貨幣の価値は何から生じているのか？ ――MMTの説明に対抗して

しろうと @sirouto

togetter.com/li/1426193 リフレやMMTは短期的な対策で、長期的な経済成長には構造改革が不可避という話

しろうと @sirouto

今日も、「MMT（現代貨幣理論）」の話をします。

しろうと @sirouto

今回は、MMTの名前にもなっている「貨幣」について、考えていきたいと思います。

しろうと @sirouto

さて、「貨幣」の価値は、何が保証するか、ということを考えたことがあるだろうか？

しろうと @sirouto

「一万円札」は紙切れに過ぎないのに、なぜ、商品と交換できる価値があるのか？

しろうと @sirouto

経済学では、この貨幣の価値の源泉について、「貨幣商品説」「貨幣法制説」など、さまざまな説がある。

しろうと @sirouto

MMTでは、貨幣の価値をどう考えているか？

しろうと @sirouto

MMTでは、貨幣を「徴税／納税の手段」として捉えている。

しろうと @sirouto

つまり、政府に納税するのに使えるから、貨幣は価値がある、というわけだ。

しろうと @sirouto

さて、これをどう思うか？　結論から言うと、貨幣の価値が税にあると、私は考えない。

しろうと @sirouto

だがなぜ、そう言えるのか？　根拠をいくつか示しておこう。

しろうと @sirouto

前にも言ったが、ハイパーインフレでは、課税が停止していなくても、貨幣の価値が激減する。

しろうと @sirouto

これは、課税が貨幣の価値を担保しているわけではない、という証拠だろう。

しろうと @sirouto

また、産油国などの「無税国家」でも、別に貨幣が流通しない、ということはない。

しろうと @sirouto

これも、課税を貨幣の価値の本源と考えると、理解できなくなってしまう。

しろうと @sirouto

今回、さらに例をつけ足そう。たとえば、「仮想通貨」はもう、みなさんご存じだろう。

しろうと @sirouto

この仮想通貨は、別に納税には使われないが、普通に流通しているではないか。

しろうと @sirouto

というと、「正確には仮想通貨ではなく、暗号資産であって、通貨ではない」とか、そういう文句があるかもしれない。

しろうと @sirouto

しかし、仮想通貨でなくても、一国で複数の貨幣が流通する場合は、歴史上よくある。

しろうと @sirouto

たとえば、ジンバブエがハイパーインフレになった後、アメリカドルが流通していたらしい。

しろうと @sirouto

そういう風に、自国通貨の信用が低い国では、自国通貨の他に、基軸通貨のドルなど、別の強い通貨も流通している場合がある。

しろうと @sirouto

あるいは歴史を見れば、江戸時代やそれ以前の日本では、税を米で物納していたではないか。

しろうと @sirouto

もっと歴史をさかのぼれば、国家が出現する前の未開の時代にも、貨幣は流通していたようだ。

しろうと @sirouto

たとえば、「石のお金」「貝のお金」というのを見たり聞いたりしたことはないだろうか？

しろうと @sirouto

「貨」「財」といった漢字に「貝」が含まれているのは、古代中国で貝が通貨として流通していたからだ。