[ボードゲーム]横浜国立大学の院生が遊びながら絵画の「対話型鑑賞」を楽しめたボードゲーム[じっくりミレー]
- guchi_fukui
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■横浜国立大学で対話鑑賞
横浜国立大学で教員をされているKimi Ishida様が、ゼミの大学院生を対象として「対話型鑑賞」を考えるきっかけとして『じっくりミレー』を活用してくださいました。 定番「アートカード」との比較や学生さんの反応などをブログに掲載してくださいましたのでご紹介させていただきます。#じっくりミレー pic.twitter.com/yDeVPHrxoT
2019-09-30 15:05:13■鑑賞教材アートカード
「ひとつは、鑑賞教材「国立美術館アートカード・セット」。 神奈川では、アートカードを使った鑑賞教育はけっこう一般的に行われていたりします。 まずは現在かなり普及している「アートカード」を使ったアクティビティ「My美術館」と、「アートカード」を使ったあてっこゲームを体験。」 pic.twitter.com/6tZhcqZH3H
2019-09-30 13:52:43■じっくりミレー
「もうひとつは、『じっくりミレー』。 『じっくりミレー』は、ミレー《刈入れ人たちの休息》や《鳥獣戯画》をはじめとした、名画の中に出てくる人物たちの「感情」を考えながら、その場にいる人たちが、その「感情」をどう読み取っているのかについてのおしゃべりを楽しむゲーム。」 pic.twitter.com/8dGHSmZ2L2
2019-09-30 13:52:45■学生が自由に語れていた
「大学院の授業では、「アートカード」を使ったアクティビティのあとに取り組んだのですが、「アートカード」ではほとんど何も語れなかったような学生でも、『じっくりミレー』では自分がその絵画のなかに読み取っている物語を、(妄想も入りつつ)自由に語れていたのが印象的でした。」 pic.twitter.com/Yr57iz6dJi
2019-09-30 13:52:47■アートカードの制約?
「もしかしたら、「アートカード」で、しかも「My美術館」をつくるという活動になると、抽象度を少し上げたかたちで作品の批評的な解釈をしなければならない、という制約がかかってしまうのかもしれません。」
2019-09-30 13:52:48■気持ちカードのおかげで
「『じっくりミレー』では、きっかけとなる「感情」はカードに書かれているし、お題を出す側は、みんなが「その人はどう思っているのか」を考えてくれるので、プレッシャーもなく、逆に当てる側も、「自分ではそう思わないけど、〇〇さんなら…」と気軽に突飛な解釈を話せたりもするようです。」 pic.twitter.com/HlI3g4jjj1
2019-09-30 13:52:49■プレッシャーからの開放
「「芸術家役の人が考えていることを、あてっこする」というゲーム的な環境が、「自分だけが見えていることを語らなければ」というプレッシャーから解放してくれる。でも、それによって、逆に、いろいろな人たちのいろいろな見方が、浮かび上がってくるというのが、とても面白いと思いました。」 pic.twitter.com/88iQNGjLjB
2019-09-30 13:52:51■あらためて考えさせられた
「これまで小学校・中学校で、図工・美術の鑑賞教育や、国語での鑑賞文教育のなかで行われてきたことをつないでいくことを、これからももっと考えていきたいですし、鑑賞だからこそできる、教育・学習の可能性をあらためて考えさせられた時間でした。」
2019-09-30 13:52:51■ありがとうございました。
■Kimi Ishida様
Kimi Ishida様は「教育」と「ゲーム」を融合させた体験の提案や情報発信をおこなわれております。 所属大学のリポジトリにて、ゲーム型図書館利用学習教材「Libardry Card」などゲーム型教材を無料公開するほか、ブログを開設されておりますのでぜひごらんくださいませ。bit.ly/2mVSeNb
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