歩く三次元CAD、"工場長"氏による作図法の解説

とても有用ですのでまとめさせて頂きました。
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エ場長 @koh_joh_cho

問題の説明のために立体図描いてたら、「歩く三次元CADのエ場長さんがわかりやすい図を描いてくれてます」と 歩く三次元CAD… pic.twitter.com/cKemgsORpF

2019-10-16 16:53:45
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エ場長 @koh_joh_cho

仕事終わって見てみたら何これめっちゃ伸びてる… これそんなに強い技能なんかな… 立体図の書き方ツイートぶら下げたら需要ありますか?

2019-10-16 22:53:12
エ場長 @koh_joh_cho

まず、元から立体図をここまで描けたわけじゃありません。 仕事柄、授業で形状を理解してもらうためにはこのスキルは必須だなぁと思ってまして。黒板に立体図を描く練習は継続してやってました。 何事もやらなきゃ上達はしないんだなぁと。 あとはいかにコツを会得するかですよね。

2019-10-16 23:30:12
エ場長 @koh_joh_cho

うまい板書は能率の良い教育、理解の深まる教育に直結するので、僕はその面で長けた先生になりたいと思ってまして。 こんな感じで描いてます。 pic.twitter.com/SzHorGpC58

2019-10-17 00:11:07
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エ場長 @koh_joh_cho

まず立体図の種類ですが、よくあるのはカバリエ図、キャビネット図、そして等角図(1枚目) 僕の描いてるのは等角図です。 30°ずつ傾けた軸と、垂直軸の3軸で構成されてます。 フリーハンドなら正確でなくてよいので、だいたい30°の軸を描いてみてください(2枚目のような) pic.twitter.com/bhycossZuc

2019-10-17 00:41:33
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エ場長 @koh_joh_cho

いきなり欲張ってもうまくいかないので、こんな単純な形からやってきましょう。 とにかく、30°と垂直、そして線と線の平行に気を遣いましょう。 pic.twitter.com/ezijr1oLWa

2019-10-17 00:44:13
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エ場長 @koh_joh_cho

平行がイケそうなら、つぎに斜面のある図も描いてみましょう。 まずは1つの斜面を持つ立体。 次に2つの斜面… pic.twitter.com/zwu6cod0wQ

2019-10-17 00:56:45
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エ場長 @koh_joh_cho

IJは2斜面のつづき KLは3斜面。2斜面できればよっぽどの立体図は大丈夫。 ある程度描ける方は、定規を使わないことが訓練になります。 そろそろ寝ますw 今日14時間労働でしてw おやすみなさい。 次は円(楕円)いきますね。 その後で断面図やります。 pic.twitter.com/OTK9p8TkQk

2019-10-17 01:12:07
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エ場長 @koh_joh_cho

おはようございます、よく寝ましたw あと大元のツイートで、断面図を見る方向を矢印で表してますが、30°を意識するとこんな感じで書けます。 矢印も立体化した方がどこからどう見るのか明確になる気がします。 pic.twitter.com/oJmQ5WHH1f

2019-10-17 09:09:04
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エ場長 @koh_joh_cho

楕円について! 厚み(高さ)のあるブロックに、上からドリルで穴を開けると、こんな楕円になります。 1枚目左側のように、穴を空ける位置に3本の線を引き、楕円を描いてみてください。 楕円は一番直径の大きくなる方向の軸(長軸)と、その逆の短軸がありますので、それを意識します。 pic.twitter.com/JzYUuXQHQw

2019-10-17 09:38:58
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エ場長 @koh_joh_cho

等角図の楕円は、真円を35°16'傾けた形状だそうです。これを描くには数を重ねるしかありません。 描くときは必ず3本(またはそれに長軸を加えて4本)の線を引き、楕円が線の交点を通ることを意識してください。 なお薄板に穴をあけると、板厚のぶん離れて円の終わりの楕円が入りますよね。 pic.twitter.com/fQbmwINbZr

