銃口を向けているのには訳がある。人は破裂音を表現する時、例えばピストルならば「バキューン」と言うし、爆発なら「ドカーン」と言う。
2011-05-31 14:21:00「バキューン」の「バ」は本当の破裂音で「キューン」は反射音である。同様に「ドカーン」の「ド」は本当の破裂音で「カーン」は反射音である。
2011-05-31 14:22:55反射音というのは本当の破裂音が環境(例えば建物とか山とかその他いろいろ)にぶつかってはね返ってくる音である。音楽関係ではこれを「ディレイ」と呼んでいる。
2011-05-31 14:24:59ところで、ミュージシャンは楽器の音に表情をつけるために、楽器が置かれている環境をシミュレーションすることがある。いわゆるルームシミュレーターなどを使って、環境の広さや壁の材質などを決め、残響(エコー)を作る。
2011-05-31 14:27:15ルームシミュレーターは、それこそ四畳半の畳部屋からタジマハールまで作り出すことができる。それで、空間をシミュレーションするときに、空間の大きさによって反射音が返ってくるまでの時間差が決定される。
2011-05-31 14:29:19例えば今、鎮西さんが前方100メートルから銃を撃った時、「バッッッキューン」と聞こえたとするなら、周囲の環境が変わらなければ二発め三発めも同じように「バッッッキューン」と聞こえるはずだ。
2011-05-31 14:37:49ところで、私の言っていることが間違っているなら素直に訂正するが、あるいは現象の全てに気を配っていないのなら指摘して欲しいんだが。
2011-05-31 14:40:55鎮西さんは動いていない。銃口も伸びたりはしていない。とすれば、音を反射するものが近づいているという事だと思うが。つまり空間が狭まっていると。しかし、そんな事はありえない。そうだよな?
2011-05-31 14:42:25例えばより大きな爆発が三連発したならば、一発目が耳に届く前に三発めが終了しているならば、ドップラー効果で反射音の長さは変わる可能性があるが、その場合は後の爆発ほど長くなる。つまり鎮西さんの銃声の逆。
2011-05-31 14:49:27しかし、スタジオの中でそのような現象は安易に作れる。私はよく爆発音を使うが、手を抜けば抜くほどそういう現象が顕著になる。
2011-05-31 14:51:19シンセサイザーを操作できる人なら分かると思うが、まず、ノイズを使ってドカンという音を作り、エンベロープやフィルターが鍵盤をフォローする設定を外さなければ、爆発ごとにキーを上げていくことでそういう音になる。また、キーが上がるとフィルターが開いて行くのでより広域が聞こえるようになる
2011-05-31 14:54:46連続して3回の爆発。爆発ごとに空間が縮まる。今のところ私は、あの音は後から人工的に加えた、という結論しか出せない。間違っているか?
2011-05-31 14:59:40