ゲーマーの劣化について。

ゲーマーの帰属意識というものが不思議でしょうがない。彼らは人種でも民族でもない。つまり先天的な身分ではない。だからと言って宗教と呼べるほどの結束力もない。結局ゲーマーって何？未だに定義が曖昧だ。

2019-10-29 22:16:23

今になっても私がネットでゲーマーを批判すると「俺達を何だと思ってるんだ！」という怒りが向けられるが、え？お前いつからゲーマーだったの？僕はそう噛みついてきた連中がゲーマーかどうか知らない。それを確かめる術もない。

2019-10-29 22:16:24

彼らがわざわざ「俺達はゲーマーだ！！」と世界に向けて宣言できる意味が解らない。ただの「ゲーマーを愛する人」と名乗ってもいいはずだ。

2019-10-29 22:16:24

ここにゲーマーの同族意識と同調圧力、そしてゲームに対する「支配欲」が垣間見える。つまり「ゲームやクリエイターを嘲り、嗤い、弄び、壊し、支配する。それが俺達ゲーマーだ！」という、紛れもない宣誓だ。

2019-10-29 22:16:25

つまり今後は「ゲーマー＝アンチかその予備軍」と考えた方がいいということだ。「ゲーマー」というものに無闇な帰属意識があり、それゆえに文句や罵倒を繰り返す時点で、もう既にそれは「アンチ」だ。ゲーマーとはアンチのことである。彼ら自身がそれを証明した。

2019-10-29 22:16:25

ゲーマーは劣化したと考えるようになった。どういうことか？かつては「子供が遊ぶようなものを大人になってからも楽しんでいる異様な種族」がゲーマー（～1990年代）だった。彼らは自分の異様さに自覚的だった。

2019-10-29 22:16:26

しかしそれは、深い知識と教養によって容易にはねのけられる、強靭な精神力によってむしろ「ノブレス・オブリージュ」として、自分の高貴さを示すものとして利用していた。彼らに劣等感などなかった。しかしかの「ゲーム脳論」から、流れは変わった。

2019-10-29 22:16:26

「ゲーマー＝薬物廃人」というレッテルが巷に出回り、ゲーマー（2000年代前半）はそれを払拭するため、自衛の戦いに打って出るしかなかった。しかしここでもまだ、強靭な知性と理性による理論武装で、ゲームとゲーマーの正当性をまっとうに訴えるべく、世間と対峙していた。

2019-10-29 22:16:26

それがゲーマー（2000年代後半）になって、一変した。「ゲーマー＝馬鹿」という先入観が蔓延したお陰で、「俺の愚かさをゲームは救ってくれる！」と勘違いし、それがゲーマー共同体にどっと流入したのだ。ここで主客が逆転する。

2019-10-29 22:16:27

「ゲームを愛するために自分を肯定する」のではなく、「自分を肯定するためにゲームがある」と、思い込んだのだ。ゲームへの愛は、ここで放置されるようになる。

2019-10-29 22:16:27

やがてそれがエスカレートし、「俺達のためにゲームはあるんだ！」「どうしてゲームは俺達を気持ちよく生きさせられないんだ！」という、本末転倒の倒錯的な要求に繋がった。そして今に至る。

2019-10-29 22:16:28

ゲーマーは確実に劣化した。彼らは「ゲームを愛するために自分がいる」のではなく、「自分が気持ちよく生きるためにゲームがある」と、信じて疑わないのだ。歴史が彼らをそうさせた。

2019-10-29 22:16:28

時計の針は元に戻せるのか、絶望的な気持ちになる。いや、正直に言おう、もう戻らない。ゲーマーの劣化はそのままゲームの劣化に繋がる。繋がらざるを得ない。これもまた、もう戻らない運命なのだろう。

2019-10-29 22:16:29