教育専門家のみた、イギリス比較教育学エコシステムの真価

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畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

如何にも大英帝国といったオックスフォード大学の雰囲気が凄くて、こんな所で数年でよいので研究できたら幸せだろうなと思った。ただ、雰囲気が荘厳すぎて気圧されて、スタバからのマック晩御飯でようやく落ち着いた、ミシガンの田舎民である。。。 pic.twitter.com/5CyChstBTr

2019-09-18 07:55:50
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畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

UKFIET感想①英国の国際比較教育は、植民地に英国式教育を英語で行うシステムを作り上げているので、それらの地域での大きなシステムレベルの、教育経済学が介在しづらい話が多い感じがした。米国のそれは小手先のプロジェクトレベルの物が多く、結果RCTで評価ができる。さすが大英帝国。

2019-09-20 07:54:44
畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

UKFIET感想②このため、米国に比べて英国の国際比較教育は質的研究となんかよく分からないものが多く、一次データが重んじられていた。計量分析のレベルはお察しレベルが多かったので、この分野の博士課程進学は質的分析→英、量的分析→米の方が良いのかもね。

2019-09-20 07:58:25
畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

UKFIET感想③コモンウェルスに英国式教育を英語で行うシステムがあるので、コモンウェルス間の比較で国際比較教育学が発展したことが見て取れた。この点で国際比較教育を極めるために米国オンリーだと厳しく、英国修士→米国博士がなぜ強いのかよく理解できた。

2019-09-20 08:01:53
畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

UKFIET感想④英国は英語圏アフリカや南アジアに、英国式教育を英語で行うシステムを打ち立てているんだから、そりゃ日本人専門家・研究者がこれらの地域に行っても普通なら負ける。日本の国際教育協力って何かに似ているなと思ったら、K-1の初期にボッコボコにされた日本人の空手家達かも…。

2019-09-20 08:04:11
畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

UKFIET悪態①英国人教授複数が国際教育協力でアカデミズムのジャーナリズム化を嘆いていた。それ、英国の大学院がたった一年の修士で分析手法も知識も身に付かず、継続的学びの土台も欠け、研究が何かすら分かっていない人材を、専門家(苦笑)としてこの分野に放流し続けている結果なので、猛省求む。

2019-09-20 08:09:16
畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

UKFIET悪態②日本と国際協力の潮流は真逆だが、英国の国際協力系修士を中心にまともに論文すら読めない人材が多く、結果として不必要なインパクト評価・エビデンスが増えているし、評価系の利益団体の食い物にされている国際機関やNGOが見受けられる。

2019-09-20 08:12:47
畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

典型的な例:現金供与が効果的な事は、なんならミクロ経済学の教科書の最初の方に書いてあるし、エスクエラヌエバの研究からもある程度のことは分かっている。なのに、NGOが助成を貰って何の工夫も無い現金給与をランダムに行いました→効果あり。貧困層に行くべき金が評価コンサルに流れる仕組み。

2019-09-20 08:17:31
畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

今回訪問したオックスフォード大は良い例だけど、英国の教育は不平等さが酷いよね。基礎教育の卓越性も大したことが無く、これがコモンウェルスに広まってしまったのは悲劇だったと思う。大英帝国が教育の卓越性も平等性も兼ね備えた国だったら、今頃どうなっていたんだろう?

2019-09-20 08:20:34
畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

オックスフォード滞在中ずっとここへ畏怖の念を抱いていたけど、ミシガン州立大は寝巻の学生が図書館で勉強していたり、構内でトラクター渋滞も起こったりとダサダサだけど、格差再生産装置ではなく、ちゃんと「教育」している感じがあって嫌いじゃないかも。ただし、冬の気候、お前だけはダメだ。

2019-09-20 08:23:57