新生児黄疸について

Dr.リノ🦏 @awaguni_deko8

【新生児黄疸①】 生まれたばかりの赤ちゃんのことは親なら何でも心配になりますよね。特に見た目に関することならなおさら。今まで気にしてなかったけど、親せきや友人たちの「赤ちゃん黄色くない❓」の一言ですごく不安になったことのある親はきっと多いハズ。 今日はそんな黄疸について解説。 続

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【黄疸②】 赤ちゃんの肌や白目の部分が黄色くなることを黄疸と言いますが、これは血液中のビリルビンという成分が高いとみられます。ビリルビンは赤血球が破壊されたときに生まれますが、肝臓、胆のうの病気の時にも上昇します。 そんな黄疸ですが、生まれたばかりの赤ちゃんはみんな黄疸です。 続

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【黄疸③】 赤ちゃんは、 ・多血：もともと酸素の少ない環境（胎内）にいたため ・赤ちゃんの血液はサイクルが短い（赤血球の寿命；成人型Hb120日、胎児型Hb90日） ・腸肝循環が盛ん：一度便中に排出されたビリルビンが再び腸から吸収される ・肝臓が未熟 ・母体のホルモンの影響が残っている 続

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【黄疸④】 まだまだありますが、これらの理由で赤ちゃんのビリルビンは成人に比べて非常に高いです。 重度の黄疸を放っておくと脳神経に障害を残す「核黄疸（ビリルビン脳症）」という病気を引き起こしますが、普通の生理的な黄疸ではここまで至ることはまずありません。 続

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【黄疸⑤】 母乳性黄疸という言葉があります。母乳中にはカロチンなどが多く含まれているため、ビリルビン値が高くなくても人工ミルクの赤ちゃんに比べて皮膚が黄色く見えます。そのため、高ビリルビンが原因の黄疸と間違えられるのです。ほとんどの場合で母乳をやめる必要はありません。 続

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【黄疸⑥】 通常の赤ちゃんなら生後2～4日ほどで黄疸が出現⇒1週間ごろをピークに徐々に改善してきます。 しかし、それを超えても残る黄疸や便が白っぽい（写真の1～3番）、尿が異常に黄色く濃い、貧血、体重増加不良、活気不良などがあれば血液疾患、肝臓や胆のうの病気を疑い精密検査を行います。 続 pic.twitter.com/Sig7OGjDk3

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【黄疸⑦】 黄疸の治療は ・光線療法：青色光でビリルビンを分解し、便や尿中への排泄を促進させる治療法。日焼けサロンのようなマシンにいるサングラス（目隠し）の赤ちゃん可愛いですよ ・交換輸血：光線療法では間に合わないほどの高ビリルビンの場合に脱血と輸血を同時に行い、血液を交換させる 続

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【黄疸⑧】 先ほどの便の写真で白っぽい色（1～3番）の場合、先天性胆道閉鎖のような胆汁を排泄できない病気の可能性があります。これは手術が必要な病気で、生後1か月を過ぎてから発見されることが多いです。 気になった場合は小児科や小児外科を受診して相談してみてください。 続

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【黄疸⑨】 血液が壊される病気： 吸引分娩などで大きな血種（たんこぶ）を作った場合、中の血液が吸収される際に一時的にビリルビンが高値に。 血液型不適合（お母さんの血液型がO型で、赤ちゃんがAまたはB型のときに赤ちゃんの血液が壊され貧血になる）でもビリルビンが上昇することがあります。