JASRACは作家の自由を少し作る組織と言うお話
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JASRAC関係で時々思いますが、お金に緩い方多いと思います。 実際音楽をお金にする、作品をお金にするってものすごく大変なんですよね。1000円のアルバム、原価率3割としてざっくり計算しても1枚で700円。 毎月15万手にしようと思ったら何枚売らなければならないか。
2019-10-24 19:19:14当然、一度買えばそれで終わりです。昔のアナログ形式の物は聞けば聞くほど劣化しましたから新作を出すスパンが少々あいても問題有りませんが、今はそうもいきません。 全体的に単価が下がる世の中、作家は新作を矢継ぎ早に出さねば生活の維持は困難です。
2019-10-24 19:19:14新作を作り続ける馬車馬のような生活から解放してくれるのが、演奏権で取り立てをしてくれるJASRACという存在です。非常に大きな存在でしょう。 同時に他人の財産を取り扱う責任の大きさも問われることになります。
2019-10-24 19:19:15良く責任とは何かという哲学的な問いがありますが、基本的には金銭リスクを負うことであると自分は考えています。つまり、会社の社長さんなどの雇用者やスポンサーが偉く、力を持つのは金銭リスクを多く持つからです。
2019-10-24 19:19:15作家の収入のみで一本立ちしようとすると、お金を出してくれる人の存在は非常に有難いものです。1円を稼ぐ難しさ。それを理解していれば、お金を出してくれる人を蔑ろにすることは有りません。 逆に出す側も、それで勝負をかける訳ですから。真剣です。
2019-10-24 19:19:15こければその分を自分で背負う訳ですから、要望ももちろん真剣な内容になります。へらへらして赤字を受け入れ続ければ潰れてしまう他無いのですから。生き死にをかけた勝負です。 ところが給与所得をメインにしているとこの辺り、どうしてもぼやけてきます。
2019-10-24 19:19:15それが悪い事とは言いません。真剣勝負に常にさらされ続けるのはストレスの多い生き方で、それを知らずに生活し、死んでいくのは幸せな人生だと思います。 しかし、JASRACに預けている作家さん、そしてJASRACそのものもそう言った真剣勝負の場に立っている訳です。
2019-10-24 19:19:16であれば、そういった人たちへの批判、疑問を展開するには真剣勝負の場の空気のようなものを理解しておく必要が有りますし、著作の場で主に使われるのは著作権と契約という武器であり鎧です。 印象でのご批判の展開の前に、そういった生き死にの場であると言う点がもう少し伝わればなと思います。
2019-10-24 19:19:16「お金なんていつでも手に入るもの」「1ヶ月我慢すればいくら入ってくる」と言うのが当たり前じゃない生活の心細さ。この点を見失ってはいけないと思います。 会社もそうですからね。売り上げを出すために必死に営業をするわけですが、パーツの一部だと見失いやすいポイントです。
2019-10-24 19:28:58自分自身が何円のリスクを背負い、相手が何円のリスクを背負っているのか。業務に際してはこの点は常に見比べて欲しいです。 特にこれから音楽を生業にしようとされる方。ご縁でどなたかと組まれる事は有ると思います。その際一番の火種はお金です。
2019-10-24 19:28:59ですのでなるべくしっかりと、金銭の流れ、リスクの所在、すなわち責任の所在は把握されるようにしてください。 対等の立場であるためには同額を出しましょう。決定権と発言権は結局のところ背負う責任、リスクの大きさに比例しますので。
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