Xbox One後方互換のすすめ(またはひと昔前にリリースされたゲームを懐かしむまとめ)

日本ではマイナーすぎて、もはや「謎のゲームハード」と化したXbox Oneが持っている後方互換機能について説明しつつ、互換対応している中から個人的に思い入れのあるゲームについて好き放題書いています。
29
前へ 1 ・・ 3 4 ・・ 15 次へ

「バトルフィールド」シリーズ

オンライン対戦に重点を置いた戦争FPSシリーズですね。「バトルフィールド 2:モダン・コンバット」「バトルフィールド 3」「バトルフィールド:バッド・カンパニー」「バトルフィールド:バッド・カンパニー 2」に加え、XBLA配信の「バトルフィールド 1943」が互換対応。非互換の「4」と「ハードライン」はXbox Oneネイティブ版が出ています。オフライン野郎の私にはちょっと縁遠いシリーズですが、ハミ出し者部隊を主人公とした「バッドカンパニー」2作品はシングルキャンペーンにかなり力を入れており、小さめのオープンフィールドを戦略的に攻略していくのが楽しい作品です(空を突き抜けるような銃声が非常に印象的でした)。

「ベヨネッタ」

テクニカルなゲームで定評のあるプラチナゲームズの神谷英樹氏によるこだわりのアクションゲーム。主人公ベヨネッタのメガネを頑なに外さなかったという神谷氏の伝説的エピソードが物語るように、「なんかエッチな感じのメガネのお姉さんが、ノリノリでバケモノをしばき倒す」というものすごいフェティッシュなゲームに仕上がっています。ゲーム自体も神谷氏の代表作の1つ「デビルメイクライ」を正当進化させつつ、SEGA愛丸出しな遊び心も大いに取り入れたスタイルで、1作目にしてもはや円熟の完成度。大満足の1本です

なお、本作はPS3版もありましたが、そちらは無理に移植したせいでパフォーマンス低下が見られたとして結構な騒ぎになってましたんで、PS3版で遊んだ人も改めてやる価値ありではないかと。

「Bejeweled」シリーズ

スマホのゲームでよくある、隣り合ったブロックを交換して3つ並べて消す「スリーマッチ」というパズルの元祖みたいなシリーズ。XBLAで複数作品が配信されていましたが、そのうち「Bejeweled 2」と「Bejeweled 3」が互換対応しています(アクション性を強めた「Bejeweled Blitz」は非対応)。今から遊ぶなら「3」だけで十分でしょう。タッチパネルに向いたシステムなので、スマホゲームで慣れてると難しく感じるかもしれませんが、「ゲームを有利に勧めるための有料アイテム」も、そういうのが必須な理不尽な難度もないので、安心して遊べます。

「Beyond Good & Evil HD」

これは初代Xbox向けに出ていたゲームのXBLA向け移植版の互換です。初代Xbox版そのものは非互換(たぶん)。

古い作品ながら、高速ホバー船で島々を渡り歩くオープンフィールド要素、古典的ながら練り込まれたステルスアクション、未確認生物の生態を理解した上で撮影していく収集要素、見た目に似合わずハードな設定(民を守るという名目で軍事政権が圧制を敷いている)など、なかなかインパクトの強かったゲームです。ファンがずーーーっとせっついてるのになかなか続編が出ない(出せない)のも、たぶん本作の出来が良すぎてハードルが高いから。さすがにそろそろ続編も出るはずなので、続編の前に遊んでみては。

「バイオショック」シリーズ

倒錯した海底/空中都市のコンセプトと自由度の高いゲームプレイ、そして神がかった日本版ローカライズ(2作目を除く)で定評のある探索型FPS。遠くから敵を発狂させて同士討ちさせたりするのが楽しいです。これは「バイオショック」「バイオショック 2」「バイオショック:インフィニット」の全作品が互換対応していますが、ローカライズもそのままのリマスター版があるので、今から遊ぶならそっちの方がいいです。

本シリーズは1作目の名声が突出していますが、1作目の中ボスにあたるビッグダディの視点で進む「2」も、舞台を空中都市に一新しつつ物語を綺麗に締めくくる「Infinite」も、決して1作目に見劣りする作品ではないので、未プレイなら全部やったらいいと思います(「2」で世界観をよく表現していた博物館の解説音声に日本語字幕が出なかったのは不満ですが)。

「ブルードラゴン」

日本マイクロソフトがまだ日本市場で頑張ろうとしていた頃、日本市場向けに幾つかのRPGが発表されました。そのうちの目玉がこれ。坂口博信氏が監督、鳥山明氏がキャラデザイン、植松伸夫氏が作曲という、「FF」と「ドラクエ」の合体みたいな作品です。ボス戦の音楽がだいぶおかしい(なぜかディープ・パープルのイアン・ギラン氏が熱唱)とか、主人公の声が若干独特であるとか、ウンチスネークとか、義務じゃないけどやらなきゃ損な気がする「ナッシング」集めが面倒とか、少々気になる部分も無くはなかったですが、一般層へのアピールを目指して作られたこともあり、とても遊びやすい模範的JRPGでした。日本のRPGが好きなら一度はやっておいた方がいい作品だと思っています

