自然資源で賄えるのは化石燃料の5%

もし脱石油社会が構築できたとして、どうやって衣服などの樹脂原料を手に入れるか。炭素争奪戦が始まるかも?
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shinshinohara @ShinShinohara

大変興味深い話を聞いた。 服や合成樹脂などの化成品は、石油の20%を使用して製造。 森林などの自然資源を再生可能な速度で利用するなら、現在の石油の5%相当。 自然資源だけでは、エネルギーどころか、服も十分に供給できない。 現代のような消費社会は続けようがない。相当の社会変化が起きる。

2019-11-05 22:33:50
shinshinohara @ShinShinohara

エネルギーや資源の利用を、現在の20分の1に落とさなければならない計算。エネルギーをすべて太陽光発電等、化石燃料に頼らない形で全量まかなえたとしても、服や人工樹脂といった体化したものは、炭素から作らざるを得ない。森林など自然資源では、現在の四分の一しか賄えない計算。

2019-11-05 22:40:06
shinshinohara @ShinShinohara

現在は、大量採掘するから石油などの化石燃料も安価に売ることができるが、見事低炭素社会を実現できたとしたら、石油採掘は採算がとれなくなり、閉鎖が相次ぐだろう。衣料製造に足りない分の石油だけ採掘するとしても、少量採掘だとコストがかかる。

2019-11-05 22:43:49
shinshinohara @ShinShinohara

服や樹脂製品は、原材料が石油だろうが、植物といった自然資源であろうが、「炭素」である必要がある。繊維を編めるのは事実上、炭素という元素だけだからだ。しかし脱石油社会の構築にもし成功すると、石油という炭素原料が手に入りにくくなる。植物だけでは原料として足らない。

2019-11-05 22:48:03
shinshinohara @ShinShinohara

石炭と水を高熱で処理すると、結果的に水素と二酸化炭素になる。水素は燃料として燃やし、エネルギーとする。二酸化炭素は全量回収し、服などを製造する「炭素資源」としてリサイクルする時代が来るかも、と。脱石油社会では、二酸化炭素も「炭素資源」として争奪戦になるかも。

2019-11-05 22:51:02
shinshinohara @ShinShinohara

これらの想定は、脱石油社会を実現し、エネルギーを非化石燃料にすべて置き換えることができた場合。ただ、それでも「炭素資源の奪い合い」という課題は残るだろう、という話。まあ、そこまでエネルギー革命が進められるか分からないが、そのくらいの頭の体操は必要そう。

2019-11-05 22:53:27