【R18】絶倫ペアの情交模様・ＥＰ１８・恋人と愛人たち

夢乃 @iamdreamers

♤　♤　♤　♤　♠︎　♤　♠︎　♤　♤　♠︎ #twnovels

夢乃 @iamdreamers

『ぼくの好きな人と会って欲しい』 セックスフレンドがこう提案されたら、どう思うんだろう。こう言った時、堰脊さんも朱藤さんも、懸念の色を示した。けれど、ぼくが『華純さんも会いたいって言ってるから』と続けると、二人とも、やや躊躇いながらも首肯した。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

二人としては、華純さんと会うこと自体に異論はないらしい。ただ、愛人という立場の自分たちが正妻（結婚していないけれど）に会うことで、華純さんの機嫌を損ねるのじゃないか、とそれを心配したみたい。華純さんが会いたいと言っているなら、と了承してくれた。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

華純さんの予約してくれたお店は、高校の最寄駅から、華純さんの通う大学側の二つ隣の駅の近くだった。少し前に《ごめん！少し遅れるから先に入っていて》とメッセージを受け取ったぼくは、堰脊さんと朱藤さんを連れて件のお店に入った。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

ファミリーレストランほどに大衆向けではなく、けれど高級感はほどほどに抑えられた、高校生のぼくたちだけでも気兼ねなく入れそうな店内は、すでにお昼時を過ぎていたこともあって落ち着いて食事と会話を楽しめる雰囲気だった。店に入って華純さんの姓を告げると、個室に通された。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

個室といっても密室ではなく、入口にもドアは無く、壁にいくつか空いたスリット状の窓からは、店内の様子を眺められる。広い空間からは隔離されていながら、圧迫感も密閉感もない、落ち着いた部屋だった。 「良い雰囲気のお店ね」 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

注文は、すぐに来るだろう華純さんを待ってからにして、水とおしぼりを置いたウェイトレスが去ってから、堰脊さんが部屋を見回して言った。今の彼女は、制服ではなく私服。持って来た服に、朱藤さんのマンションで着替えてきたという彼女の私服姿は、清楚な彼女のイメージそのままだ。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

白いブラウスは制服のものとは違って襟や袖口にレースがあしらわれて可愛らしい。フリルのスカートも白で、彼女の動きに合わせてふわりと揺れる。肩までのストレートの黒髪とのコントラストが、さらに清楚な雰囲気を強調している。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

「だな。越してきて結構経つのに、知らなかった」 朱藤さんも私服姿。緑のポロシャツにデニムパンツと、活動的な彼女らしい。髪もショートだし、胸の膨らみもささやかだから、遠目には男の子に見えるかも。身体つきを良く見れば、女の子のそれなのだけれど。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

「そこそこ離れてるもんね。ぼくも初めて」 ぼくも勿論、アパートに帰って着替えている。青と白のチェックのシャツと、デニムパンツ。あんまり服を持っていないから、私服はいつも、だいたい似た格好になる。もう少しお洒落に気を使うべきかな。今は、仕方ないけど。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

お店についての各々感想を語り合っていると、五分も経たないうちにウェイトレスに案内されて華純さんが入ってきた。 「お待たせ。遅れてごめん。はじめまして。耶麻女華純です」 綺麗な声で二人に挨拶する華純さんに、堰脊さんと朱藤さんは、すぐには反応しなかった。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

できなかったんだろう、その美しさに見惚れてしまって。知り合ったばかりの頃は、今のぼくや朱藤さんに似たラフな、動き易さ優先、という感じの服が多かったけれど、だんだん変わってきている。今日の装いも素敵だった。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

フィッシュテールのピンク色のワンピース。膝まで見える細く形の良い御御足を包む、白いニーハイソックスにショートブーツ。腰まで届く、軽くウェーブのかかった黒髪をポニーテールに纏めているのは白いリボン。ポニーテールじゃなくて、ハーフアップかな。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

八割方の髪をポニーテールのように高い位置で一つに纏めて、残りの後ろ髪はそのまま背中に流している髪形。最高に可愛い。歳上でも可愛い。兎に角可愛い。彼女の姿を認めた途端、ぼくの下半身に血流が集まり、むくむくと大きくなってゆく。デニムパンツの下で、痛いほどに。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

「みんな、もう注文済ませたの？」 「ううん、まだ。華純さんを待ってたから」 「じゃ、先に注文しちゃお」 ぼくの隣の椅子に腰掛けた華純さんに促されて、ぼくたちはそれぞれ、メニューを広げた。それほど高いものはないけれど、ぼくにとっては高級といっても良いものばかり。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

今は養父の勒朗さんに、初めてファミリーレストランに連れて行ってもらった時のことが頭を過ぎる。あの時も、初めて見る料理にわくわくしたものだっけ。瀬山家にお世話になってからは、もっと高級な店にも連れて行ってもらったけれど、なんで今、あの時のことを思い出したのだろう。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

・・・まあ、いいか。自分の内面の詮索は後に回して、今はこの時間を楽しもう。 自分の注文を決めて、テーブルの対面のセフレ二人を見ると、まだ決めかねているよう。と言うか、視線が手元のメニューとぼくの隣を往き来している。二人とも、華純さんが気になるみたい。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

それはそうだよな。華純さん、本当に綺麗だもの。女の子だって虜になっちゃうよ。合コンの時の服装だって、ああいう場だったから継兄たちのウケは今ひとつだったけれど、普段の生活の場だったら感じ方も違っていたのじゃないかな。ぼくは、そんなこと無関係に虜になったけれど。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

時間を掛けてメニューを選んで（時間が掛かったのは、ぼくは色々考えに耽ってしまって、セックスフレンドの二人は華純さんに見惚れていて、と理由は色々だけれど）注文を済ませた後は、差し障りのない会話の時間が過ぎた。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

「えーと、こちらが耶麻女華純さん」 「改めて、はじめまして。耶麻女華純です。猛くんとは良いお付き合いをさせて戴いています」 そう言って微笑む華純さんは天使のよう。・・・って言うか、その台詞だと、向かいにいるのがぼくの保護者みたいなのだけれど。まあ、いいか。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

「で、向かって左側が、堰脊依子さん、左が朱藤天袮さん」 「はい、あの、はじめまして。堰脊依子と言います。鹿古下くんの、クラスメートです」 「あ、その、はじめ、まして。朱藤天袮」 小声ながらも普通に挨拶した堰脊さんに比べて、朱藤さんは素っ気ない。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

「ちょっと、天袮ちゃん、もうちょっと言い方があるでしょ」 「いいだろ、別に」 「もう」 小声で窘める堰脊さんと答える朱藤さん。小声でも、しっかり聞こえているけれど。 「いいのよ、言葉遣いなんて。気にしないで」 「すみません」 面白そうに笑う華純さんと謝る堰脊さん。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers

「朱藤さんも猛くんと同じクラス？」 「いや、アタシは、別。コイツとは昔から仲良いけど」 隣の堰脊さんを見ながら言う。そう言えば、二人がどういう友人関係か知らなかったけれど、昔からってことは、幼馴染と言うことなのかな。 #twnovels