ダークダスク・ダーカードーン #2

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ ニンジャスレイヤー「はじめての皆さんへ」 http://togetter.com/li/73867
ニンジャスレイヤー
alohakun 100030view 1コメント
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  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 11:52:39
    第一巻「ネオサイタマ炎上」 最終エピソード「ネオサイタマ・イン・フレイム」  #4「ダークダスク・ダーカードーン」  #2
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 11:59:54
    ドォン……背後の門が重苦しい音とともにひとりでに閉じた。天守閣エントランスは寺院めいて、巨大な柱とブッダデーモンの巨大な木彫り彫刻の数々がニンジャスレイヤーを見下ろしていた。無数のボンボリは紫の光を放ち、それら彫刻をまるで生き物のように照らす。
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 12:05:41
    ニンジャスレイヤーは天井を見上げた。沢山の鎖が四方八方から伸び、一人のニンジャ……そう、ニンジャだ!……を縛りつけ、吊り下げている。そのニンジャはすでに絶命している。装束からのぞく肌は枯れ木のように乾燥している。まるでミイラだ。コワイ!
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 12:10:07
    ニンジャスレイヤーは一瞬、警戒した。だがもはやそのニンジャからアクティブなニンジャソウルを感知することができなかった為、構えを解いた。異様な拘束状態におかれたこのミイラ状のニンジャは何であろうか?……彼は直感的に理解した。先程あれだけ自分を苦しめた相手だ、わからぬわけがない。
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 12:17:36
    天井には魔方陣めいたザゼン数式がミイラを囲むように描かれている。ニンジャスレイヤーはそこから「シックスゲイツ・モービッド」と書かれた部分を読み取った。敵の事情はわからぬ。創設者ゲイトキーパーはシックスゲイツの六人ではなく、本来このモービッドがあの場を守るはずだったのかも知れない。
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 12:30:41
    ニンジャスレイヤーの精神に三度に渡り直接攻撃をしかけた恐るべき邪悪ニンジャとの戦いは、こうしてお互い相対する前に、既に決着している。いずことも知れぬニューロン空間の果てで魂を爆発四散させたモービッドのこの抜け殻めいた死体に、ニンジャスレイヤーはある種の無常を感じた。
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 12:48:39
    と、その時だ。グゴゴゴ、グゴゴゴゴ!音を立てて正面奥の大仏が左右真っ二つに割れ開き、中からエレベーターのショウジ戸が現れた。鳴り響くマイコ合成音。「ニンジャスレイヤー=サン。この天守閣の七割は掌握したわ」「ナンシー=サンか」「あいつはオフライン領域にいる。そこまでの道は作った」
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 12:52:25
    ショウジ戸がゆっくりと展開する。「直通ドスエ」ニンジャスレイヤーはマイコ合成音声にどことなくおどけた響きを錯覚した。
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 12:58:27
    「ドーモ」ドアがノックされ、黒スーツの男が入室した。「ドーモ」シバタは顔を上げた。テレビモニターには「しばらくお待ちしてください」とだけ書かれた青いスクリーンが映っている。黒スーツの男はテレビを一瞥したのち、小声で報告した。「フォレスト・サワタリの反応をトレスできなくなりました」
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 13:04:55
    「そうか」シバタは無感情に頷いた。「ヤツがどこまで役に立ったのか知る由も無いが、サイオー・ホースとしよう。所詮は狂人だ。せいぜい好きに動いて死ねばよい」「テレビは」「実際、想定外だ。大変な混乱が起こっている。ニンジャスレイヤー……敵に回せば恐ろしい相手となろう」
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 13:21:50
    「では選挙は……」シバタは微笑した。だが目は無感情のままである。「我々のセンセイの当選も見えてきたやも知れん」そして付け加える。「どうなろうと問題無いが」
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 14:57:05
    エレベーターから降り立つと、黄金のフスマがニンジャスレイヤーの目の前を遮った。ニンジャスレイヤーは迷わず踏み出し、両手でフスマを力強く引き開けた。ターン!その奥もまたフスマだ。ニンジャスレイヤーは迷わず踏み出し、力強く引き開ける。ターン!その奥もまたフスマだ。
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 14:58:18
    ニンジャスレイヤーは迷わず踏み出し、両手でフスマを力強く引き開けた。ターン!その奥もまたフスマだ。ニンジャスレイヤーは迷わず踏み出し、力強く引き開ける。ターン!その奥もまたフスマだ。ターン!その奥もまたフスマだ。ニンジャスレイヤーは迷わず踏み出し、力強く引き開ける。ターン!
