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企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm

大手企業法務系法律事務所で弁護士をしています。ビジネスロイヤーの視点からつぶやきます。M&A、金商法、IT、コンプライアンス、危機管理、労務、契約書全般。税務・財務・会計・ビジネス。質問箱ーhttps://t.co/5n0gZagA2v

企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
太田啓子先生のツイートに対してあいちトリエンナーレの事例を持ち出してダブスタ批判している方がたくさんいますが、表現の自由に関する理解を完全に誤ってますね。弁護士も含まれていて、憲法の理解大丈夫かって思ってしまいますね。あいちトリエンナーレの事例が表現の自由の問題となるのは、
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
行政等の公権力が主体になって補助金の打ち切りなり展示会の中止なりで表現を制約するためです。別に太田先生がポスターを批判したからといって憲法上の権利である表現の自由との関係では何も問題ありません。太田先生は公権力じゃないので。太田先生がやっているのは表現の内容に対する批判であり
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
これは対抗言論の一種です。誰でも表現の自由は持っているし、それに対して批判をする自由もまた保障されているので、憲法上の表現の自由という観点から見ればポスターの表現も太田先生の批判も等価です。色々なツイートを見ていると弁護士の中にも、太田先生は自分の気に入らない表現には表現の自由を
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
認めない、みたいな言い方している人がいるようですが、表現の自由というのはあくまで自由権であり、国家からの自由を保障するものであることを忘れてしまっているんでしょうかね。この表現は認めるけど、あの表現は認めないという主張をすることが認められない訳ないじゃないですか。私人が、国家に
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
制約されず、言いたいことを自由に言える世の中にしましょうというのが表現の自由なんだから。 自民党の憲法改正草案とかとの関係では、立憲的意味での人権が分かっていないという批判ができるのに、なぜこういう場面では表現の自由の意義を見失ってしまうのか疑問ですね。
スドー🍁 @stdaux

電羊法律事務所 平野敬(第二東京弁護士会)/インターネッツとかシステム開発とか

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スドー🍁 @stdaux
@big_lawfirm そうすると、あいトリに私人の苦情や抗議の電凸、街宣車やデモ隊が殺到するのは何ら問題ないということになりませんか(むろん刑法犯的な脅迫は除きますが)
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
@stdaux その通りです。刑法的に脅迫、業務妨害、建造物侵入に当たる、又はヘイトスピーチ、不法行為と呼べるレベルの街宣活動に当たるような表現は許されませんが、電話抗議やデモなどは原則として自由です。
スドー🍁 @stdaux
@big_lawfirm 昔も今も人権侵害の脅威として第一に国家が懸念されるのは変わりません。その一方で、現代では事実上の実力差などにより、私人間においても憲法的価値を実現する要請があること、間接適用説などにより判例もそれに一定の理解を示してきたことはご案内のことと存じます。
スドー🍁 @stdaux
@big_lawfirm その上で、表現の自由という憲法的価値を、私人間においてどこまで、どのように尊重すべきか。これは各人の憲法観に大きく依存する領域であり、教条的な正誤に馴染まないのではないでしょうか。先生の摘示は教科書レベルではもっともですが、いささか批判対象を矮小化しすぎているように思われます
スドー🍁 @stdaux
@big_lawfirm なお、私としても、あいトリの展示物に批判があるのは大いに結構だと思います。言論の自由市場です。しかし電凸やデモが殺到して事実上対応困難となり、閉鎖の判断をせざるを得なくなったり、翌回の実施に萎縮が働くようであれば、それは憲法的価値が十全に実現されているとは言えない状況だと思います
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
@stdaux 憲法に私人間適用の可能性があることはその通りですが、私人の表現について、影響力が大きいからという理由で憲法上の表現の自由を根拠に私人間適用を行っても良いというのは判例でも裁判実務でも認められていないですし、そのような見解の学説もおそらく皆無だと思われます。私人に表現をどこまで
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
@stdaux 認めるか、どこまで表現の自由の憲法的価値を尊重させるか、というのは各人の憲法観に委ねるべきではなく(そうすると、表現行為が認められたり認められなかったり、不安定になってしまいます。)、法解釈として普遍的に自由を認める必要があります。もちろん、ある人物が行った表現に対して他人が
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
@stdaux 何を思い、それに対して何を表現するかは自由であり、各人の価値観に委ねられますので、憲法が強制するのはあくまで公権力が絡む場面です。太田先生に対して表現の自由を持ち出して批判するというのは、私はずれていると思います。 なお、電凸やデモの件については、私は中止という対応が不適切で
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
@stdaux ある可能性が高く、電凸やデモ自体は批判されるべきではないと考えています。尖った表現を行う時に批判があることなんて当然なので、多少批判があったくらいで中止にして表現の機会を奪うべきではなく、警備や持ち検の強化で対応して、中止は避けるべきだったと思います。これは泉佐野等の判例に
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
@stdaux 照らしても、慎重な検討が必要なことは明らかで、本当に中止にしなければ避けられない明白かつ現実的な危険があったのか、という点については事後的にでもいいので検証されるべきだと思っています。
スドー🍁 @stdaux
@big_lawfirm 太田先生の件について言えば、弁護士は基本的人権の擁護義務を負いますし(弁護士法1条1項)、環境型セクハラという不法行為に当たるものとの見解を示しておられますから、表現の自由を持ち出すことはそれほど的外れではないのでは。違法性要件の評価に関して当然そこも考慮要素となり得るでしょうし
スドー🍁 @stdaux
@big_lawfirm 「尖った表現を行う時に批判があることなんて当然なので、多少批判があったくらいで中止にして表現の機会を奪うべきではなく」この点は同意します。ただ、先生の立場としては、これは実行委員会に行政が入っていたから(つまり、仮に実行委員会が民間だったら中止は問題ない)となるのでしょうね
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
@stdaux 太田先生が特定の表現を批判しても、表現の自由の侵害ではないので弁護士法1条1項の義務違反は問題になりません。また、環境型セクハラの不法行為に該当するかしないかは問題になりますが、基本的には不法行為の成否の問題で、考慮要素に少しだけ影響する可能性があるくらいで憲法論として捉える
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
@stdaux 実益に乏しいと思われます。また、展示会が純粋に民間のイベントであれば、契約の問題なので、私の見解としてはご指摘のとおり憲法問題にはならないという理解です。
スドー🍁 @stdaux
@big_lawfirm 法律家文体で守りに入ってしまったのは寂しくはありますが、お立場は理解しました。これを敷衍すると、私人間において女性の幸福追求権や平等権を実現していこうという太田先生のご意思にもそぐわない結論になってしまいそうな気がします……
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
@stdaux それはそうだと思います。憲法論を使ってこのポスターを批判するのもまたすごく難しいです。ただ、性を売り物にした陳腐な広告であることをPRして、こういう広告はおかしいですよねっていうことに共感を持ってもらって、結果として皆が使わなくなるような方向に持っていくという草の根活動としては
企業法務系弁護士その1 @big_lawfirm
@stdaux 太田先生の拡散力は馬鹿にならないので、その限りでは価値のある批判だと思います。
スドー🍁 @stdaux
@big_lawfirm 太田先生もその批判者も、憲法的価値(平等権なり表現の自由なり)をいかにして社会に実現していくかを指向しているのであって、相手の行動が直ちに憲法に直接違反すると断じているわけではないと思います。その意味で、当初の先生のご指摘は失当に感じ、リプライ差し上げた次第です

