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2019年11月4日

O9C( @OQCeeee )さんの語る、「早期療育」についての話

まとめました。
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O9C @OQCeeee

久々の連ツイですが、今日は療育について呟こうかと思います。 「早期療育」について話をする前に、まずは「療育」という言葉について考えてみます。療育というと、専門機関で行われる特別なメソッドに基いて行われる試みのことだと思われがちです。ところが、療育の定義はそうではありません。

2019-11-04 21:01:00
O9C @OQCeeee

療育という概念を提唱したのは、東京大学の教授だった高木憲二先生です。正式名称は「治療教育」といいます。また、教育の中には保育が含まれるため「治療保育」と呼ぶ場合もあります。 もともとは、肢体不自由のある子どもたちを対象に考え出されたものでした。

2019-11-04 21:01:00
O9C @OQCeeee

その定義を更に発展させたのが高松鶴吉先生です。 高松先生は1994年に、ぶどう社から「療育とはなにか」という本を出されていますが、その中で療育を次のように定義しています。 「療育とは心身に障害のある児童に対して可能な限りの回復と発達の促進を図る組織化された総合努力」。

2019-11-04 21:01:01
O9C @OQCeeee

発達障害のある児童については、「回復」という言葉は相応しくないかもしれませんね。ただ、その点を除いて、私はこの定義は療育を考えるときに忘れてはならないものではないかと考えています。繰り返しますが、療育とは特定のメソッドを指すものではないのです。

2019-11-04 21:01:01
O9C @OQCeeee

高松先生が定義した「組織的な総合努力」として、効果が科学的に実証され、広く実施されているものはもちろんあります。佐々木正美先生が普及に尽力されたTEACCH、コミュニケーションの支援を目的に行われる絵カードを用いたPECS等がそうです。ただ、療育=TEACCHでも、療育=PECSでもないのです。

2019-11-04 21:01:01
O9C @OQCeeee

では、どうして療育が必要なのかという話をします。 まずは、子どもの発達についてから話をします。 私たちは、大まかにいうと、コミュニケーションの基礎→ことばの意味→ことばの使い方→ことばの音(音韻認識)という順番で学習します。補足すると、お腹の中にいる間には母語のリズムを聞いています

2019-11-04 21:01:02
O9C @OQCeeee

ここで大事なのが、最初はコミュニケーションから始まるということです。コミュニケーションとは、2人以上の間で交わされる情報の交換だといえます。キャッチボールに似ています。情報の送り手が投げたボールを受け手がキャッチし、ボールを投げ返します。赤ちゃんと保護者の間でこれが始まります。

2019-11-04 21:01:02
O9C @OQCeeee

赤ちゃんは不快な感覚に敏感ですから、お腹が空いたりおむつが濡れる、その他の理由で不安になるとすぐ泣きます。保護者はなぜ泣いているのかを考えて、おむつを確認したり、ミルクをあげたりします。すると赤ちゃんが泣き止みます。産まれてしばらく経つと喜色満面の顔でにっこり笑ったりもします。

2019-11-04 21:01:03
O9C @OQCeeee

すると、保護者は「あ、いま気持ちが繋がったな」と感じます。自分に働きかけが子どもの欲求の充足に繋がったことで、子どもとの間に「つながり」のようなものを感じるわけです。もちろん、赤ちゃんは自分の欲求を明確に言葉にはできないので、時には保護者の一方的な関わりもあります。

2019-11-04 21:01:03
O9C @OQCeeee

この一方的な関わりも大きな意味を持ちます。赤ちゃんがお座りできるようになると、色んなものをじーっと見つめるようになります。こんな場面を想像してください。赤ちゃんが床に置かれたガラガラを見つめている。すると、保護者がそれを手に取って「ガラガラ欲しかったのね」と語りかけます。

2019-11-04 21:01:03
O9C @OQCeeee

そして赤ちゃんの手に握らせ、「ガラガラ楽しいね」とまた語りかけます。本当に赤ちゃんがガラガラを欲しかったかは定かではありませんが、赤ちゃんは、見ていたら保護者がそれを持ってきてくれたという経験をします。まだことばを話せない赤ちゃんは、ことばの代わりに視線を使うことを学習します。

2019-11-04 21:01:04
O9C @OQCeeee

視線は身振りになり、指さしを学習し、ことばが出なくても多くの情報を保護者と共有するようになります。喉が乾いたらコップを指差し、おもちゃが遠くにあって取れなければ、その方向に手を伸ばして保護者に訴えます。こういったやりとりを通して、コミュニケーションをしていきます。

