【カラーパイ】緑の思想をオカルティズム抜きで解説【なのです】

マジック・ザ・ギャザリングの性格属性、カラーパイ。 五つの色の内で最も理解し難いとかカルト宗教っぽいと言われがちな緑の思想を、現代文明人が理解しやすいようにスピリチュアル要素抜きでなるべく合理的に説明しました。 万全な解説ではないと思いますが、理解への糸口になれば幸いです。
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セノにゃん @ceno_sougou

緑については僕が割と現代的な解釈をしたので理解の参考になれば。

2019-09-27 19:24:13
セノにゃん @ceno_sougou

緑が大切にする自然状態とは物事が本来の在り方に落ち着いている事である。もっと具体的に言えば自然界が動的平衡状態にあり、動植物が各々の性質に適した生き方をしている事を指す。 #カラーパイ

2019-09-27 19:25:38
セノにゃん @ceno_sougou

いくら努力しようとモグラは空を飛ぶ事はできない。何故なら元から体がそのように出来ていないからだ。緑に言わせればそれよりもモグラは土を掘って生きるべきなのだ。なぜならモグラにはその能力が生まれつきあるのだから。 #カラーパイ

2019-09-27 19:26:13
セノにゃん @ceno_sougou

緑の言う運命論とか本能というのはもう少し一般的な言い方をすれば先天的特性に従う事だ。各々にどんな生き方が向いているかは生まれつき決まっている。 自分の肌に合わない事を無理にやろうとすれば、必ず自分に、あるいは世界によくない歪みが発生してしまう。それを緑は恐れている。 #カラーパイ

2019-09-27 19:27:09
セノにゃん @ceno_sougou

モグラでも飛行機に乗せれば空を飛べる? よろしい。で、その飛行機を作って飛ばすためにどれだけの資源が浪費されるのか? その事でどれだけの自然が破壊されるのか? そして空を飛べた所でそれはモグラにとってそこまで嬉しい事なのだろうか? 土の中にいた方が幸せだったのでは? #カラーパイ

2019-09-27 19:28:18
セノにゃん @ceno_sougou

……というのが緑の考え方だ。 赤は自分に素直であり個性を大切にするのでまあ気が合うし、 青は知恵に溺れて本質を見失いがちと緑は思っていて、敵対色の関係にある。 #カラーパイ

2019-09-27 19:36:51
セノにゃん @ceno_sougou

黒はどんな獣でも強さを手に入れれば百獣の王になれると思っている(だから黒は力に貪欲になる)。 しかし緑の考え方は違う。ライオンは草食動物を食べるが、それは前者が後者より偉いとか強いという事を意味しない。単にライオンと草食動物では生き方が違うだけだ。そこに優劣はない。 #カラーパイ

2019-09-27 19:40:32
セノにゃん @ceno_sougou

自然が長年かけて積み上げてきた生態系の中でそれぞれの動物は異なる役割を担っている。 そのバランスは繊細で、しかも一度崩れると取り返しがつかない。 緑は大局では青や黒の思想の原理的意義を認めてはいる(受容)が、 それらの具体的行動が度を越していないかには神経質になる。 #カラーパイ

2019-09-27 19:44:17
セノにゃん @ceno_sougou

補足:緑にとって黒は肉食動物のようなものと言える。そういうのが環境にある程度いるのは望ましいという意味では受容するが、(増えすぎるなどして)勢い付きすぎると周囲の生命を脅かして環境を破壊する要因になる。緑は多様性と寛容のジレンマを抱えていると言える。 #カラーパイ

2019-09-28 01:08:20
セノにゃん @ceno_sougou

もし凶暴化した動物が己の食欲を越えて草食動物を狩り尽くしてしまったら? 肉食動物は食べる物がなくなって飢え死にしてしまう。 では肉食動物が滅んでしまったら? 草食動物が増えすぎて草を食べ尽くしてしまうだろう。そうすると草食動物は飢え死にしてしまう。 ……全滅だ! #カラーパイ

2019-09-27 19:46:32
セノにゃん @ceno_sougou

こうした事態を引き起こす行為を緑は自然を逸脱していると表現している。緑が最も恐れるのは自然界の動的平衡状態の瓦解だ。そして特に緑の敵対色である黒は自分以外を疎かにする性質から環境に無関心で、その事態を容易に引き起こす。白は秩序を尊重するためにまあ緑とは仲良くできる。 #カラーパイ

2019-09-27 19:48:35
セノにゃん @ceno_sougou

今はなるべく論理的に解説したが、緑は直観的にこの事を知っている。言い換えれば、理路整然と明確に説明するのは緑らしくない。 なので公式の色擬人化コラムの緑の話は、かなり読解しづらい事になっている点には注意されたい。 #カラーパイ

2019-09-27 19:50:58
セノにゃん @ceno_sougou

実はラヴニカ一期くらいから、友好色敵対色という捉え方も絶対的ではなくなってきている。ゲーム的に敵対色の土地が増えただけでなく思想的にもだ。近い思想遠い思想というのはあるのだが、部分的に相性がよく協力しあえる事がある。これらは今や各セットの陣営のデザインに欠かせない。 #カラーパイ

2019-09-27 20:09:59
セノにゃん @ceno_sougou

緑と青の近い部分。 緑も青も観察力が鋭い。緑も青も、過去から学び、成長する色である。緑青が環境の複雑な作用を最も理解できる二色である。 緑青のカードの少なからずがこれらをテーマにしている。 #カラーパイ pic.twitter.com/ZfsURYib5V

2019-09-27 20:13:19
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セノにゃん @ceno_sougou

黒と緑の近い部分。 赤の奔放さや白青の抑制の代わりに彼らは自己保存を求める。黒緑はしぶとく繁殖力も高い。 また惨めな物や汚れた物に偏見を持たない。汚物に群がる虫も立派な生き物であり、毒と薬は表裏一体である。 そして捕食や腐敗で表される、栄養の蓄積と移動にも関心を持つ。 #カラーパイ pic.twitter.com/IE1pnQDWeo

2019-09-27 20:45:05
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