環境経済・政策学会2019年大会 実況ツイート by 櫻井氏 @kei_sakurai
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飯舘村なう。大阪市ぐらいの面積の村から6千人が全員避難していた。まだ一部地区は立ち入れず、除染土を運ぶトラックも行き交う。 それでも、村を立て直す取り組みが進められている。想像を絶するような努力の積み重ねで、産業を維持し、除染を進め、生活を取り戻そうとしている。 pic.twitter.com/W1hKNFh0Yl
2019-09-27 13:27:41放射性物質が大量に降下して線量が高まったとき、国からの具体的な避難指示は無く、村の判断で避難。計画的避難なんてものは無かった。 牛は連れていけないのですべて安値で叩き売り、村内の飼育頭数はゼロに。農業に従事する人が多かったが、営農再開の志を持つ人も避難中に急減。
2019-09-27 13:37:39危機感を抱いた村は、避難先での営農再開を国と折衝。何時になるかは分からないが、その時に備えて種をまき始めた。 南は千葉から北は北海道まで、福島県内外で営農を再開。 避難先でそのまま定着するんじゃないのか、と国。いや村が支援している方々は戻るはずだ、と村。そして実際に戻りつつある。
2019-09-27 13:45:022012年7月17日午前0時、「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」の3区域に再編。 村では空間線量をずっとモニタリングしている。時と共に減少。
2019-09-27 13:49:57稲作再開に向けて除染後の水田で試験的な栽培。基準値以下になることを確認しているが、販売にはまだ至っていない。その他の農作物も順次試験中。
2019-09-27 13:53:19H27年から2年掛けて営農再開計画を立案。アンケートをとると、地権者の半数は、例え除染が終わっても、土地利用の意思が無いと回答。また農業者の3割しか、営農再開の意思がなかった。
2019-09-27 13:59:57避難指示解除の前の年、避難先で営農している一部の方に、先行して村内での農業をしてもらうことに。 除染作業に厳しくクレームを入れる方は大抵、戻ってきて農業再開することを真剣に考えている方々。
2019-09-27 14:06:55農業復興組合を設立。営農再開ビジョンを策定。 作付け計画は村に届けてもらい、放射性物質対策や検査を徹底。必要機器や販路開拓を支援。 さらに養液栽培やICTによるハウス内の環境制御、自動走行トラクター等の新技術の導入も支援。
2019-09-27 14:10:50震災前の村の予算は全部で30億円。今は国や県に交渉して予算を引き出し、農政関係だけで20億円かけている。
2019-09-27 14:12:58村内各地で農業を再開しつつある。震災前の牛の飼育頭数は1200頭、現時点で牛の飼育頭数は300頭まで回復したところ。
2019-09-27 14:18:25農産物はまだスーパーに並ぶところまでは行っていない。理解あるところと小口で取引。 5年後を見据えて、少しずつ作付け再開に向けた話し合いを進めている。
2019-09-27 14:22:33村落の集会所を1つ1つ回り、周辺の農業者を集めて営農再開の意思を確かめて回っている。段階を踏んで、各ステークホルダーの意向を一つ一つ確認し、関係者間でのマッチングも行いながら。
2019-09-27 14:25:47時間軸戻るけど全村避難中の工場の話。ここで納品が止まったら顧客を失い、村に戻れても工場は潰れてしまう。 ほぼ全ての従業員で相談の末、家族だけ避難させるなどして、一日も工場を止めず。国と交渉し、避難区域内で操業を継続することに。 村外から長距離通勤、さらに各種の放射線対策と管理。
2019-09-27 14:37:47建物除染や周辺の舗装、靴洗い場の設置、絵師品の線量測定と開示、風評との戦いを経て今も操業中。近隣に工場も新設。
2019-09-27 14:40:27メガソーラーの設置計画は避難中に策定。水源汚染等の問題から放棄が適当と考えられる田畑を選定、土地の利用再開計画に予め組み込み。
2019-09-27 14:52:55利用者のいない水田を集積・除染した上で牛を試験放牧。牛が除染区域外の草を食べないように電柵。2年間、草や牛の血液を検査。それで問題ないことを確かめて初めて、正式な放牧地として許可される。 pic.twitter.com/wiuL8JJMei
2019-09-27 15:28:52ここで生産した肉が食べられるようになるのは早くて再来年ぐらい。全ての放牧地で同じ手順を踏む。根気の要る取り組み。
2019-09-27 15:37:58