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内科医/公認心理師.『物語医療学』を標榜中。富山大学名誉教授。 Seiji Saito, MD, PhD, internist, narratologist, Professor emeritus, Toyama University.
先週の授業では「医学の歴史」について講義したのだが、その中で「ガレノスの四体液説」や、治療法としての「瀉血」についても説明した。授業後のレポートで学生さんから「血液クレンジングについて斎藤先生はどう考えますか?」という質問があったので、それについての私の回答の概要を公開します。
2019-10-20 17:03:58「どのような方法であっても「なんらかの儀式的な行為により気分が変わる(一時的に元気になる)」ということは起こるので(おそらくこの現象自体は実験でも証明できると思います)そのような現象の存在自体を否定する必要はないと思います・・」(続)
2019-10-20 17:05:24「しかし血液クレンジングについて言えば、現代の標準的医学知識からみて不適切な理論に基づいて有償でこれを行うことは倫理違反であると考えます。温泉やマッサージなどと血液クレンジングが異なるのは、後者が「人体に傷害を与える可能性の高い行為を専門職である医師が行っている」という点です」続
2019-10-20 17:08:26「針を血管に刺し、身体を傷つけ、血液を体外に出して、安全とは言えない物質(オゾン)を加え体内に戻すという行為は、現代医学の標準的知識から見て医療行為とは言えず、ヒポクラテスの言う「汝害を与えるなかれ」という倫理に反するだけではなく、その行為自体は「傷害」に相当すると思います」続
2019-10-20 17:09:53「専門職ギルドである医師会や医学会が自浄作用を発揮できておらず、このような行為が野放しにされているという事実に対して、医師の一人としての私は非常に恥ずかしく思います」 以上あくまでも私の私見です。
2019-10-20 17:11:28本体は🦋に移動します。
@SaitoSeiji 四体液の授業良いですね。僕は第五体液が専門分野です。医学系の方って医学の歴史って意外とご存知ない方が多いですよね。さておき自分は瀉血して欲しくて献血の場に行ったら鼻で笑われて帰ってきました。が一定の効果があると信じてますしクレンジングよりは推奨されても良い気がしてます。
2019-10-21 03:24:15@CaskDiogenes コメントありがとうございます。瀉血には少なくとも一定の「主観的改善感惹起作用」がある(あった)ことはまちがいないと思います。そうでなければ1000年以上も民間セクタ医療の中で生き残れたはずはありません。
2019-10-21 05:43:59@SaitoSeiji @CaskDiogenes プラセボ効果じゃないですかね…
2019-10-21 12:11:35まもなくまた働く予定です。 経歴 https://t.co/CnzN9ffd6q プリセールス記事 https://t.co/wAK9s4OOPw 生成AI記事 https://t.co/3UyfWq0rNu 情報処理安全確保支援士
@SaitoSeiji ホメオパシーやカッピング療法などの効果が疑わしいとされている治療法について、歴史があるから信用できると喧伝されそれを信じる方がいるようですので、心ある医師の方には、近代までの医療は効果がないものが多かったことを一般にも広めていただきたいです。
2019-10-21 09:45:43