アメリカ英語"Revolving Door"(リボルビング・ドア=回転ドア)について
- nijiya_hige
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(1)アメリカ英語"Revolving Door"(リボルビング・ドア=回転ドア)について、事実誤認を流布している人がいるので明確にしておく。上記は、新聞テレビ記者などから政権職員や政治家に転身する記者を揶揄・蔑視していう言葉である。そういう雇用慣習が社会に認められているという意味ではない。
2019-09-10 10:03:00(2)米英語"Revolving Door"(リボルビング・ドア=回転ドア)とは、記者のくせにジャーナリズムのニュートラル原則(取材先と利害関係を持たない)を侵して政権・政治から給与をもらう身になる記者を蔑視・揶揄していう言葉である。
2019-09-10 10:04:33(3)そもそも、アメリカでも一流の記者は政権・政治の職員になったりしない。一流の人材はボブ・ウッドワード、ニール・シーハン、ドン・オーバード−ファー、デビッド・ハルバースタムなど、みんな生涯記者である。そうでない二流記者が政権と出入りする姿を蔑視してリボルビング・ドアというのだ。
2019-09-10 10:07:384)アメリカ社会の感覚で「リボルビング・ドア」は、ジャーナリズム原則を蹴飛ばして政治や政権と記者を交互にやっている人「腰の軽い」「権力・名誉・金銭欲に弱い」「職業原則を守れない」人間を揶揄・蔑視して使う。決して「俺はリボルビングドアを実践している」などと誇って言う言葉ではない。
2019-09-10 10:12:345)ところが日本では、記者を自称していたかと思うと、選挙に出たり政党に職業的に関与して、明確にジャーナリズム原則を破っておいて「これはリボルビングドア。アメリカでは当たり前のことだ」などと自分の正当化に使っている人がいたので仰天した。これは誤用もはなはだしい。
2019-09-10 10:14:496)こういう誤用を平気で公に口にする人は、よほど英語やアメリカのジャーナリズム世界に無知か、知っているくせに自己弁護のために誤用をあえてしている。いずれにせよ日本人の無知につけこんでいる。たちが悪い。
2019-09-10 10:16:087)アメリカの記者たちが政権や政治に就職したときは、記者廃業である。記者の原則違反をするのだから当たり前だ。信用されないのである。「リボルビングドアだ」と他人が蔑称で使うことはあっても、本人が誇って言ったりしない。日本では本人が自己弁護に使っているので驚愕した。
2019-09-10 10:18:498)記者が批判するやもしれない取材対象と利害関係を持ってはならないのは当たり前すぎるほど当たり前のことで、選挙に出馬したり、政党にカネをもらって仕事をしたたりしたら、その人の記者としての社会的信用は終わりである。それはジャーナリズム原則への裏切り、背信行為に近い。
2019-09-10 10:20:49日本人の知らないことにつけ込んで悪用しています。人々が知らないことを知らせてあげるのが記者の職責で、それを自己利益のために利用するのは何か別の得体の知れない人種です。 twitter.com/c0052659/statu…
2019-09-10 17:53:45@hirougaya 大変勉強になりました。 もう、あの人の事は信用しません。 自己弁護、自己正当化の為にあえて言葉を誤用している人物なんだと改めて感じました。
2019-09-10 13:35:44そもそも、リボルビングドアと言う言葉がアメリカのワシントン界隈で流行したのは1980〜90年代のことです。そんな連中が信用できないことはもはや明確になったので、アメリカ英語ではますます蔑称として使われている。 twitter.com/tohoku_gosen/s…
2019-09-10 17:56:40この一連の書き込みはみなさま必読ですよ、というか烏賀陽さんも是非noteにもアップ頂きたいです、カンパ致します! twitter.com/hirougaya/stat…
2019-09-10 10:24:46アメリカでも、ニール・シーハンやデビッド・ハルバースタムなど一流の記者は生涯記者である。それより下の二流の記者が政権や政治家スタッフを出入りするのを揶揄して「リボルビングドア」と言うのだ。
2019-09-10 18:15:35アメリカ社会でも、記者だった人が政権や政党の職を行ったり来たりすれば「あの人は記者としてだめだった(適合できなかった)からキャリアチェンジしたのだ」と思われます。競争の激しいアメリカ社会ですから、自分は先がないと思った人はさっさと離脱します。それをリボルビングドアと呼んだ。
2019-09-10 19:01:25アメリカ社会はpositiveness を価値とする。ネガティブな事象をポジティブに言い換える表現が多数ある。”I’m between jobs”(仕事と仕事の間=クビになって失業中)という。リボルビングドアは本来「記者として腰が定まらず権力の側をチョロチョロしているヤツ」くらいの悪い意味で使う。
2019-09-10 23:30:45