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 14:59:24
    その奥もまたフスマだ。ニンジャスレイヤーは迷わず踏み出し、力強く引き開ける。ターン!その奥もまたフスマだ。ニンジャスレイヤーは迷わず踏み出し、力強く引き開ける。ターン!その奥もまたフスマだ。ニンジャスレイヤーは迷わず踏み出し、力強く引き開ける。ターン!
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 15:03:59
    目の前が開けた。なんたる大広間!広間中央にはタタミが台座めいて厳かに積み上げられ、その上に、黄金メンポとアルマーニのダブルのスーツを身につけたニンジャがアグラをかいている。奥の壁は丸々一面、つなぎ目の無い一枚の強化ガラス。ウシミツアワーのネオサイタマの夜景を一望する造りだ。
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 15:13:22
    タタミ玉座のもとには四人のオイランが、それぞれ青、緑、紫、赤……淫靡なデザインの着物を着、艶めかしく侍る。「アーレ、ウフフフ」「いらしたドスエ」口々に嬌声をあげる女達は四人ともブロンドの白人女性で、ラオモトの嗜好を反映している。顔は皆美しいが、それぞれ違う。クローンでは無いのだ。
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 15:18:21
    「……」ニンジャスレイヤーはタタミ玉座のニンジャを睨みつけた。玉座のニンジャも無言でその視線を受け止めた。背後の夜景を一枚の凧が横切り、旋回しながら上昇して、見えなくなった。やがてニンジャスレイヤーはゆっくりとオジギした。「……ドーモ。ラオモト=サン。ニンジャスレイヤーです」
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 15:26:12
    「ムッハハハハハハ!」ラオモトは哄笑した。だがその笑いには拭い難い憤怒が込められている。「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ネズミ一匹の分際で、よくぞここまで我が庭を荒らしてくれたものよな」
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 15:31:57
    ニンジャスレイヤーは眉一つ動かさず答えた。「ネズミは二度噛めばライオンをも倒す。すなわちアナフィラキシー・ショックなり」ポエット!平安ハイクと近代医学を融合させた見事な比喩だ!ラオモトは唸った。「減らず口ばかり叩くドブネズミめが……一つ聞いておくか。貴様の動機を話してみよ」
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 15:46:17
    「罪なき妻子を殺した憎き敵」ニンジャスレイヤーは答えた。「私はオヌシが虫けらのように踏み殺してきた無数の者たちに紛れた一匹に過ぎぬ。だがオヌシは今、その取るに足らぬ一匹の怒りを受けて、全てを失い、死ぬのだ」
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 15:54:46
    「フン!」ラオモトは鼻を鳴らした。「ではまず、せいぜいワシのもとへ辿り着いてみよ」アグラをかいたまま、彼は冷たく言い放った。それに呼応して、四人のオイランが一斉に立ち上がった。「アーレ、ウフフフ」「いきり立っているアリンス」「激しく前後するドスエ」「ウフフフ」
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 16:03:16
    ナムサン!この期に及んでハニートラップか!?だがニンジャスレイヤーは素早くジュー・ジツを構えた。その警戒は正しい!四人のオイランは一斉にスリットを開き、艶めかしい太腿をあらわにした。太腿のホルスターから小型マシンガンを取り出し、ニンジャスレイヤーへ向けて連射を開始する!
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2011-05-26 16:11:16
    「Wasshoi!」ニンジャスレイヤーは回転しながら高く跳躍した。「イヤーッ!」目にもとまらぬ早さで投げつけるスリケンが銃弾を怒涛のごとく弾き返す!四人のオイランは弾の切れたサブマシンガンを投げ捨て、反対の太腿をスリットからはみ出させた。そちらのホルスターには小振りのカタナ!

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