2019-11-04 21:01:04
O9C @OQCeeee

赤ちゃんはコミュニケーションの基礎を学び(この時期にことばも学んでいますが割愛)、保護者は明確になってくる子どもの訴えとその充足を通して育児が上手くいっている実感を持ちます。 そんな意味合いを持つ赤ちゃんのコミュニケーションですが、うまくいかない場合もあります。

2019-11-04 21:01:04
O9C @OQCeeee

様々な理由から、視線や指さしを言葉のように扱うことが難しい子がいます。また、音や光をちょうどいいバランスに調整することが困難で、それらの刺激がごちゃごちゃに入りこんでくるのが不快でコミュニケーションどころではない子もいます。さらに、言葉の曖昧でいて複雑なルールが掴みにくい子も。

2019-11-04 21:01:05
O9C @OQCeeee

言葉の曖昧で複雑なルールというのは、次のようなものです。 保護者がコップを見せながら、「お茶飲もうね」といいます。よくある光景ですが、ちょっと考えてみてください。保護者が持っているのはお茶ではないんです。お茶の入った(あるいはまだ入っていない)コップです。それをお茶と呼んでいる。

2019-11-04 21:01:05
O9C @OQCeeee

それはコップであってお茶ではないけれど、更にお茶以外のものが入っている時もあるけれど、今は「お茶」と呼んでいるわけです。かなり、複雑で曖昧です。その曖昧さをスルーしていける子もいれば、曖昧さに敏感に反応する子もいます。コミュニケーションに使われる言葉が手掛かりにならないパターン。

2019-11-04 21:01:05
O9C @OQCeeee

こうなると、保護者と子どもの間でやりとりがうまくいかなくなり、両者のつながりのような感覚が持ちにくくなります。 ここがしんどい。ことばをもたない赤ちゃんからの働きかけは分かりにくいものですが、その手がかりが少ない場合は更に分からなくなります。

2019-11-04 21:01:06
O9C @OQCeeee

赤ちゃんの視点で考えると、欲求を満たしてほしいけれどうまくいかず、いつも不快な感覚が続く。その時期に育っていくはずの、欲求の充足を通した大人への信頼、とても雑にいうと「この人は安全で自分にとって役に立つ」という感覚が育ちにくくなります。 でもこれは、保護者が悪いわけではない。

2019-11-04 21:01:06
O9C @OQCeeee

もちろん子どもが悪いわけでもありません。 どちらも悪くない。うまくいっていないのはコミュニケーションのための手がかりがないからです。 この部分のサポートをするのが早期療育です。 伝わりやすいサインや言葉かけを専門家が分析して考えます。

2019-11-04 21:01:06
O9C @OQCeeee

それらのやりとりを家庭でも使えるように、保護者とその子をさポートします。感覚の処理が苦手だったり、コミュニケーションの手がかりが少ない場合、ことばや概念の理解が遅れることもあるため、必要であればそのサポートもします。ただ、早期療育の一番の目的はコミュニケーションをしやすくすること

2019-11-04 21:01:07
O9C @OQCeeee

そのために、ことばの代わりになるものを考えたり、環境を整えて余計な刺激を減らしたり、伝わりやすい手がかりを見つけたりします。だから、特定の方法が合いそうならそこにTEACCHやPECSなどの方法が登場することもあります。

2019-11-04 21:01:07
O9C @OQCeeee

長々と書きましたが、私が説明するとしたらこんな感じかなというのをまとめました。また「早期じゃない療育ってなんなのよ」という話も諸々終わったらまとめます。

2019-11-04 21:01:07
kingstone @king1234stone

私は TEACCH な人(ただし実践者だから結局はいろいろごちゃまぜ)なのですが、TEACCH(もちろん、その中には行政との協力(連携)、支援者と親御さんの教えあい、自閉症の文化を大事にすることなど多岐にわたりますが)が科学的に実証された効果、ってあるんでしょうか? twitter.com/OQCeeee/status…

2019-11-04 22:07:57
kingstone @king1234stone

しかし、本当に TEACCH から多くを学んだけれど 「療育?私、そんなもんせえへんよ」 と言って臨床心理士さんを泣かせてしまったこともあるし、コミュニケーションを中心に、生活まるごとを支えることが大事だと思ってるし、「TEACCH で療育をします」なんて放デイなんぞ関わりたくないと思ってるし。 twitter.com/king1234stone/…

2019-11-04 22:22:37
kingstone @king1234stone

確か、コクラン計画では TEACCH は「狭い地域でのプログラムであり、エビデンスは小さい(まあ、無い、ってわけじゃないんだけど)」という評価だったと思う。だから私を褒めるつもりで「kingstoneさんは科学的にやってられるのですね」と言ってくださる方には「私は全然科学的じゃないよ」と答える。

2019-11-05 00:44:34
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