アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、RAINBOW-二舎六房の七人-シリーズ構成:虹が示す「道」

まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回は、RAINBOW-二舎六房の七人-のシリーズ構成について。 前回は同作26話(最終回)脚本。 ブログ: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/09/… ↑のtogetter版: togetter.com/li/1401299 他: togetter.com/id/makimogpfb

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人1 アニメ・RAINBOW二舎六房の七人は、安部譲二氏原作・柿崎正澄氏作画の漫画のアニメ化作品で、戦後の少年院の少年達の物語。 監督は神志那弘志氏、シリーズ構成・脚本は高屋敷英夫氏。

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人2 詳細は、ブログに書きました: RAINBOW-二舎六房の七人シリーズ構成:虹が示す「道」 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/09/… #はてなブログ 私のブログの、同作に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人3 今回は、本作における高屋敷氏のシリーズ構成について書いていく。 まず1話アバンが、これから始まる物語の50年後という構成(アニオリ)に驚かされる。時系列を器用に操るのは高屋敷氏の十八番だが、それが存分に発揮されたと言える。 pic.twitter.com/n9kfVrKeEW

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人4 そして、(皆の夢を刻んだ)木に始まり、木に終わるという、綺麗な構成でもある。 最初と最後を東京タワーでまとめた(アニオリ)アカギや、1話も最終回も、球場に入って行く夏之介で揃えた(アニオリ)グラゼニ(いずれもシリーズ構成・脚本)が思い出される。 pic.twitter.com/iaKICU6eLv

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人5 また、タイトルにもある「虹」。これも、要所で(アニオリを交えて)出る。アニメでは、六郎太(少年院の二舎六房のリーダー)の死以降、天気雨や虹が、六郎太を現世に連れて来るような描写がある。「天」に重要な役を持たせるのは、高屋敷氏の大きな特徴。 pic.twitter.com/e8vqJytzdg

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人6 主要キャラは犯罪者。カイジ(シリーズ構成・脚本)では、1期1話でカイジは犯罪をし、2期1話では自堕落な日々を過ごす。グラゼニ(シリーズ構成・全話脚本)1話は、人によっては夏之介が銭ゲバに見える…と、1話序盤におけるキャラの印象は、あまり良くない。 pic.twitter.com/trG1wDZZTc

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人7 最初に悪い印象を持たせ、好感度を上げていく構成が高屋敷氏は上手い。 六郎太は、1話後半ですぐにリーダーシップを発揮。グラゼニ(シリーズ構成・全話脚本)も、1話中盤から、夏之介に悟りや誇りがあることがわかる組み立て(togetter.com/li/1331431 )。 pic.twitter.com/J7zC9v0chJ

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人8 2話では、二舎六房の面々が、仲間である丈(美形)の脱走を助ける。また、昇(小柄)が原爆孤児であることも判明するなど、各キャラの掘り下げに入る。また、六郎太が言う「仲間だからだ」も、シリーズ全体で重く響く。 pic.twitter.com/YBrqwYoq1F

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人9 3～4話では、火事を通して二舎六房の皆の絆が深まる。カイジ2期(シリーズ構成・脚本)4話にて、仲間を集めて決起するカイジが重なってくる。本作とカイジ2期は、一部スタッフが共通するため、色々とシンクロ度合が高い。 pic.twitter.com/F5H6eaO2F4

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人10 5話は重要で、皆で木に夢を刻む。真理雄(熱血漢)が後にボクシングをやる伏線にもなっており、高屋敷氏的テーマ「自分とは何か」とマッチ。カイジ1期(シリーズ構成・脚本)5話も、「オレがやると決めてやる」等「自分」に関するカイジの格言が出る重要回。 pic.twitter.com/avCWCsHG79

