【R18】絶倫ペアの情交模様・EP23・三人目のセフレ
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エピソード23・三人目のセフレ
夏休み直前の土曜日、一度アパートに帰って荷物を纏めてから、堰脊さん朱藤さんと待ち合わせているファミリーレストランを訪れた。今日はここで昼食の後、いつものように二人とセックスして、瀬山の家に戻る予定。なのだけれど。 #twnovels
2019-10-13 10:08:16「あれ? 何で趾重さんもいるの?」 先に来て席に着いていたのは、セックスフレンドの二人だけではなかった。同じクラスの趾重 津茱萸(あとえ つぐみ)、クラスでは堰脊さんと割と仲良いらしい、堰脊さんに次いで中間試験で学年総合二位を取っていた女の子もいた。 #twnovels
2019-10-13 10:09:01「理由はおいおい話すとして、まずは注文を済ませましょう」 「・・・うん、そうだね」 どうして趾重さんがいるんだろう?という疑問は取り敢えず後回しにして、ぼくはメニューを捲った。どうせその疑問の答えは、すぐに教えて貰えるだろうし。 #twnovels
2019-10-13 10:09:33その想像に違わず、ウェイトレスが注文を控えて下がると、すぐに彼女が口を開いた。 「本日私がここに同席させて戴いたのは、私も鹿古下くんのセフレの末席に迎えて戴きたいと思ったからです」 ・・・まあ、ね、この顔ぶれから、そんなことだろうとは思ったけれど。 #twnovels
2019-10-13 10:10:06「一応聞くけど、セフレって意味、解ってるよね? あと、ボリューム少し絞って」 趾重さん、ごく普通の声量で『セフレ』とか言っちゃうんだもの。満席ではないけれど、お昼時のレストランで。 「もちろん、理解しています。愛情抜きで性交する男女の関係、ですね」 #twnovels
2019-10-13 10:10:39・・・そういうことを、現役の女子高生が、真昼間から、公衆の面前で、まったく照れることなく言うのは、どうかと思う。 「解ってるなら良いけど、でも、本当に良いの? 趾重さん、今まで経験あるの?」 「いえ、ありませんが」 何を当然のことを、と言う目付きで答える彼女。 #twnovels
2019-10-13 10:11:11「女の子って、初めては好きな人と、とか考えるんじゃない?」 「そうですね・・・」 趾重さんは少し考えてから、続けた。少し、ほんの少しだけ、寂しそうに。 「クラスメイトとして四ヶ月ほど接してきたので気付いているかもしれませんが、私、男女の機微というものに疎いのです」 #twnovels
2019-10-13 10:11:52・・・ごめん、全然気付かなかった。と言うか、そもそも、クラスメートにあんまり意識を払ってなかった。 「それでも良いかな、人それぞれだし、と思っていたのですが、先日、ふと、堰脊さんが以前より生き生きとしていることに気付きました」 #twnovels
2019-10-13 10:12:24堰脊さんにちらっと目を向けると、申し訳なさそうに目を伏せた。いや、別に、引け目を感じる必要はないのだけれど。すぐに趾重さんに視線を戻す。 「そのことを指摘すると、初めは言葉を濁していましたが、昨日やっと、堰脊さんに口を滑らせて戴けまして」 #twnovels
2019-10-13 10:13:00口を“滑らせて戴いた”って、表現としてどうなんだろう・・・? 「曰く、鹿古下くんと性交するようになってから、毎日が充実している、と」 堰脊さん、そんな風に思っていたのか。光栄と言うか何と言うか。その当人は、申し訳なさそうに上目遣いでぼくを見ている。 #twnovels
2019-10-13 10:13:37「それなら、私も鹿古下くんとの性交を経験すれば、毎日が充実し、かつ、男女の機微も多少は理解できるようになるのではないかと、そう愚考しました」 なるほどね。だけれど、なんとなくしっくり来ない。いや、彼女の言葉は事実なのだろうけれど、プラスアルファがありそう。 #twnovels
2019-10-13 10:14:23お昼御飯、何と言うか、気不味い雰囲気だった・・・ 堰脊さんは済まなそうにしているし、朱藤さんはそんな堰脊さんをジト目で見ているし(他人に勘付かれやがって、とか、それに近いことを思っているのだろう)、趾重さんは無表情だし。 #twnovels
2019-10-13 10:16:28食事を済ませた後は、お店が混んで来たこともあって、長居はせずに移動した。場所は、いつもヤっている朱藤さんのマンション。すっかり、ぼくたち三人のヤリ部屋になっている。「良い所にお住まいなのですね」と感想を述べる趾重さんに、部屋の主は何も返さなかった。 #twnovels
2019-10-13 10:17:04小さなテーブルを囲んで座り、さてとどう話を進めよう、と、考えていると、趾重さんの方から口を開いた。 「私をセフレにして戴けないでしょうか?」 うーん、うーん。 「趾重さん、どうしてセフレになりたいって思ったの?」 「それは、先程レストランで説明しましたけれど」 #twnovels
2019-10-13 10:17:42「でも、あれって本音じゃないでしょ」 「いいえ、そんなことは」 「まあ、本音は本音かもしれないけど、もっと深い、いや、逆かな、軽い理由があると思うんだ」 堰脊さんと朱藤さんが怪訝そうにぼくを見ている。対して、趾重さんは、少し不満そうな表情だ。 #twnovels
2019-10-13 10:18:17「どうしてそう思うのですか?」 「うん。今までぼく、こう言っちゃ悪いけど、趾重さんのことあまり見ていなかったし、言葉を交わしたのも挨拶くらいなんだけど」 彼女は黙ったまま頷いた。 「でも、今日話してみて、とても論理的にモノを考える人だと思った」 #twnovels
2019-10-13 10:19:07三人ともぼくを見つめている。女の子三人に見つめられるの、恥ずかしいな。 「だから気になったんだけどさ、『堰脊さんが生き生きと見えた』のに『男女の機微を知るため』にセフレになりたい、ってとこ、話が飛んでるな、って思ったんだよね」 #twnovels
2019-10-13 10:20:02「それは・・・」 眼鏡の奥の趾重さんの瞳が宙を泳いだ。初めて見る、彼女の戸惑ったような表情。実際のところ、彼女が意識して本音を隠しているとは思えない。もしそうなら、頭の良い彼女のこと、ぼくが気付く程度の非論理性なんて隠せると思う。 #twnovels
2019-10-13 10:20:49それをできていない、と言うことは、趾重さん自身、自分の本音に気付いていないんじゃないのかな。まあ、あまり他人に関心を持ったことのないぼくの想像だから、見当違いの可能性もある、というより、高いのだけれど。 #twnovels
2019-10-13 10:22:01でも、趾重さんが自分の本心に気付いていないのに処女を奪うことはしたくない。彼女が後から本心に気付いた時、きっと後悔するだろうから。しばらく無言で逡巡していた趾重さんは、瞼を閉じ、ゆっくりと開き、大きく息を吐いた。 #twnovels
2019-10-13 10:22:46