菊池誠 kikumaco_x 先生とのやり取りに端を発する高橋健太郎 kentarotakahash さんによるメルトダウンの定義をどう捉えているかのTwitterアンケート

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kentarotakahashi @kentarotakahash

だから、起こるはずのないことを「起こらない」と言っていた人達がいた訳。それがどういうことかは分かったので、後でまとめます。 @BB45_Colorado @y_mizuno

2011-06-01 10:46:44
kentarotakahashi @kentarotakahash

この区別は間違っていないです。が、事故直後、この前者だけを炉心溶融と呼ぶのを「常識」としたのが @y_mizunoさんだった。 QT @BB45_Colorado トゥギャッタを拝見しましたが、この発言→ http://bit.ly/iCYTIY が間違っているとは思えないです。

2011-06-01 10:51:13
kentarotakahashi @kentarotakahash

結論:「炉心溶融(メルトダウン)」は臨界によって炉心が溶融することだという「炉心溶融(メルトダウン)」の定義は、日本の物理学者(あるいは、ツイッター上に散見されるそのごく一部)だけの妄言である。

2011-06-01 12:45:10
kentarotakahashi @kentarotakahash

整理:一般に、炉心溶融/メルトダウンには段階がある。スリーマイル島の事故は"partial core meltdown"だったとされる。燃料棒の一部は溶け落ちたが、圧力容器の中には残った。このメルトダウンの原因は臨界ではない。崩壊熱による溶融。

2011-06-01 12:49:33
kentarotakahashi @kentarotakahash

ところが、今回の事故直後、非常に驚いたのが、炉心溶融(メルトダウン)は起こっていない。炉心溶融(メルトダウン)とは、臨界による溶融のことを指すものだから(崩壊熱で溶融している場合は指さない)という人達がいたことだった。昨夜、お話した @y_mizunoさんもその一人。

2011-06-01 12:52:55
kentarotakahashi @kentarotakahash

3月11日の深夜、その水野先生に同調して、早野先生もメルトダウンに言及した解説者を批判していた。そのツイートはその後、削除されているが、ここで見れる。→ http://twilog.org/hayano/date-110311

2011-06-01 12:55:15
kentarotakahashi @kentarotakahash

この時間帯、政府はすでに炉心溶融が起こるという予測を出していた。では、それを否定する人達はどういう立場なのか?と思って追ってみたら、なんと、水野さんは「臨界を原因として炉心が溶融した場合のみ」を「炉心溶融/メルトダウン」とするという定義を持っていたのだ。

2011-06-01 12:57:45
kentarotakahashi @kentarotakahash

その後、菊池誠さんと話したら、菊池さんもそういう定義だと思っていた、それは「チャイナ・シンドローム世代」だから、という説明だった。水野先生、早野先生もその世代だという説明。そこで、昨夜、水野さんに水野さんが主張する限定的な「炉心溶融/メルトダウン」はどこに由来するのか聞いた。

2011-06-01 13:00:38
kentarotakahashi @kentarotakahash

水野さんはその限定的な定義を「常識」だとする。その「常識」を持って、3月12日には岩上安身さんに「いわゆる炉心溶融は起こっていません」と告げている。ところが、では、その定義はリファレンスはどこに? 用例はどこに?と問うても一向に出て来ない。

2011-06-01 13:04:26
kentarotakahashi @kentarotakahash

文科省の文書にも、保安院の文書にも、ATOMICAにも、臨界由来に限定した「炉心溶融」の用例は見当たらない。学術論文にはあるのか?と思ったら、それもないようだ。で、結局、用例として唯一、水野先生が言及するのは映画「チャイナ・シンドローム」。

2011-06-01 13:06:50
kentarotakahashi @kentarotakahash

といっても、「チャイナ・シンドローム」というハリウッド映画の中に、メルトダウンとは臨界が原因で炉心が溶けること、などというメッセージは入っていない。どこにも定義を確認するシーンなどない。ただ、映画は臨界事故を描いていたいうだけ。

2011-06-01 13:09:35
kentarotakahashi @kentarotakahash

その映画を見て、炉心溶融/メルトダウンとは臨界によって炉心が溶けること(崩壊熱による場合は含めない)、そういう定義だと思い込んだというのには驚いた。いや、一般人だったら、それも分かりますよ。でも、学者ならば崩壊熱でも溶けることは知っている。というか、それ以前に…

2011-06-01 13:12:33
kentarotakahashi @kentarotakahash

映画「チャイナ・シンドローム」以前に、スリー・マイルの原発事故を知らなかったのか? スリー・マイルの事故は"meltdown"と表現されてきた。一般メディアでもそう。学術論文も"TMI-2 + meltdown"で検索すれば山ほど出て来る。

2011-06-01 13:15:28
kentarotakahashi @kentarotakahash

しかし、水野さんは海外の文献は見たことがなかったそうだ。学者が文献を一切見ずに、ハリウッド映画一本を見て、思い込んだ「炉心溶融/メルトダウン」の定義を喋ってたのだね。"meltdown"とは何か? 小学生に戻って質問してみるのがいい→ http://bit.ly/kDLUPg

2011-06-01 13:19:56
鞘次郎(sayajirao) @sayajir

@kentarotakahash 『チャイナ・シンドローム』からの影響によるもの、ではなく事故直後に小規模な集団へオリジナルな定義が膾炙した可能性もあるかもしれないので即断は禁物かと。

2011-06-01 13:53:50
鞘次郎(sayajirao) @sayajir

@kentarotakahash 事故初期では @ohnuki_tsuyoshi さんの3/12・3/16のTWこそ正確かつ妥当でしたが、それに原子力行政発の定義が、理物クラスタの中で醸成されて支配的になってしまったように拙には見えました。

2011-06-01 13:55:41
kentarotakahashi @kentarotakahash

@sayajir ただ、奇妙な定義を持っている小集団が可視化されたのは、確かに今回の事故後でしたね。

2011-06-01 13:58:07
鞘次郎(sayajirao) @sayajir

@kentarotakahash それ自体はよくある事でしょう。不幸なのは、その集団に対するカウンターパートが弱かった事と愚考します。ご指摘は重要と思いますが、学者なら専門外でも文脈が狂っているのに気づいて即座に修正しろ、というのは後出しジャンケンぽくて同意できませぬ。

2011-06-01 14:05:05
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