com/VrkyFXPhKf

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このように支配的コミュニケーションと服従的コミュニケーションの双方において、同じラインの中を行き来する傾向がある人のことを「力の種族」「自由の種族」「愛の種族」「快楽の種族」と呼んだりもする。割と便利でこの言葉はぼくもよく使う。#SMマトリックス pic.twitter.com/TBcALumGyP

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自分は表ラインのやりとりをするときには、力と自由どっちのやり取りが多いかな？裏ラインの時は愛と快楽のどっちが多いかな？などと考えてみると、自分が割とよく使うコミュニケーションパターンをイメージしやすい。表ラインだけや裏ラインだけしか使わない人はほぼいない。#SMマトリックス pic.twitter.com/meGS7Q6Ya0

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実際には、支配性を発揮するときにはハードになりがちだが、服従性を発揮するときにはソフトに対応する人などもいる。支配的コミュニケーションの量と服従的コミュニケーションの量が同じではなく偏る人もいる。そんな風にコミュニケーションパターンの表れ方として人を捉える。#SMマトリックス

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ラインに関する話はまずはこんなところかな。ここも深堀すればいくらでも面白い話が出てくる領域なので、この先、機会を見てまた書けることを書いていきたいと思う。質問、感想、コメントなどなんでもリプライください！ #SMマトリックス pic.twitter.com/WUW1vWfU4Y

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【SMマトリックス概論】10.支配性の解釈 #SMマトリックス

めんたね @mentane

「なんで宿題やってないの？」先日、バズッていたこの言葉の解釈についてSMマトリックス的に考えてみる。まず、この言葉は何らかの意図がある言動（支配的）だと考えよう。#SMマトリックス

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まずは言葉そのもの、メッセージを解釈する。これは簡単だ。支配Sとして理解したとき、ハードなのか、ソフトなのかを見分ければいい。今回は質問の形をしていて質問に答える以外はさほど強い義務的な要求はない。答えさえすれば良さそうなので文字面としてはソフトな印象だ。#SMマトリックス pic.twitter.com/duWVezQYlP

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