20110528日本地理学会震災対応緊急集会&ハザードマップ

復興の基礎として必要な「10の絆」を示された.①家族の絆 ②地域の絆 ③仕事の絆 ④行政との絆 ⑤専門家・ボランティアとの絆 ⑥被災者・行政・支援者の絆 ⑦市町村と県との絆 ⑧県と国との連携 ⑨国と世界の連携 ⑩企業の絆 このうち②③⑦⑧⑨⑩は地理学の仕事である
2011-05-29 15:11:02
首都圏直下地震,東海・東南海・南海連動地震を考えると,東日本・首都圏・西日本が連携し支え合う「復元力のある国土」の形成が必要と指摘. これは,「災害に対する事前復興」の考えを常に述べられている中林先生らしい重要な指摘だと思う.
2011-05-29 15:13:15
戸所先生は,復興グランドデザインは「自然と人間の共生」に基づくものでなければならないと指摘.その上で,「完全防災型の地域づくりから減災型の地域づくりへの転換」を主張.霞堤などを例に挙げながら,「自然破壊力を逃がす技術によるまちづくり」が必要と述べられていた.
2011-05-29 15:16:37
宮城先生の発表については,昨日,大部つだった. 行政が指針に基づいて作ったハザードマップを,地域でカスタマイズすることの重要性を,質疑の際に改めて指摘されていた.ハザードマップはダメなのではなく,使い方の問題なのだということ.
2011-05-29 15:19:06
村山先生は,「防災基礎教育」と「防災応用教育」の連携を重視されている.地学・地理学などの「防災基礎教育」がなければ,いくら「防災応用教育」をしても,パターン化された対応しかできず,応用力が育たないとのこと.
2011-05-29 15:21:32
防災基礎教育を担う地学,地理学と防災応用教育の家庭科が統一したカリキュラムを組める小学校教育の重要性を指摘されている.学級担任制度はこうした強化連携の際に有効.
2011-05-29 15:22:09
個人的には,今回のシンポの中でもたびたび触れられた「ハザードマップを信じてはいけない」という件に関しては,地理学会が正面切って考えなければいけない課題だと思っています.
2011-05-29 15:25:38
一つは,機転がきくレベルまで住民を持っていく教材として,ハザードマップが不可欠であること.もう一つは,ハザードマップの想定を踏まえて行われた避難行動によって,多くの人が助かっているということを軽視しすぎていること(過信して死んだ人より,行動して助かった人の方が多いのでは?)
2011-05-29 15:29:08
そんなことが言われていたんですか?私はそれは違うと思います。ハザードマップの使い方や意味をきちんと行政や住民に説明してこなかったことに問題があるのだと思う。問題の所在を間違うと大変なことになる。RT @kentaoki: 「ハザードマップを信じてはいけない」
2011-05-29 15:29:52
@kentaoki ハザードマップ見て「普通に避難して普通に助かった」(それすら難しいのでしょうけど)人は全く取り上げず、津波に飲まれても運よく助かった人、等の奇跡しかメディアは取り上げてないですからね。
2011-05-29 15:31:59
@tigers_1964 マスコミなどでは,被災想定範囲外にいた人が,「ここは津波が来るところではないから」といって避難行動をせず,逃げ遅れた事例をとりあげ,ハザードマップが被害を招いた とする論調がかなりあります.
2011-05-29 15:38:10
@tigers_1964 「マップの想定を超える災害の発生可能性」は常に意識をしないといけないのですが,欠落することが多く,マップを危険情報ではなく安全情報ととらえられてしまうことの問題(被災想定範囲以外は「安全である」という過信)については,検証していかないといけないと思います
2011-05-29 15:40:25
住民の心理としてそれがあるのはあたりまえです。避難解除は一般には安全宣言ととられます。それを研究者が理解してこなかったのだと思います。RT @kentaoki: マップを危険情報ではなく安全情報ととらえられてしまう
2011-05-29 15:48:00
研究者はハザードマップ作成の必要性は訴えてきましたが、多くの場合、それの使い方を積極的に説明しようとしなかった。人の命や財産にかかわることが入ってくるから、逃げていたとも言えます。@kentaoki
2011-05-29 15:48:42
行政もマップが出来上がると、自ら検証せず、作りっぱなしだった。住民にはさっき言ったノーマルシーバイアスがかかっている。今回の地震を受けて、より精度の高いハザードマップ作成の方向に向かっているように思います。精度が上がっても使い方を誤っていれば同じことが起こる。@kentaoki
2011-05-29 15:53:21
個別の研究者は活躍してるのに、学会としては弱いですよね…。私も「できること」から。大切なのは基本的知識を軸に、非常時にイマジネーションを働かせる能力と習慣です RT @kentaoki でも、なにもコントリビュートしてないよね って総合討論で話されています @sat124799
2011-05-29 15:56:28
記録アップお疲れさまでした。それにしても、以前からフォローしている方が目の前で発言していたのに、名刺交換もしなかったことが悔やまれる… RT @kentaoki 地理学会のシンポジウム「緊急集会 東日本大震災と地理学」まもなく始まります。追って、記録をアップしようと思います。
2011-05-29 16:03:13
@tigers_1964 @kentaoki ハザードマップがいままで現実の防災に役立ったことがあっただろうか。少なくとも火山について、私は成功例が思い当たらない。有珠山2000、三宅島2000、浅間山2004、霧島山2011、どれも役に立たなかったか、使われなかった。
2011-05-29 16:19:18
ハザードマップはしょせん意見を図にしただけのもの。よい意見もあれば悪い意見もあろう。しかしいくらよい意見でも、政治の思惑の前にはなんの力もない。その点、噴火地図(地質図)は歴史的事実を図にしたものだ。政治と対決するとき、私たちが持てる武器はただひとつ。それは事実だ。
2011-05-29 16:31:01
コメントしづらいなあ。猛毒だよこれ。RT @hayakawayukio: ハザードマップがいままで現実の防災に役立ったことがあっただろうか。少なくとも火山について、私は成功例が思い当たらない。@kentaoki
2011-05-29 16:31:47
@HayakawaYukio @tigers_1964 有珠山2000の,噴火前の避難範囲の決定やその後の避難解除にあたって,また,住民が噴火前の避難を受け入れたことについては,ハザードマップが活用されたのではないかと思っておりましたが,そうではないのでしょうか?
2011-05-29 17:59:10
@kentaoki @tigers_1964 既存のハザードマップは役に立たなかったので使われなかった。きゅうきょつくった。
2011-05-29 18:02:12