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人11 5話後半も重要で、ボクサー志望の真理雄の右拳が、石原(看守)の手の者により壊される。それに激怒した六郎太が、すぐさま攻勢に転じるのは、カタルシスがある。カイジ2期(シリーズ構成・脚本)5話も、いじめに耐えたカイジが、大槻に敢然と立ち向かう。 pic.twitter.com/vi7YcF63Hq

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人12 7～8話は、石原や佐々木(少年院の医師)に殺されかけている六郎太を救出して脱走させるべく皆が動き、何とか六郎太+3名が脱走に成功。カイジ2期(シリーズ構成・脚本)7～8話では、カイジが大槻を叩きのめすことに成功する。どちらも盛り上げどころ。 pic.twitter.com/KULDz1ZxXv

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人13 9話では、脱走中の真理雄が初めてボクシングの闇試合に挑み、敗北。 舞台が変わったのは、カイジ2期(シリーズ構成・脚本)9話も同じ(地下から出て、『沼』編へ)。高屋敷氏のシリーズ構成は、9話が大きな節目になっていることが多い。 pic.twitter.com/7fu9fhGncf

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人14 10話は、六郎太の指導のもと、真理雄が再び試合に挑むことに。 脱走組は隠れ家で幸せな日々を過ごすも、石原・佐々木の魔の手が迫る。11話では、六郎太と石原の決闘が行われる。この辺の話の圧縮具合は圧巻。密度の濃い構成も、高屋敷氏は得意とする。 pic.twitter.com/GStvJsxCAf

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人15 1クールの節目である12話、遂に六郎太が死んでしまう。ここを12話に持ってくるために、色々な計算をしていたことが窺える。すぐさま後半で、シャバに出た6人が復讐を誓うのも、色々と見る側の心情を配慮したものとなっている。 pic.twitter.com/FtQtGTVXaH

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人16 13話は総集編。14話にて二舎六房の六人は復讐を完遂する(石原は既に廃人となっていたが、佐々木は、皆の作戦により富と名誉を失う)。 人殺しにならずに済んだ真理雄の上に虹が出現し(アニオリ)、六郎太が見守っているのがわかる構成。 pic.twitter.com/Bq3mGqTH4v

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人17 15～16話では、真理雄の恋や、暴力事件で警察に捕まった真理雄を皆で助ける様が描かれる。「俺達は二舎六房の七人」と昇が誇らしげに言うのも、高屋敷氏的テーマ「自分とは何か」「仲間がいるから自分がいる、自分がいるから仲間がいる」に絡まって行く。 pic.twitter.com/7hkSBVsm8J

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人18 17話では、真理雄・龍次(二舎六房の一人。頭脳派)・丈の、それぞれの「生と性」が描かれる。この話の密度の濃さも凄く、これが22分前後に収まっているのが驚異的。詳しくは私のブログの、17話についての記事を参照してほしい: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/08/… pic.twitter.com/DzomaM6fZR

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人19 18～19話では、歌手となった丈のピンチを皆が救う。 芸能プロの社長から見放された丈だったが、彼は妹と奇跡の再会を果たし、再び歌手を目指す事を誓う。 こうして、丈は「自分の道」を決める(高屋敷氏的テーマ)。 pic.twitter.com/upRsdCUR60

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人20 20話では万作(二舎六房の一人。巨漢)が、自分は何をすべきか思い悩む。これもまた、高屋敷氏的テーマ「自分とは何か」にはまっている。色々あって、彼はプロレスラーの「道」を行くことになり、皆は笑顔になる。「笑顔」も、高屋敷氏は重視する。 pic.twitter.com/NsZQm0Vf9z

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高屋敷氏シリーズ構成RAINBOW二舎六房の七人21 21、22話では、法律家を目指している龍次が恋に溺れて「道」に迷うも、仲間の「真の愛」に救われる。また、朽ちていたはずの木が芽吹いているのを見て、生きる気力を取り戻す。龍次が恋した相手は、他の男と心中しており、生と死が対比される。 pic.twitter.com/eDQmwKcp8M

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