「極右と極左は不思議と似る」 映画『原爆下のアメリカ』

(軍事費に廻されるから)税金は払いたくない、徴兵にも嫌、軍が「工場を使わせろ!」と言ってるけど…知ったことか!戦争反対・平和が一番、そんな事より、私はミンクのマフラーが欲しいの! …ってな事ばっか言ってると、今にこんな目に合うぞ!と言わんばかりに、敵国~~(具体的に言及されんが、どう見てもソ連。さらに言うと「敵=共産国兵士が米国人に変装して攻めて来る」とか、かなり直な比喩もある)に原爆をボコスカ落とされ、最終的には国会まで占領される…という「(米国が敵に)侵略される恐怖」を描く、マッカーシズム真っ最中の作られたプロパガンダ映画。
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(……) @pc_unko

『原爆下のアメリカ』(軍事費に廻されるから)税金は払いたくない、徴兵にも嫌、軍が「工場を使わせろ!」と言ってるけど…知ったことか!戦争反対・平和が一番、そんな事より、私はミンクのマフラーが欲しいの! …ってな事ばっか言ってると、今にこんな目に合うぞ!と言わんばかりに、敵国~ pic.twitter.com/a6nZCcD85N

2018-01-25 00:00:38
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(……) @pc_unko

~(具体的に言及されんが、どう見てもソ連。さらに言うと「敵=共産国兵士が米国人に変装して攻めて来る」とか、かなり直な比喩もある)に原爆をボコスカ落とされ、最終的には国会まで占領される…という「(米国が敵に)侵略される恐怖」を描く、マッカーシズム真っ最中の作られたプロパガンダ映画。 pic.twitter.com/ApPbGOeXh3

2018-01-25 00:00:39
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「共産主義は恐ろしい、奴らは”党に忠誠を誓う事で、逆に人は自由になる”とかワケの分からん事を言ってる」と敵国を恐れながら「敵に勝つ為に、日頃から軍に協力しろ!その事で自由を守れるのだ」という米国軍人の姿勢を見て、何となく「正直にどっちも変わらんな…」という気がしてくる1本でもある。 pic.twitter.com/XOz1ERsWwI

2018-01-25 00:00:39
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「極右と極左は不思議と似る」とはよく言ったもんだ。敵の力を強調する為に、最終的に米国が…ロクに反撃も出来ず…負ける展開になるのが、いろんな意味で新鮮(普段自国の素晴らしさ&敵国の無能さを強調しながら、論敵を打ち負かす為には平気で「敵国の有能さ」を言うのも「らしい」っちゃ、らしい。 pic.twitter.com/GR7wkJvWw6

2018-01-25 00:00:40
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(……) @pc_unko

ラストは「悪の共産国家」の兵士に犯されそうになったヒロインが「お前らに好きにされるくらいなら…」と、ビルから飛び降りて死を選ぶ(実は催眠術師が見せた幻覚)…展開だが、この辺を見ると「「国民の創生」から(ナンならソコのに同じにグリフィスの『エルダーブッシュ峡谷の争い』、そして~ pic.twitter.com/ViOOB0jfjj

2018-01-25 00:00:41
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(……) @pc_unko

~『駅馬車』へと繋がる系譜を見ても良い)「よく分からんが恐ろしい敵」や「「死よりも恐ろしい運命」を回避する乙女」に関する米国人の標準的な想像力は(1915年から)40年近く変化しなかったかも…」と感じたりしなくもない(コレは笑い事でも、過ぎ去った過去の話でもない…と個人的に思う) pic.twitter.com/gxkKcBBmVL

2018-01-25 00:00:41
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(……) @pc_unko

さらに言えば、後に同題名の映画(邦題・地獄のコマンド)が作られた事を含め「あんま人間って変化しないね…」と思わなくも無いもない1本。映画ファンと言うより、米国文化全般に興味のある人にオススメです。 例によって「米国は原爆を凄い威力の爆弾としか思ってない」問題もあるが、省略します。 pic.twitter.com/8Z3PAmfNEy

2018-01-25 00:00:42
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(……) @pc_unko

補足:『エルダーブッシュ峡谷の争い』は、開拓者達が(ある誤解から)先住民達の襲撃を受ける話なんだけど、最後に「もうダメだ!」となった開拓者達が、女達に「先住民に犯されるより…」と銃を突きつける(それに女達が気付いてない)描写があんのさ。フォード見てたかもよ twitter.com/pc_unko/status…

2018-01-25 09:38:31