「Boom Boom Rocket」

XBLAで配信された花火のリズムゲーム。初期XBLAなこともあって、息抜きのような小粒な作品ですが、クラシックのアレンジ曲に合わせて打ち上がる花火が美しく、また海外の開発者が頑張って翻訳しちゃった(開発者談)ネオサイタマみのある日本語化が味わい深いので、これはぜひ一度遊んでみてほしいなと。本体の言語設定を英語にすれば、普通にスタイリッシュなリズムゲームになります。

「ボーダーランズ」シリーズ

FPSにRPG要素とトレジャーハント要素を組み込んだ、SF北斗の拳みたいな世界で強い銃を求めてヒャッハーな連中を狩りまくるゲーム。有名作なので知ってる方が多いでしょう。シリーズのうち「ボーダーランズ」と「ボーダーランズ 2」が互換対応、「ボーダーランズ:プリシークエル」は非対応ですが、「プリシークエル」を含め全てリマスター版が出ているので、今からやるならそっち推奨です。シリーズからどれか1つ遊ぶなら、個人的には「2」がおすすめ(いきなり2作目でもあまり問題ないです)。もちろん「1」「2」「プリシークエル」と発売順に遊んでもいいと思います。

「Braid」

XBLAで配信されたパズル・プラットフォーマー作品。最初は凡庸な2Dプラットフォーマーに見せかけて、時間遷移などを駆使した非常にクレバーなパズルに変わっていくので、「主人公が冴えない」とか言わずにとりあえずワールド3までやりましょう。話はそれからです。あと、自分で考えて解けた時の爽快感が大きく、また理不尽なパズルは(クリアに必須なものには)1つもないので、難しくてもクリアまではネタバレ解法は見ない方がいいです。すごくもったいない。

クリアに必須じゃないパズルには「バカじゃねぇのか(満面の笑みで)」みたいなのもあるので、散々考えた末ならネタバレ見てもいいです。

「Brave: The Video Game」

互換作品では珍しい映画ゲーム。「Brave」だとよくわかんないと思いますが、邦題だと「メリダとおそろしの森」です。映画側の都合で製作されることもあって「駄作が多い」とされる映画ゲームですが、本作はツインスティックシューター的な戦闘に重きをおいた3Dプラットフォーマーとして意外に良く出来ています。あと敵を倒してもオブジェクトを壊してもジャラジャラとお金が出てきて、回収がなんか気持ちいい(こういうのすごく大事)。なお残念ながら日本版はありません。

なお、同じくピクサーの映画ゲームでは「Wall-E」もわりと面白かったのですが、そちらは残念ながら互換非対応です。

「ブラザー・イン・アームズ:ヘルズハイウェイ」

第二次大戦がテーマの戦略FPS。「戦略性のあるFPS」というよりは「FPS要素の強い戦略ゲーム」ですね。場面ごとに作戦を立てて仲間を配置して制圧射撃をしていけば、多少シューティングはヘタクソでも先に進めますが、普通の戦争FPSのつもりで突っ込んでヒーローごっこしようとするとあっという間に死ぬ、そういうゲームです。システムはそんなにややこしくないので、普通の戦争シューティングしかやったことないという人でも、しばらく遊べば慣れるはず。

なお、日本版はあるにはありますが、表現規制がかなりえげつないので、同じく規制されてるドイツ版以外の海外版推奨です(日本版と海外版は別のゲームとして扱われているので、日本版のディスクを使って海外版をダウンロードすることはできません)。なお、当時も映像的に最先端のゲームではなかったので、今見るとちょっと古いです。

「Brütal Legend」

古き良きヘビーメタルを懐かしみながらヘビメタバンドのローディ(道具係)をしてるおっさんがヘビメタ地獄に転生して、ヘドバンおじさんや巨大スピーカー男といったヘビメタ野郎どもを率いて戦う、というだいぶイカれた作品。Double Fineのティム・シェーファー氏がディレクターと聞けば、納得する人も多いはず。わりといろんなことをさせられるゲームですが、本作のキモとなるのはRTS要素が強い戦闘ミッションで、普通のアクションゲームみたいに単身で戦うとまず勝てないので、ヘビメタ野郎に指示を出して戦わせていく必要があります。ミッション遂行中以外は巨大な剣とかが地面から生えてる、MANOWARのCDジャケットみたいなヘビメタ地獄を自由に散策することも可能。

主人公を「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラックが演じている(オープニングには実写でも登場します)ほか、ロブ・ハルフォードやオジー・オズボーンなんかの大物も声優で参加しているので、ヘビメタ好きはとりあえずやろう。日本版ないけど英語字幕で大体何とかなります。

前へ 1 ・・ 3 4 ・・ 15 次へ