- Uroak_Miku
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市立図書館で、地元小中学校で現在使われている社会科の教科書を小3~中3まで一気読み。 結論を先に言うと「こんなん完全に頭に入れて義務教育を終えられる子なんておらんやん!」ですた。
2019-11-08 19:20:18東京書籍の『新しい社会』(小3~6)と『新編 新しい社会 地理』『(同上)公民』『(同上)歴史』(中1~3)『(同上)地図帳』。 pic.twitter.com/NlQ0VqQFvY
2019-11-08 19:32:20小学校のはこれ。 順に目を通していって、裏にあるものが見えてきたぞ。 pic.twitter.com/VywUbYsYlH
2019-11-08 19:33:22『新編 新しい社会3・4 上』から分析。子どもたちが班に分かれて学校周辺の町を回っていく。木の板の両端からひもが出ていてそれを首にかけるアレ(写生でも使うあれですよあれ)を付けて。小1~2の生活科の延長っぽい。舞台は主に仙台。311からの復興テーマを裏に感じる。
2019-11-08 19:46:47『新編 新しい社会3・4 下』になると、社会組織の話になっていく。実地に町を回るのは上巻と同じですが、消防署の様子が描かれたり、災害に備える大切さが語られたり、警察が出てきたり、水まわりの話題になって、ごみ処理の話になっていく。水とごみは日常から社会のしくみまで話を広げるのに👍
2019-11-08 19:50:18で、この『3・4 下』の終わりの方に、教育の普及に尽くした知られざる異人たちの紹介なんてのあって、ちょうど今私がかかわっているテーマとも重なるので興味深く読ませてもらいました。
2019-11-08 19:52:47『下』の後半で、取り扱うエリアが「県」になるの。 それから地元の市町村の特色はなんでしょうという話になって、その後、地元の「県」と世界の関係というテーマに。姫路なら姫路城めあての海外からの観光客、神戸なら神戸港。
2019-11-08 20:08:19小5の上巻。とうとう「日本」がテーマに。領土問題や国土について。 「日本」という大きな視点より、日本のいろいろな地方が取り上げられていく。岐阜県の輪中地帯、庄内平野の米どころ、他。
2019-11-08 20:11:13よいこのみんなが暮らしている土地(=小学校の周辺)→市町村→県→海外→日本→地方 こんな感じに小3~小5にかけてパースペクティヴというかヴューポイントが移り変わっていく。
2019-11-08 20:13:31小5の下巻へ。工業テーマが登場。乗用車産業、大田区の職人町工場などが紹介されていく。 海外との輸出入の話題へ。 放送をはじめとする情報ネットワークの大切さが力説される。災害時のイメージとともに。
2019-11-08 20:16:29よいこのみんなが暮らしている土地(=小学校の周辺)→市町村→県→海外→日本→地方→日本の産業→日本史→議会制度→国際社会 こんな感じに視点が移動していく、そんな感じです小学校社会。
2019-11-08 20:23:30中学社会は三本柱に。ひとつは『公民』。前書きがなかなか奥深い。私(わたくし)ではなく公(おおやけ)を深く理解した市民になるために「公民」はあります、だったかな。
2019-11-08 20:28:32まんが付きで、マンションの駐輪場問題を取り上げているのが心憎い。住人どうしで話し合うとはどういうことかを教えてくれています。
2019-11-08 20:30:00『歴史』を開けると、19世紀になってヨーロッパによるアジア侵略が続いたと言明。これは👍。アヘン戦争も取り上げられている。
2019-11-08 20:32:24日清戦争の原因についても、中華思想とヨーロッパ帝国主義の衝突としていて感心カンシン。この史観で昭和20年の敗戦まで貫き通してもらいたかった。同社による小6の日本近代史はちょっと左臭くて不快だったし。
2019-11-08 20:36:13以上、地元図書館で小3~中3の社会科教科書を駆け足で読んでみたわけですが、うーん、これをすべて身につけて義務教育の9年間を終えてみせる方は、実質いないのではないかな。私でもしんどいよ、こんなに情報が多くては。
2019-11-08 20:38:05定期考査や業者テスト、それに高校入試の問題も前に分析しているのでよくわかるのですが、最終的にはどの生徒さんも「こう来たらこう解く」のパターン化で済ませていくわけです。
2019-11-08 20:39:27文芸評論のほうで使われる「受容理論」で分析すると、社会科教科書から浮かび上がってくる生徒像は、実に生真面目で博識で常の世の改善に意欲と好奇心を抱いているよゐこさん。
2019-11-08 20:41:26