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ttt_ceinture
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こないだ読んだホフマイヤーの本によると、生物学の世界ではユクスキュルはラマルク的な扱い、と言われていた。農学部の授業で毎年聞いてるけど、ユクスキュルを読んだことがあるという学生にお目にかかったことはない。
2011-05-30 20:21:07
最近Twitterで、ユクスキュルの名前をよく見かけるのだが、一体どういうコンテクストで読まれているのだろうか。やっぱりハイデガー経由とかなのかな。あれか、セカイ系ってやつか。
2011-05-30 20:16:22
@ttt_ceinture そういえば、アガンベンは『開かれ』で、ハイデガーの講義録の中でのユクスキュルへの言及に注目してますね。レヴィナスも『全体性と無限』で触れてたような。ドゥルーズは『差異と反復』でしたっけ。やっぱり、そういう現代思想の流れの中で注目されてるんですね。
2011-05-30 20:38:25
@sskyt ドイツの20-30年代の「人間学」の再読の流れもありそこでも読まれるかも。パオロ・ヴィルノは、ユクスキュルは言及してなかったけどゲーレンなどを論じてた(『ポストフォーディズムの資本主義』)。ドゥルーズはスピノザ論やガタリとの共著でもたびたびユクスキュルを出しますね。
2011-05-30 20:43:42
@sskyt アガンベンが『開かれ』でユクスキュル言及をしたのは、ドゥルーズとハイデガーを並べて触れるといったくだりでしたね。デリダのハイデガー言及のくだりでユクスキュルを出していたかどうかはちょっと自信がないけど。
2011-05-30 20:44:56
@sskyt あと、よく覚えてないけど、菅野盾樹のブログの過去ログでよくシービオクとユクスキュルが触れられてるのを見た気がする。河本英夫も多少はユクスキュルを触れていたかな
2011-05-30 20:47:01
@ttt_ceinture そうなんですか、全然知りませんでした。ご教示感謝いたします。哲学者・思想家たちがそれだけ言及しているというのは、ユクスキュルにやはり思考を喚起する力があるんでしょうね。もちろん、私も好きですけど。
2011-05-30 20:56:08
@mnb_chiba ありがとうございます。経済学とユクスキュルですか、想像がつきません。言葉の並びとしては、ちょっとアレですね。
2011-05-30 20:58:19
@sskyt あのかたは、ダニの話を以前から方々でなさってました。狭義の経済学というより、人間行動、認知、組織論、のような文脈ですね。
2011-05-30 21:01:41
@mnb_chiba なるほど。「まるで人がダニのようだ」ってやつですね。複雑系経済学とか、かなり難しそうですけど、ちょっと探して読んでみます。ありがとうございます!
2011-05-30 21:19:07
@ttt_ceinture そうすると、やっぱりホフマイヤーですね! 残り半分まだ読んでいないのですが、あの本面白かったです。ご紹介頂きありがとうございます。(最初聞いたとき、「電波系(笑)」と言って申し訳ないです……)
2011-05-30 21:10:24
@sskyt ホフマイヤーは分子生物学の研究者がパースに興味を持ったというのが珍しいですよね...。訳者のひとりは松野ですが、松野はこの訳書刊行当時、河本や郡司ペギオ幸夫らとある程度動向をともにしてました。青土がこういう特集を組んでた時期 http://bit.ly/mfL4v5
2011-05-30 21:16:48
@sskyt ドゥルーズも、なんかスピノザ入門書での蜘蛛を戦わせるスピノザとかのあたりでユクスキュルを出していたようなんで、動物に関する議論のときに出すという感じ(記憶自信ない)
2011-05-30 21:20:19
@ttt_ceinture お、おう、オートポイエーシスね(よく知らない)。今見てきたら、『スピノザ――実践の哲学』の第6章にありました。『エチカ』では、人間は、モラルではなく、ユクスキュルのダニのように情動で行動しているのだ云々だそうです。
2011-05-30 21:34:33
@assazi 半年前の話題ですが、"onto-étho-logie"ならぬ、"Onto-Ethologies" http://www.c-scp.org/en/2010/06/22/brett-buchanan-onto-ethologies.html という本を見つけました。
2011-05-30 22:25:24
@ttt_ceinture ご紹介有難うございます。実はあれは、本郷の鈴木先生が今年秋に京大で行う集中講義のシラバスの草稿にあったのです。スピノザ解釈がこの観念に集約されるような書き方がされていたので、少し気になりました。
2011-05-30 22:38:01
@assazi で、このブキャナンの本で"Onto-Ethology"という語の由来についての注記で、Eric AlliezのLa Signature du Monde (1993)の英訳The signature of the world (2004)から盗んできた、とある。
2011-05-30 22:38:28
@assazi で、このアリエズの本の第三章がまさに「onto-éthologie」となってました。indexを見たところ、デカルト、スピノザ、シモンドン、ベルクソンの言及が多めですが、特に第三章がスピノザ論というわけでもないようでした。
2011-05-30 22:51:41
@assazi La Signature du Mondeを英訳した一人は、The Theatre of Production (2006)でシモンドンとドゥルーズについて論じてるAlberto Toscanoだったりして、この本自体面白そうではある…
2011-05-30 22:54:15
Onto-Ethologiesか。今日も新しい言葉を学んでしまった。動物の世界では、やはりユクスキュルが熱いらしい。覚えておこう。
2011-05-30 22:52:44