コメント

まさご叔父さん @masago53 2019年10月18日
補助金の打ち切りは、補助金が正しく使われてるかの問題で、自由を制約する方向ではない(個人で表現する事に対し制限かけてるわけじゃない)し、環境型セクハラについても同じ法律家から環境型セクハラに当たらないと突っ込みが入ってる。難しい御託並べた所で分が悪いのは変わらんと思うよ
dronesubscriber @dronesubscriber 2019年10月18日
あいトリに関しては企業法務弁護士氏の意見と同じ考えなのですが、国側は補助金適正化法に基づき、形式の不備によって取り消しをしたので、これを憲法問題とするには愛知県側は何としても展示を続けなければいけなかった、せめて続ける努力をしなければいけなかったと思います。 愛知県側の不備により、あれは法律論ではなく表現の自由を個々人がどう捉えるかという思想の問題になっており、献血ポスターへの態度についても憲法論のレイヤーではなく思想のレイヤーで比較をされているのだと思います。
Ajmw @Ajmw97068810 2019年10月18日
あいトリのは「美術監督が当該展示物によって危険が引き起こされる可能性を予測しながらも一切の対策を取らぬままに実施し、実際に危険が発生した際には自ら中止を決定した」せいで申請と異なる事態になり不支給になった…って前提があるからね
権力の狗 @daken3gou 2019年10月18日
不自由展には公権力から介入されたわけじゃない代物も多々含まれてるわけなんだが…トリエンナーレを擁護すると見せかけて不自由展のコンセプトを根本から否定するのは止めて差し上げろ
DIE @DaiNagao 2019年10月18日
太田弁護士が叩かれているのは、あいトリの展示作品が多数の個人の心情に不快感をもたらすモノであっても表現の自由を盾に擁護した。一方献血ポスターは太田弁護士自身の個人的心情を環境型セクハラと言う公共的な理屈で偽装して(のようにしか受け取れない形で)批判した。本来、「好き/嫌い」と言う個人的心情と表現の自由へのスタンスと言う個人的信条は分けて考えられるべきで、よりその資質を求められる弁護士がイデオロギーによって恣意的に使い分けてる姿勢が批判されてるんじゃないの?
でき @dekijp 2019年10月19日
電凸やデモがOKだと、電凸やデモがなされるような展示は、企画前から及び腰になるだけだと思う。
はよ @hayohater 2019年10月19日
なるほど、面白い対話だった。企業法務先生は表現の自由の原理原則論で、国家権力に対する国民の権利であるから私人間効力は原則ないはず、スドー先生はよりミクロに、「普段のあのセンセの物言いだと私人間効力広げたがってる方面なんだからそこで彼女に対して表現の自由を持ち出した批判自体が出るのはやむを得ないんじゃないですか」ってことか。
まりし セ界制覇する全裸中年男性 @marishiokayama 2019年10月19日
めっさ気になるのが、そもそも国が補助金の不交付で表現の自由そのものを規制する形式になるという論法が見受けられるところなんよなあ。自費でも構わない、自分の家から外に向けて発表しても構わない、有志でやっても構わないし、それをなんら制限しないわけで。あと、絶対に憲法論から逃げてはいけないわなあ。基本的人権のぶつかり合いになるんだから。基本的人権を守る民主国家を正しく運営するための正しい国民主権参政権行使のために必要な表現の自由についての重要な論点となるのならば。
Tsuyoshi CHO @tsuyoshi_cho 2019年10月21日
あいトレは、とにかく軸がブレたのが問題で、その結果いろいろ騒動が起きた、というと雑なまとめになるかなあ。対して献血のは論旨が自己感情由来かつ論理的じゃないうえに、一般の(献血という)公共性のある活動を抑制しかけてるのがなあ(とにかく絵が嫌い、だけなら炎上しなかったろうというのは意見としてそれなりのサイズがあるっぽい)
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