2019-10-17 09:43:21
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エ場長 @koh_joh_cho

さて、上から穴を空けた楕円が描けるようになったら、別の面からの穴も描いてみてください。 どこが長軸になるか、もうお分かりの方もおられると思いますが、面の長い方の対角線ですよね。 円柱や、ブロックから円柱が飛び出たようなのも描いてみてください! pic.twitter.com/YJ0ZhjCkVB

2019-10-17 10:05:33
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エ場長 @koh_joh_cho

ちょっと円筒を描く動画を。 縦向きになっちゃいましたすみません。 僕は長軸から描くのが好きみたいです(自己理解) pic.twitter.com/tsjS13NWXc

2019-10-17 10:09:20
エ場長 @koh_joh_cho

楕円の応用が「角丸め」です。 楕円を30°の2本線で分割してみましょう。 それぞれ四角いブロックと同じ位置に、4分割した楕円をおけば、それっぽくなります。 イキナリ!描くのは難しいので、下書きとして四角いブロックを描いておいて、あとで不要部は消せば良いと思います。 pic.twitter.com/IhbUxkUXbW

2019-10-17 10:29:56
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エ場長 @koh_joh_cho

別の向きの角丸めでも、こんな感じです。 練習あるのみ…!! pic.twitter.com/xARyKqxtta

2019-10-17 10:35:52
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エ場長 @koh_joh_cho

あと、用紙は真上から見て描いた方がいいです。 斜めから見ていると遠近感で微妙にずれます。

2019-10-17 10:47:19
エ場長 @koh_joh_cho

次、段つきの円筒丸棒 製品の図だと長い部品をこの向きに置くので、30°傾いた軸線に楕円をのせます。 楕円が連続するのでいびつさが目立ちやすいんですよね…苦手です。 pic.twitter.com/rW6OKSeNPW

2019-10-17 11:00:58
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エ場長 @koh_joh_cho

ちょっと要素を加えると、それっぽくなります。 pic.twitter.com/W8xs3b1BTk

2019-10-17 11:08:45
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エ場長 @koh_joh_cho

外径の段つきの次は、断面図で示したような、内径の段つき! 基本は円筒の作図。 で、手前の穴から描くわけですが、3枚目からが味噌ですよね。深さのぶんだけ奥に下げて楕円。 小さい穴も、深さのぶんだけ下げて、描けるところまで。 奥の楕円は必ずしも全て描けるわけではありませんよね。 pic.twitter.com/oVFl0K8Y7p

2019-10-17 11:17:21
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エ場長 @koh_joh_cho

ただ、内径に段があるやつは中身を見せたいですよね。 ということで断面図。先程の形状を切ってみます。 まずど真ん中でカットラインを入れ… 切り口をかき、そこに楕円を加えます。 カットラインを入れる作業をすることで、相手に「ここで切るんだよ」と理解させます。 pic.twitter.com/DauKhzgMo8

2019-10-17 11:27:38
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エ場長 @koh_joh_cho

こんな形も、相手に伝えやすいですよね。 動画撮りながらなので歪みましたが… pic.twitter.com/073PYGyGDQ

2019-10-17 11:35:46
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エ場長 @koh_joh_cho

動画でどうぞ。 切り口から描かないとうまくいかないです。 pic.twitter.com/xprbZUcfbL

2019-10-17 11:38:09
エ場長 @koh_joh_cho

こういう要素の集合体があの図なんです。ちょっと再現。 このデジタル時代に手書きかよ!と僕は思いません。伝えたいことを自分の力で表現することって、一番大切だと思うんです。それができた上での「デジタル」じゃないかなって。 工業教育はアナログから始まるべきだと思うんです。 おしまい。 pic.twitter.com/uZQ2qZnbCj

2019-10-17 12:07:36
エ場長 @koh_joh_cho

ものづくりや自転車がすき/ 1級製図技能士/ ↓立体図の書き方まとめ/ 禁無断転載

togetter.com/li/1418220