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ぐだ清7
十六夜月 @remisaku_0339
最近、旦那様の匂いに混じって煙の臭いがするようになった 私は炎を扱う特性上、そこまでの忌避感を抱くことはないのですが、婦長さん曰く、「煙草は百害あって一利なし」とのこと。旦那様の健康を守るのも妻の勤めです。私は意気込んで旦那様の元へ向かいました
十六夜月 @remisaku_0339
「旦那様。最近、煙草という毒を服毒なされているとか。なにかお悩みごとがあるようでしたら、私がおりますのに」 「はは、バレちゃったか。サーヴァントの嗅覚はごまかせないよねえ」 「さあ旦那様、煙草とやらを私に渡してくださいまし。今すぐ捨ててまいります」 「それは、困るかなあ」
十六夜月 @remisaku_0339
旦那様は困ったように笑った。何を悩むことがあるのでしょう。わざわざ健康を害する必要が、旦那様にあるはずもないのに。 「ねえ清姫」 「はい」 「私はね、人間なんだ。君みたいに狂ってもいない、ただの人間なの」 「まあ」 失礼な。私はばーさーかーではありますが、狂ってなどおりませんのに。
十六夜月 @remisaku_0339
「ああごめん、言い方が悪かったね。──あのね、清姫。私は弱いんだ。どうしょうもなく、精神《こころ》がね」 「いいえ、旦那様。貴女はお強くあらせられますわ。だって、人理修復などという偉業を成されているのですから」 「──うん。うん。そうだねえ。君からは、そう見えるのか」
十六夜月 @remisaku_0339
旦那様の顔は、不思議な表情をしていた。私には泣きそうに見えたが、旦那様の声に偽りはなく、琥珀の瞳には涙の一滴も浮かんではいない。 「貴女様の仰ることに嘘偽りはございません。ですが、それは、間違いです」 「おかしなことをいう。君は嘘が大嫌いだ。けれど、私のこれは嘘じゃないんでしょ?」
十六夜月 @remisaku_0339
「だったら真実、私の心はとても弱いんだよ。煙草『こんなもの》にら頼らざるを得ないくらい」 「でしたら」 私は旦那様の瞳を見つめた。深い深い、私の焔よりも濃い橙。この方の一切は安珍様ではないというのに、私の霊基《魂》は常に叫び続けている。この方は、この方こそが、私の、追い求めた、
十六夜月 @remisaku_0339
「でしたらどうか、私にお頼りくださいませ。私は許します。貴女の弱音も、貴女の全てを。遍くなにもかもを──ええ、ええ。それが、妻というものなのですから」 「──そっか。そうだね。君が私を安珍だと、そう思っているのなら、確かに君は、私の妻となるべき人だ」 それは、
十六夜月 @remisaku_0339
それは、私の欲した答えではなく。そしてつまり、この方は私のことを妻などとは思っておらず。 憎くて憎くて憎くて悪くて憎憎憎憎憎憎─────ますたぁの右手から赤い紋様が一画消えて、ますたぁは優しく微笑んだのだ。
十六夜月 @remisaku_0339
「やっぱり君は、狂ってるんだよ」 ────私は確かに、君のことを想ったのに。それを自ら拒むなんてね
十六夜月 @remisaku_0339
カルデアのマスターには煙草を吸って欲しいし、清姫に嘘を付くと強制的に令呪が一画失われるんだよねってお話

だって、それが嘘でないならば、──ずっと昔に救われていたのに

吸血鬼邪ンヌとシスタージャンヌのパロ
十六夜月 @remisaku_0339
吸血鬼邪ンヌとシスタージャンヌとかいうパロが降りてきた
十六夜月 @remisaku_0339
夜。静まり返った礼拝堂で、一人の女が十字架に傅いていた。長い金の髪がステンドグラスからの月光に反射する。宗教画のようなワンシーンを邪魔するように、ギィと扉が開け放たれた。 「ふん。飽きもせずまあ、熱心なことですね」 「また来たのですか。悪しきモノよ」
十六夜月 @remisaku_0339
「本来この教会には邪悪を払うための結界が張ってあるはず。それなのに何故、貴女は入ってこられるのですか」 「さあ? なぜでしょうね。ま、神の徒がその程度という話です」 それよりも、と銀の髪を持つ侵入者は皮肉気な笑みを浮かべた。 「呑気に話などしていていいのですか?」
十六夜月 @remisaku_0339
「・・・・・・私が犠牲になることで、無辜の民草を護れるのならば、それは喜ばしきことです。主もお許しになるでしょう」 「はん、とんだ裏切り者ですね。そんなのでよくシスターなどと名乗れるものです」 「元はと言えば、貴女を招き入れてしまった私の落ち度。なればこれは当然の罰でしょう」
十六夜月 @remisaku_0339
「さあ、早く。敬遠な信徒が来る前に」 「それでは遠慮なく」 金と銀が交わる。覆いかぶさるようにして、黒の吸血鬼は無垢な乙女の柔肌にその牙を突き立てた。 「・・・・・・っ」 痛みに耐える。吸血鬼に優しさなど欠片もなく。ただ清らかな女の血を啜り、己が渇きを癒やしていく。
十六夜月 @remisaku_0339
「・・・・・・ふ、まだ汚れを知らぬようで何よりです。この関係を終わりにしたいならば、さっさと散らしてしまえば良いものを」 「我が身は主に捧げると誓いました。そのようなこと、できるはずがありません」 「吸血鬼を招き入れた身で戯言を」 「否定はしません。・・・・・・さあ、去りなさい」
十六夜月 @remisaku_0339
一筋の血が純白の服を穢す。それを気にも止めずに凛として立つシスターに舌打ちをして、吸血鬼はその場を去った。 「・・・・・・なんて、愚かな女なのでしょう。堕ちてしまえば楽になれるのに」
十六夜月 @remisaku_0339
残された金の女は苦悶の息を吐いた。 「・・・・・・わかっています。わかっているのです。ああ、主よ。どうか罪深きこの身をお許しください。あれが、民草に害を成すものと知りながら、私には、どうしても────彼女を拒むことができないのです」
十六夜月 @remisaku_0339
そうして、またも十字架に跪く。紫の交じる蒼の瞳に金の髪。そして、────吸血鬼と、瓜二つなその顔立ち。その全てに悩みの色を濃く浮かべながら、シスターは祈りを捧げ始めた。
十六夜月 @remisaku_0339
よくわからん。一応設定としては邪ンヌはジャンヌから生まれてる。だから協会に入れる。人間のフリして招き入れてもらってる。吸血鬼はそういうものだから。あと、ジャンヌから生まれてるからジャンヌの血で生き延びてる。ジャンヌが堕ちたら一つになれる。
十六夜月 @remisaku_0339
教会メンバーは天草四郎とマルタ。天草四郎は別の妖のセミラミスとよろしくやってるからジャンヌに強く出れないよ。マルタはなんだかんだで全部知ってそう。二人の罪を半分肩代わりしてそう(持ってないから判らない)
十六夜月 @remisaku_0339
この教会は教会のくせに妖からも知名度があるよ。でもボス的立ち位置のセミラミスとやべえ一匹狼邪ンヌが入り浸る(語弊)から襲われはしないよ。結界もあるし。
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